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E・コッカーと戯れる浪費派リーマンのゆるい生活

霧の中で…の巻

2017-08-15 11:03:17 | 日記・エッセイ・コラム
ここ1,2年、うっすらと不安を感じていることがある。

記憶が薄れているような気がするのだ。

少し前のことなのに、ぼんやりと霧がかかっているような感じ。




記憶力も減退しているような。

人の名前が思い出せないこともあるしね。

これって、俺だけのことなのかなあ、なんて、夜、ベッドで思い悩むのだ。


そして、健忘の「事実」を突きつけてくるものがある。

スマホだ。

職業柄か、とにかく現場を画像として押さえたがる性分の私。

いろんな「絵」を、スマホのカメラで切り取っている。

それを例えば翌日に確認したとき、「えっ、これ、なに?」ってことがしばしばあるのだ。


それでもたいていは、「ああ、あの時のアレか」って思い出す。

ただ、思い出せないときが稀にあるんだよね。


少し話はずれるんだけど、クルマで東京に向かった先日の話。

これは家を出るときだな。




ころっけも長旅をずっとケージの中ってのも可哀想だなって、こういうことに。



ただ、これが悲劇を招いたのだ。


なんとなく落ち着きがないころっけ。



私の膝の上に乗って来たがる。

そして、それを押しとどめる私。


高速道路に乗り、しばし。

すると、路側帯にいたパトカーが赤色灯をつけて追いかけてきた。

「白いポルシェ、止まってくださ~い」ってアナウンス。


???って停車すると、職務質問が始まった。

当方、ゆっくり運転してたし、すぐに無罪放免。

ただ、「何なの?」って聞くと、少し言いよどみながら、高速警察隊たちは「自供」を始めたのだ。




「通報があったんです」と隊員。

内容を聞くと、「白いポルシェが蛇行運転していた」とのこと。

無線で流れたので、それでなんとなく警戒していたら、まさに該当の911が目の前を走って行ったので追尾したとのこと。


勘がよい方はお気づきでしょう。

「蛇行」というのは、膝の上に乗ってこようとするころっけを制していたときのことなんだろう。

薬物服用の上の危険運転なんてのが、世を騒がせているころだし。


「ああ、それで、俺がシャブでも喰ってるって思ったわけだ」と言うと、隊員たちは「万が一がありますから」と。

電話番号を聞こうとする若い隊員。

「それ、いる?」ってわざと剣呑な雰囲気を醸し出すと、「もういいから」って制するベテラン隊員。

「ご迷惑をお掛けしました」と逃げるように去って行った。



いや、正当な職務行為だろうし、堂々とすればいいのにな。


なぜか、何度か警察学校で講演してきた私。

またそんな機会があったら、これを実例として挙げ、「自信を持って職務を遂行してほしい」と説きましょう。


話がずれたけど、その職質の1時間ほど前、こんな写真を撮っている。



近所のお店で腹ごしらえをしたんでしょう。



ただ、この記憶がすっぽりと抜け落ちているのだ。

この夏、最も愕然としたことである。


酔っ払っていろんなものをなくしたり、記憶がないなんてことはしょっちゅうなんだけど、素面で記憶が飛んでるってのは初めてかな。

なかなかに衝撃な事案だな。


まあ、もう53歳。

加齢によるものかもしれないのだけれど。

ただ、認知症とか、そういったモノの前兆としたら辛いよね。

http://www.health-net.or.jp/tairyoku_up/chishiki/ninchisyou/t03_08_04_03.html


以前、「明日の記憶」という映画を見た。

https://movies.yahoo.co.jp/movie/%E6%98%8E%E6%97%A5%E3%81%AE%E8%A8%98%E6%86%B6/322816/

49歳で若年性アルツハイマーを発症した男性と家族が、葛藤の中で、病気と向き合う覚悟を決めるといった内容。

ただ、この場合、病状の好転は望めないわけで、わが身に置き換えたとき、その苦悩はいかばかりかと。


そして遅かれ早かれ、認知症はわが身を襲う。

「襲う」という言い方がよくないのかな。

それが齢八十、九十であれば、自然の摂理なんだろうし。


まあ、まだ仕事方面やさまざまなトラブル対応については、しっかりしてるつもり。

これ以上「霧」が深くならないよう祈り、今を楽しんでいこうって思う今日この頃です。