
呉服の室町界隈は明日から盆休みみたいです。
で、ヴィーデルの夏休みは「8/22(月曜日)~8/26(金曜日)」です。
では、きょうびの言葉で言うなら、夏休みに向かって「あげぽよ~」で行きましょう。
度重なるヘアチェンジに見る、石川遼の遊び心....
石川遼の新しいヘアスタイルがどうやらまた不評である。
どうしてそんなヘアスタイルをするのかも不思議だった。
「とんでもなくクール!」と感じている人がどこかにいるのかもしれないが、僕の周りには見あたらない。
「遼くん、なんであんな髪型なの?」とか「遼くんがまた変な髪型してるね」といった声が大多数である。
流転する石川のヘアスタイル。
いきなりパーマをかけたかと思えば、左サイドを思い切り刈り込んだアシンメトリー(左右非対称)にしてみたり、ついにはマキロイ風のハードパーマにも挑戦した。
「周りからは切れ! 切れ! と言われてるんですけど(気候の涼しい)全英まではこのパーマでいきます。
全米プロの前にはまた変えます。
思い切り、夏らしくね」と宣言したものの、いざふたを開けてみたら今度は「(美容師には)ラッパーとジャマイカのイメージと説明された」というツーブロック。
短髪さわやかな遼くんが戻ってくる、と期待していた人々からは、またしても微妙な反応を誘ったのだった。
「髪型に関してはいろいろやりたい気持ちがあるんです」

そのため撮影で一緒に仕事をした有名なヘアメークアーティストに出向いて切ってもらっているのが現状だ。
ワークキャップをかぶった時にかっこよく見えるように後ろ髪を伸ばす。
襟足を跳ねさせる。
そんな風にかぶりたい帽子を前提に髪型を整えることもあったが、基本的に石川からのオーダーは「おまかせ」みたい。
一連のヘアスタイルはその美容師の手による“作品”ということになる。
ただし、石川の意志がまったく入っていないのかというとそうでもない。
「髪型に関してはいろいろやりたい気持ちがあるんですよ」
ハードパーマを初公開した時、石川はウキウキした表情でそう話していたからである。
スポンサーの縛りがないヘアスタイルで自分らしさを。
プロゴルファーの枠を超えてこれだけ存在が大きくなってしまうと、身なりや言動を含めて窮屈さを感じることは多いだろう。
見返りとして多くのものを得ているのだから文句ばかりは言えないが、そうした状況においてヘアスタイルというのは数少ないフリーハンドで遊べる領域なのである。

身につけるのは契約メーカーのウエアやアクセサリになり、いたるところにスポンサーロゴも入る。
用具契約を結ぶヨネックスは石川の要求に応じて最大限のサポートをしているが、ジュニア時代に比べればバリエーションと機動力にはどうしても限界がある。
ヘアスタイルならそうした縛りは何もない。
アマチュア時代から発揮していたヘアスタイルの“遊び心”。
しかも、石川には「いつも皆さんにアッと驚いてもらえる髪型を目指す」といたずらっぽく笑うような一面がある。
小学5年生の時の話だ。2002年、サッカーW杯に沸き立つ日本では、ベッカムヘアと呼ばれるソフトモヒカンがちょっとしたブームになっていた。
石川少年もこの流行りのヘアスタイルに当たり前のように食いついた。
ジェルをつけてベッカム風に髪を立たせ、何食わぬ顔で朝礼に出席。
案の定、先生からはお叱りの言葉が待っていた。
気張ってつけたジェルは水道水で洗い流され、水滴がむなしく髪の毛からしたたり落ちた。
アシンメトリーもタレントの上地雄輔らの影響から、アマチュア時代にはすでに取り入れていた。
それほど目立っていなかったのは「特殊カットを禁止する」という校則に抵触しない程度に抑えていたからだ。
とっぽいヘアスタイルこそ本来の石川遼らしさの現れ!?
それでも'09年の全英オープン出発前には、我慢しきれずに左右の長さを思い切り変えたことがあった。
学校では当然先生の目にとまり、「時間がなくてカットの途中で終わっちゃったんです」という苦しすぎる弁明は不発。三つ子の魂百までとばかりに、小学校時代に続いてまたしても注意を受けることになった。
爽やかで優等生的なイメージが強い分だけ、ギャップの大きな思い切った石川のヘアスタイルは余計に違和感が大きいかもしれない。
だが、“遼くんらしくない”と思えるようなとっぽい部分が、実は本来の石川遼らしさでもある。
「たかが髪型でみなさんにワーワー言ってもらえて、こんなに幸せなことはないです」
ラッパー×ジャマイカ風の髪型の向こうで思い描く次の一手は果たしてどんなものか。ここまでくると、やっぱりフツーじゃないのがいいなあと期待してしまうので
要はまだまだ、石川遼クン、「青春」真っ只中なんだよ


わかるな~、理解できるな~
僕も美容師になりたての頃はそうだったから。