『歴史のこと 丸暗記をやめたら、世界史と日本史に興味が‼』
『昔、高校の歴史の教科書にはとっつき難く、部厚い参考書へ』
先日(2021/11/21)日経新聞の文化欄に、タイトルは『岩波「世界歴史」同時代を見通す・四半世紀ぶり 地域結ぶ視点』と、見出しは『岩波書店の大型企画「岩波講座 世界の歴史」(全24巻)の刊行(第3次)が四半世紀ぶりに始まった。 地域ごとの通史ではなく各地域をつなぐ「グローバル・ヒストリー」を重視した。 過去2回のシリーズと異なり、同時代を横断的に見通す視点が際立つ。とありました。
第1次シリーズ:1969 - 1971年
第2次シリーズ:1997 - 2000年
ウエブ情報から引用
岩波書店は戦後3回目の刊行となる『岩波講座 世界歴史』(全24巻)を、四半世紀ぶりに10月5日から刊行開始する。 300人を超える執筆者を迎え、従来手薄だった太平洋地域やアフリカの歴史にも目を配り、新高校教育課程「歴史総合」に対応して日本史とも接合させる。とありました
特に、『岩波講座 世界歴史』から印象に残ったのは、『4500年前に始まった長いピラミッド建造の歴史・約1000年間の前半に規模と技術のピークがあった。』
古王国時代初期から建造され始め、その後、中王国時代までピラミッドは建造されますが、現在でも当時の形をとどめたのは古王国時代中期のメンカフラー王のピラミッドまでです。 以降の新王国時代には、王の墓としては、ピラミッドに変わり、王家の谷のように大規模な岩窟墓に変わっていきました。
世界歴史に興味を持つまでには長い道のりがありました。
昔のことですが、日本史は難しい漢字が多いので、漢字の代わりにカタカナの多い世界史を選択した記憶があります。 世界史も日本史ほどは漢字が多くありませんが、とにかく暗記、丸暗記が必須で、やはり苦手な教科でした。
ある時、学期末試験に備えて部厚い世界史の参考書を読み始めました。 これが学校で教わる世界史より、かなり面白く、歴史の本を読むようになりました。 その後は、歴史ブームもあり、仲間と歴史と歴史小説の違いなどを酒の肴にしたこともあります。
長い道のりの間に読んだ本
①世界の歴史 中央公論社 全17巻
ウエブ情報から引用
印象に残ったのは『古代ローマは、イタリア半島中部に位置した小さなポリスから、地中海世界全域を支配下にいれる大帝国にまで成長した国家の総称です。 その歴史は、ローマ建国の前8世紀から、ゲルマン人により西ローマ帝国が滅ぼされる後5世紀まで続きました。 古代ギリシャは国ではない。 古代ギリシャは、ローマのように周囲の自治体や民族を吸収し、一つの統一国家を樹立したわけではなかった。』ことです。 この違いが分かった時、地理と地政学の奥深さを知りました。
②日本の歴史 中央公論社 全26巻
ウエブ情報から引用
印象に残ったのは、『伊達騒動は、江戸時代前期に伊達氏の仙台藩で起こったお家騒動です。 黒田騒動、加賀騒動、仙石騒動とともに三大お家騒動と呼ばれる。 騒動は3期に分類され、それぞれが関連性を持っている』と、この歴史の本の中で、山本周五郎氏の著書『樅の木は残った』が参考になるとありました。
③大世界史 文芸春秋 全26巻
ウエブ情報から引用
世界史の全集から日本史の全集と読み進み、日本史と世界史の両方をカバーした歴史の全集がないかと思った時期がありました。 その時に発売をスタートしたのが『大世界史 文芸春秋 全26巻』でした。 この全集は1巻で中断しましたが、理由は思い出せません。 『岩波講座 世界の歴史』(全24巻)(第3次シリーズ)と、この『大世界史 文芸春秋 全26巻』の読み比べのために、これから傘寿は『速読法』の勉強です。
④昭和史発掘 文芸春秋 全13巻
ウエブ情報から引用
松本清張氏の作品は、推理小説・現代小説・時代小説・歴史小説・伝奇小説・歴史全般と幅広い。 印象に残ったのは『昭和史発掘(第18回菊池寛賞受賞作)』を読んだときに、歴史(特に現代史)と、歴史小説、さらにはテレビの歴史ドラマ(特に大河ドラマ)を、どう楽しむか難しいと思いました。 特に『古代史疑』と『火の路(火の回路)』は歴史と推理小説ですが、まだまだ読みこなせずに、余生も、残り少なくなりました。
(記事投稿日:2021/12/17、最終更新日:2021/12/18、#446)