Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

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Snowden

2017-02-17 06:48:18 | 映画
アメリカの監視プログラムを世界に知らせ、史上最大の内部告発者となったスノーデン。
これ以前にアカデミー賞をとった「シチズン・フォー スノーデンの暴露」がある。
前述は本人がインタビューに答えるドキュメンタリーで、本作は前作も踏襲しながら暴露に至るまでの約10年間を映す。
その中で彼の人物像を描いている。
怪我で軍を除隊し落ち込んだが、それでも9.11で傷ついた国のために働きたいと願う「まだ、普通の青年」だった。
CIAに転職し、スイス、日本、ハワイと世界への転勤を繰り返し、その過程で出世を遂げるが、対テロ捜査の名のもと、政府が行う不法行為を知り、組織に自身の日常まで監視されているのではないかという強迫観念に囚われる。
その恐るべき実態を知り、動揺や疑念が、最後には失望へと変化していった自身の心の状況を映し出す。
正義と言う名の下、エモーショナルな心理がどちらへと転ぶべきかにさいなまれる。
その中、ロシアに亡命したスノーデン本人本物がネット中継で公の場に姿を現すシーン。
そこにはなぜスノーデンが人生のすべてを捨てて、危険な告発を決意したのかという疑問の答えがある。
ココまで来るとジョセフ・ゴードン=レヴィットが本物なのか?エドワード・スノーデン本人が本物なのかは混乱するほど。
理想、信仰とは異なる本当の正義。
正義を貫くためには理想を裏切る。
現実世界と宗教世界感にも似た葛藤が感じられる。