Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

ヴィーデルは四条烏丸の美容室です。フランス仕込みの技術 ナチュラルで優しく ふんわりとしたヘアスタイル

Papillon

2019-07-16 08:21:05 | 映画
1931年に無実の罪で終身刑を宣告され、フランスのパリから「緑の地獄」と呼ばれた南米ギアナの刑務所に送られる。
13年かけて遂に脱獄に成功したアンリ“パピヨン”シャリエール。
彼の驚くべき自伝小説「パピヨン」が映画化されるのは今回で二度目になる。
たしかに題材としては極上のネタではあるけれど、デンマーク出身の監督マイケル・ノアーにとっては大変なプレッシャーだったはず。
フランクリン・シャフナーが監督したオリジナル版で、主人公パピヨンと彼の相棒ルイ・ドガを演じたのは、当時肉体派と知性派それぞれのナンバーワン俳優だったスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンだったから。
ふたりにとっても生涯の名演とされるこのバージョンを越えるのは、「緑の地獄」からの脱出と同じくらい困難なミッションだった。
刑務所を舞台にした「R(原題)」で世に出たノアーは、パピヨンが収監された刑務所という場所に注目。
囚人が課せられる強制労働の目的が、当時フランスの植民地だったギアナからの資源収奪にあったこと。
そうした労働の積み重ねが、宗主国フランスの首都パリの繁栄に繋がっていたことを映像でさりげなく語る。
そんなノアーに選ばれた俳優たちも、プレッシャーを跳ね返す好演を見せる。
パピヨンに扮したハナムは、ガッツ溢れるマックイーンとはひと味違う佇まいが印象的。
内なる闘志を滾らせた新たなパピヨン像を構築している。
ルイ・ドガを演じるラミ・マレックの抑制された演技も素晴らしい。
フレディ・マーキュリーになりきった「ボヘミアン・ラプソディ」のときとは全く異なるキャラになりきっており、魅了される。
今回の「パピヨン」を観て感じたのは、テーマが普遍的であること。
原作がフランスで刊行された年は、強権主義のド・ゴール大統領が辞任に追い込まれた年。
シャフナー版の脚本を書いたのは、赤狩りでハリウッドを追放されながら偽名で脚本を書き続け、のちに復帰した名脚本家ダルトン・トランボ。
「パピヨン」の歴史自体が抑圧との闘いの歴史だ。
今も世界には、抑圧やいわれなき差別に苦しむ人々が大勢いる。
自由を求めるパピヨンの闘いは、だから決して古びることはない。



くるりんぱ

2019-07-15 03:41:50 | ヘアスタイル







まずもって、箱を出してもまだ衣装箱に入っているのに驚いた。
何か戦時中の秘密兵器みたいだ。
商品はDysonAirWrap。ダイソンのくるくるドライヤーと思っていただいても結構。
本体にドッキングできるのは、髪を乾かす用のドライヤーノズル、ブラシが付いたノズル、巻紙用のノズルが直径違いで2種類。さらに直径違いと右回転用、左回転用と合計4ケ。
価格は¥50000越え。









通常通り乾かしたり、押さえつけるように乾かしたりと可能です。
もちろん吹き出し口からは温風が出ています。









カール用ノズルには方向の矢印も。









そしてこのノズルを髪の毛の束に近づけると、アレよアレよと勝手に巻き付くのです。
まさに髪の毛のトルネード。
これには驚きました。温風がノズルの内側から出ているはずなのに、なぜか髪の毛は吸い込まれるように吸着しながら螺旋状に巻き付きました。
そして5秒ほどでカールヘアの出来上がり。
これはカールアイロン(通称コテ?)よりも素晴らしい。そして髪の毛が痛まなさそうです。
ちょっと久々に購買意欲が出てきた優れものでした。
夜中の通販ほどウソ臭いリアリティーが得られないかもしれないですが、これは相当な凄さですよ。
絶対に巻紙をされる方なら「買い」ですね。



