迷える羊のメモ帳

こんな言葉 あんな花に癒されて生きる

メモ帳220ページ目 幻の花「セッコク」    

2012-06-07 09:14:01 | 日記
去年の春、ブログで高尾山で野生の「セッコク」の花を観察しているブロガー
の記事を読んでこの不思議な花に興味を持ち、一度見たいと思っていた。

セッコクは日本中部以南の日当たりの良い木の枝や岩肌に着生する蘭で
デントロビゥムの一種とされている。数十年前から乱獲されて自然の姿での
開花を見る事が難しくなっているという。


先日の高尾山登山の際に、幻の花「セッコク」に遭遇しながらも気がつかず
通り過ぎてしまった。後ろから来た登山者がしきりに感激したよ~なぁ~と
言っている。休憩をしながら聞き耳をたてていると「セッコク」を見たらしい?
思わずこの山道で見たのですかと聞いてみた。

目印を教えてもらい登ってきた道を引き返し一年越しの花にご対面した。
確かに樹木に着生している、ランといっても地味な花で見過ごしてもおかしく
ない。木肌に張り付くように咲いていた。山道からでは離れているので香りは
分からなかった。
確かに不思議な生態をした花である。深い森林の中で人知れず咲く「セッコク」
多くの人達に見て欲しい花である。


この日は運よく2度花を見る事ができました。今年出た葉には花は咲かせず
翌年に節のところに尖った花茎ができ、3年目の春に花が咲くとの事である。
根っこは岩肌や樹木に着生して、空気中の水分を吸う為に長く露出している
森林に咲く素朴な花の生き方に根性さえ感じる。
来年までもう見る事はないが、花の固まりが増えている事を願いたい。




コメント
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