エイリアンやUFOの目撃現場に、どこからともなく現れる謎めいた黒スーツの男。
地球上にエイリアンが生息しているという世界観のもと、彼らが人目につくトラブルを起こすと現場へ急行し、問題解決と隠蔽工作を行う秘密組織が「MIB」。
寡黙なベテランエージェント役のトミー・リー・ジョーンズと多弁な新米エージェント役のウィル・スミスという2人の凸凹コンビと人のようなコミカルな扱いの地球外生物たち。
そんな映画は3作も作られていた。
そして、7年ぶりの第4作となるのがこの「メン・イン・ブラック インターナショナル」。
過去3作の主演2人は登場せず、「マイティ・ソー バトルロイヤル」でも共演したクリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンが新たにコンビを組む。
ただしストーリーはおおむねトンプソンが扮する新米エージェントMの視点で語られ、彼女が実質的な主人公。
劇中にも組織名になぜ「Women」が含まれないのかというやり取りがあるなど、多様性を尊重しポリティカル・コレクトネスを強化するハリウッドの傾向を如実に表している。
このあたりはシニカルに現代の笑いを取ろうとしている。
一番の新味は、「007」シリーズや「ミッション:インポッシブル」シリーズのようなスパイアクションの要素を盛り込んだ。
MIBのNY本部からロンドン支局へ派遣されたMは、悪のエイリアン勢力と通じた裏切り者が組織内にいると気づき、ヘムズワースが演じる先輩エージェントHと共に独自捜査を進めてフランスへ、さらにモロッコへといった具合に、各国を飛び回って世界を救うスパイ映画のパロディーになっている。
もちろん、白人の先輩と黒人の新米という組み合わせをはじめ、新米は記憶消去装置ニューラライザーを持たされない、MIB特別仕様車を運転させてもらえないなど、シリーズのファンを喜ばせるお約束も抜かりなく用意。
「アイアンマン」の脚本家コンビが盛り沢山の要素を手際よくシナリオにまとめて、マイティー・ソーの悪のりも含ませながら、ノリ良くポップに仕上げた。
意外性もメッセージ性も弱いが、アクションに興奮し、ユーモアに笑い、鑑賞後には楽しかった気分だけが残る。
この軽さもまたMIBシリーズの良さ。
でも実は、観客も最後にピカッとやられ重大な記憶を消されてしまう可能性も...
地球上にエイリアンが生息しているという世界観のもと、彼らが人目につくトラブルを起こすと現場へ急行し、問題解決と隠蔽工作を行う秘密組織が「MIB」。
寡黙なベテランエージェント役のトミー・リー・ジョーンズと多弁な新米エージェント役のウィル・スミスという2人の凸凹コンビと人のようなコミカルな扱いの地球外生物たち。
そんな映画は3作も作られていた。
そして、7年ぶりの第4作となるのがこの「メン・イン・ブラック インターナショナル」。
過去3作の主演2人は登場せず、「マイティ・ソー バトルロイヤル」でも共演したクリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンが新たにコンビを組む。
ただしストーリーはおおむねトンプソンが扮する新米エージェントMの視点で語られ、彼女が実質的な主人公。
劇中にも組織名になぜ「Women」が含まれないのかというやり取りがあるなど、多様性を尊重しポリティカル・コレクトネスを強化するハリウッドの傾向を如実に表している。
このあたりはシニカルに現代の笑いを取ろうとしている。
一番の新味は、「007」シリーズや「ミッション:インポッシブル」シリーズのようなスパイアクションの要素を盛り込んだ。
MIBのNY本部からロンドン支局へ派遣されたMは、悪のエイリアン勢力と通じた裏切り者が組織内にいると気づき、ヘムズワースが演じる先輩エージェントHと共に独自捜査を進めてフランスへ、さらにモロッコへといった具合に、各国を飛び回って世界を救うスパイ映画のパロディーになっている。
もちろん、白人の先輩と黒人の新米という組み合わせをはじめ、新米は記憶消去装置ニューラライザーを持たされない、MIB特別仕様車を運転させてもらえないなど、シリーズのファンを喜ばせるお約束も抜かりなく用意。
「アイアンマン」の脚本家コンビが盛り沢山の要素を手際よくシナリオにまとめて、マイティー・ソーの悪のりも含ませながら、ノリ良くポップに仕上げた。
意外性もメッセージ性も弱いが、アクションに興奮し、ユーモアに笑い、鑑賞後には楽しかった気分だけが残る。
この軽さもまたMIBシリーズの良さ。
でも実は、観客も最後にピカッとやられ重大な記憶を消されてしまう可能性も...