ジェイク・ギレンホール③ フランス→アメリカ

2019-07-14 08:10:54 | 映画
西部開拓時代、カリフォルニアで金鉱が発見されたことから沸き起こったゴールドラッシュ。
アメリカン・ドリームの終わりの始まりだ。
一攫千金を狙ったカウボーイたちがこの地に押し寄せたが、結局大儲けしたのは採掘道具商とデニムパンツ製造業者(名前をリーヴァイ・ストラウスという)だけ。
ジョン・C・ライリーとホアキン・フェニックス、リズ・アーメッド、そしてジェイク・ギレンホールという今をときめく実力派俳優が一堂に出演する「ゴールデン・リバー」は、このゴールドラッシュを背景に描いたウエスタン映画です。
大物ギャングの手下である、荒くれ者の兄弟の命令で、謎の人物を追っていた連絡係が寝返ったことからドラマは始まる。
水中で黄金を識別する化学式を発見しており、掘り当てた黄金で独立国家を建設しようと夢見ていた。
インテリ階級出身は、そんなヴィジョンに感化されてしまった。
二人を捕らえようとやってきた兄弟も黄金そのものに魅入られ、四人は手を結んで黄金探しに苦闘することになる。
ゴールドラッシュは冒頭に書いた通りの顛末のため、彼らの運命は決してハッピーエンドではない。
従来のウエスタン映画では考えられない展開は、観客を予想外の場所へと運んでくれる。
本来アメリカ西部とは縁がないフランス人監督だからこそ撮ることができた。
無敵のパワーと純情を併せ持つ兄をを立てて、怪優が破滅型の弟を演じながら、いつもより抑えた演技をしている。
異邦人に扮した男、その男に友情以上の感情を抱く男もいい。
劇中の四人が無事、金鉱を見つけられたか?...
演じる四人が演技の金鉱を掘り当てていることは確か。



聞いただけの情報なので不正確です

2019-07-13 06:03:48 | 町ネタ(京都編)









この景色。
なんか好きなんです。
けっこう毎日表情が変わる。
なんか新鮮な気持ちで毎朝迎えています。
日々と言うわけではないですが、月々京都も表情が変わっていきます。
まずは民泊が売りに出されている件数が多いらしい。
やはり経営難でしょうか?
また違う面では、町屋民家を個人が¥3000万で売りに出しました、不動産業者は古い部分に手入れをしたら¥6000万で売れました。
その業者は民泊ように改装をして¥9000万で売りました。それを買った不動産業者がロケーションなどで価値をつけて¥1億2000万で売りました、そんな訳で転売で儲けるという方法も多いそうです。ただ最終的に買った人は最初からするとかなり高額になっているので、ババくじを最後に引いた状態らしいです。結果損をしたということでしょうか。









京都に出店するというのは世界的にもプロモーションになるらしいです。
言わば広告宣伝費的な扱いでしょうか?
商店的には新規出店しても、元々の人口が少ないので地元の住人を対象にするのには苦しい。
そうなると京都を訪れる人たちを対象にしなければなりません。そのためにはグローバルに広告や情報を配信しないと認知度が上がりませんから、近所に広告を打つのとはわけが違いますね。
その中でもラルフ・ローレンのカフェと同じ京都河原町BALにあるスターバックスがお勧めです。こちらは現代アート作家の名和晃平がディレクションをしている店で、興味深い内装ですので。
そんな現状の京都でした。


ジェイク・ギレンホール②

2019-07-12 08:15:38 | 映画
初監督作でこのセンスのよさ、このクオリティに驚く。
演技派の代表格となった俳優は、パートナーとのコラボ脚本で、余韻にひたひたと浸れる映画を創り上げる。
モンタナ州の田舎町。
14歳の主人公は仲の良い父(ジェイク・ギレンホール)と母(キャリー・マリガン)のもとで、穏やかな日々を送っていた。
父が失業したことで、少しずつ夫婦にほころぶ。
突然、山火事の消火に行くと言い出した父。
「逃げてるだけ」と言い、濃い化粧をして出かけるようになった母。
変わっていく家族のなかで、次第に主人公にも変化が訪れる。
初めて自分でモノを作るように、丹念に大切に、自身の思いを1シーン1シーンに封じ込めたように感じる。
大切な空間のなかで、登場人物たちがしっかりと息づいている。
心は通じ合っているものの、なすすべもなく壊れていく夫婦。
その様子を見つめる主人公。
母の「女」の一面を見てしまった彼の戸惑いや嫌悪。
父の残念な一面を見てしまったときの静かな諦観。
14歳の少年の多感が画面から溢れ出る。
まだ30代の父と母もまた「心を燃やすなにか」を探す、大人になりきれない、そんな男と女。
それに気づいたとき、子は大人になっていく。
主人公が父に勧められたアメフトを辞め、街の写真館でアルバイトをはじめるくだりがいい。
おとなしく穏やかな少年が、自力で自分の居場所を見つけていく。