『A級戦犯遺骨は太平洋にまかれていた(何故か? 知らなかったこと 1)』
『10608日経社会欄に、「東条元首相ら7人は処刑当日に太平洋にまかれた」』
この記事の「太平洋にまかれていた…。」の表現に驚きました。 遺骨を「まく」とか「散骨」は、難しい日本語ですが、それぞれの響きが異なります。 この表現ですが、傘寿爺は考え込みます。
ウエブ情報から引用
即、ナチスの戦犯の対応を調べました。
『親衛隊中佐のアドルフ・アイヒマンは、イスラエルでは戦犯以外の死刑制度は存在しないため、建国以来同国で執行された唯一の死刑である。 遺体は焼却され、遺灰は地中海にまかれた。』 戦後すぐに公開されていたようです。
戦争犯罪人とは、第2次世界大戦後,連合国の軍事裁判で戦争犯罪について訴追,処罰されたものです。
表題の記事の抜粋・引用です。
『第二次大戦後、極東国際軍事裁判(東京裁判)で死刑判決を受けた東条英機元首相らA級戦犯7人の遺骨について、米軍将校が「太平洋の上空から私がまいた」と記した公文書が見つかった。 米軍による具体的なA級戦犯の遺体処理の方法が、公文書で判明するのは初。
まいた場所は、「横浜の東の太平洋上空を30マイル(48㎞)地点で、広範囲にまいた。 処刑に立ち会ったGHQのシーボルト外交局長は、のちの著書に「指導者たちの墓が将来、神聖視されることのないように、遺灰はまき散らすことになっていた」と記述。 遺骨は太平洋や東京湾のまかれたとの伝聞や憶測はあったが、裏付ける公文書はみつかっていなかった。』
最初に、この記事を読んだときは、『キリスト教圏の先勝国が、アジアの多神教国の戦争犯罪人に火葬を』と、残念に思っていましたが,『ナチスの戦犯の対応、火葬・地中海への散骨』であったことで納得がいきました。
火葬について調べてみますと、地球は手狭になってきています。
明治時代以前は殆んど土葬であったが、その後火葬に代わり、今でこそ、日本での火葬率は99%を超えます。
アメリカは、州によって火葬率は違います。
アラバマ州 ケンタッキー州 テネシー州 ウエストバージニア州 ミシシッピー州などは火葬率、5%前後と低く。 逆に、ネバダ州 アリゾナ州 ワシントン州 ハワイ州 アラスカ州などは50~60%の火葬率で、その差は約10倍にもなっています。
火葬・土葬の比較はもうやめます。 これからは、過去のことで、『何故か? 知らなかったこと』を調べていこうと思っています。
(記事投稿日:2021/06/09、#342)