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E・コッカーと戯れる浪費派リーマンのゆるい生活

「穴」巡りの日々の巻

2018-10-23 14:58:45 | 日記・エッセイ・コラム
最近、「あな」に縁がある。

ANA。



上京はたいていANA。空港までクルマで行き、そこに置いて空路東京へといった流れが多いのだ。



で、昨夜はANAはANAでも、ホテルの方。

人間国宝の能楽師、友枝昭世さんとご一緒する機会があったわけさ。



気さくな方で、その中に垣間見える芸談というか情熱というか、感じ入った次第。

ただ、小生の場合、このホテルってのは、なかなか勝負の場所だったわけですね。

しばらくは、そして今も広島では格式の高いホテル。
立派げな方も、乱暴な方も利用なさる。

で、若かりし当時、「危険物処理班」として各種ミッションに対峙していたアタシ。

このホテルの一室で、ロビーで、さまざまな方々とお話してました。

県会議員さんに追い込みをかけたこともあれば、詐欺師と対決(笑)したことも。

低い声で脅してくる関東の極道とやり合うのは、なかなかヒリヒリいたしましたなあ。

それにしてもこの頃、1990年代ってのは、よく「埋める」だの「沈めたる」だの、そんな言葉が飛び交ってたなぁ。
バブル前後で荒っぽかったよね、全体的に。

そんな渦中にいると、言われるこっちも慣れっこになっちゃうってのも如何なものか(笑)



今だったら絶対にやらない、やらせないミッションだったような気もするけど、ここ数年はどうなんだろうね。

もちろん著名スポーツジャーナリストとか、中山ミポリンとか、そんな甘酸っぱい思い出もないことはないが、心に刻まれてるのはやはり「危ない橋」の方だよね。
ウフフ。



人間国宝の芸談に触れながら、んなことを思い返していたアタシでした。

で、翌日、神戸へ。
イベント屋さんの集まりです。



これを喰らいながら、これを読みながら。



弊社は全国の同じジャンルの中ではベスト5だったけど、はてさて。

そしてホテル着。



何かが匂う。
何かが俺を突き動かす。

そう、ここもANA。新神戸駅につながるANAホテルだ。

うん?

じゃ、ここ、昔のオリエンタルホテルじゃね?

じゃ、この現場じゃね?



昔、よく遊んでた神戸のツレが当時、必死に地取りしたって言ってたな。
そりゃ、そうだ。
こんなのは滅多にないもんな。



じゃ、やはり現場を踏まねばなりませんね。



なんだか変わったコーヒーを飲みながら、思いを巡らせるボク。



ここで起きたんだよな。
いろんな人生が暗転、変転したわけだ。



俺に地取りの労苦を話してくれたツレはすでにこの世を去った。
俺よりもずっと若かったのにな。

2年前、心筋梗塞で搬送された日、彼の妹さんから「兄が心臓発作で亡くなりました」との連絡をもらった。



自撮りする俺もいかがなものかだけど。


集中治療室の中で、さまざまに思ったね。



当時いろいろあった。

ツレの死、俺の遠くないであろう終末を考えながら、誇り高く生きようと心に決めたような気がするな。

てなことを考えながら、今日もANAです。