『日本最大・世界第三位の熊野カルデラ・熊野コ-ルドロン』
『規模はイエローストーンカルデラや、インドネシアのトバカルデラに次ぐ』
活火山は、過去1万年以内に噴火した記録がある火山。 休火山・死火山の呼び方は、現在は使われていない。 イエローストーンカルデラと熊野コールドロンの比較を、時間軸で見ると;
イエローストーンカルデラ 直近噴火:約64万年前、直近前:約130万年前直近噴火と 直近前とのタイムスパンは約66万年、誤差の範囲が何万年とは言え、そろそろ噴火時期ではと、『杞人天憂』では済まない。
熊野コールドロン 直近噴火:約1,500万年前、直近前:不明
ウェブ情報から引用
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熊野カルデラは、学術的には熊野コ-ルドロンと呼ばれるらしい。 理由は、風化作用によって、当初の盆地状の地形が不明瞭になっているカルデラをコールドロンと呼び、区別することもあり、熊野カルデラは、熊野コールドロンとも呼ばれています。
残念ながら、
❶どんな地図・航空写真を拡大しても熊野カルデラはカルデラには見えず、
❷米国のイエローストーンカルデラや、インドネシアのトバカルデラに次ぐ
規模ですが、一般的には、カルデラとして認知されていない。
先日、NHKBSプレミアムで、イエロースト―ンカルデラのマグマ溜まりの大きさが、測定できることが紹介されていました。 このマグマ溜り、東西約80km、南北約40km。 このマグマ溜りの成長速度が不明、どこまで成長したら破局爆発するかも予測できないし、巨大彗星や隕石の衝突の様に、人類には全く、予知も、防ぐ術もない。
ウェブ情報です。
カルデラ(caldera)とは、火山の活動によってできた、大きな凹地のことである。「釜」「 鍋」という意味のスペイン語に由来し、カルデラが初めて研究された日本では、阿蘇カルデラ、支笏カルデラが代表例。 また本宿カルデラや、大崩山カルデラといった。 カルデラ地形が残っていない元・バイアス型カルデラを「コールドロン」という。
紀伊半島の熊野地方、世界遺産にもなっている熊野信仰の聖地は、1,500万年まえの噴火に由来する熊野カルデラと重なり合っています。
巨大な火山活動とその後の風化作用によって形成された風景が、熊野信仰の背景にあるようです。
古事記における神武天皇の行軍ルートが、熊野から奈良県南部に至る太古の火山エリアと交わるという不思議を提示しています。
熊野カルデラは、紀伊半島南端から、那智勝浦町、新宮市、田辺市本宮町に至るエリアですが、熊野三社と称される熊野信仰の中核は熊野カルデラと完全に重なっています。
この20年ほどのイエローストーンでの異変としては、
❶2004 - 2006年にかけて、イエローストーン公園の東西 80km南北 30kmの範囲で地盤が最大 12cm上昇。過去にはなかった現象
❷1999年にイエローストーン公園内の湖の底で高さ 30m以上、長さ 700mの巨大な隆起が発見される
❸イエローストーンの地下 20kmから 50kmまでに、東西 80km南北 40km(容積は約 4.6万km3)の世界最大のマグマだまりがあることが判明
イエローストーンの破局噴火が起こると『火山の冬』が数十年~数百年続き、人類滅亡の心配もあり得ます。
(記事投稿日:2021/06/16、:2022.02/02/01、#346)