『ジョニ赤のガロン瓶で思い出すこと(パナマの通関とパナマの水』
―水道水が日本の水道水より旨いと、パナマ在住の多くの日本人が話を―
昔のことですが、海外に商用出張で出かけて、帰国する時に買って来るのが『ジョニ黒』750㏄、3本でした。 それでも、若いころは日本で飲む、ビールも、日本酒も、ウイスキーも苦手でした。
ジョニ赤のガロン瓶とジョニ黒750㏄
海外のお客様相手の仕事柄、初めの海外駐在香港で覚えたのがフランス人には怒られ、馬鹿にされそうな『アメリカン(ブランデーの水割り)』でした。 この無粋な『アメリカン(ブランデーの水割り)』と、香港の夜の雰囲気で酒だけは好きになり、強くになりました。
香港の次の駐在地・パナマは、水道水が世界一美味しいと言われていました。 実際、ジョニ赤の水割りは十分美味しかったです。
運河収入はパナマに帰属するが、運河地帯の施政権と運河の管理権は、アメリカ合衆国に帰属した状況でしたので、上下水道とも素晴らしい環境でした。 水道水が日本の水道水より旨いと、パナマ在住の多くの日本人が話をしていました。
先ずはウエブ情報です。
ジョニーウォーカー黒ラベル・赤ラベルはイギリス海軍に採用され、黒は士官用、赤は下士官用と指定されていた。
四角いビンは艦船に高率よく積め、また、波に揺られても丸ビンのように転げ回らないように考案されたとか。
ドイツUボートの乗組員はイギリス艦船攻撃時に航行不能となって
見捨てられた艦船に乗り移り争ってジョニーウォーカーを探したとか。
さてここで、ジョニ黒とジョニ赤の違いですが、ウエブ情報にありました。 正直、今まで随分『ジョニ黒・ジョニ赤』を飲みましたが、ここまでは判断できませんでした。
『ひと言で言えばウイスキーの持つ「甘・渋・酸味」のバランスが全く異なります。 赤と黒が同じなのは酸味くらいですから、赤は酸味が引き立ったウイスキーに感じますし、黒は酸味を消す「コク=甘味」と「樽の渋み=舌への刺さり方」が強く感じます。』
ジョニーウォーカーのフラッグシップ『ジョニーウォーカーブルーラベル・ジョニ青』などは、当時、その存在さえ知りませんでした。
前置きが長くなりましたが、これからが本題です。 パナマという駐在地は、中南米の本拠地ですので、当然ですが、中米・南米への商用出張が多いのです。 この出張の多い中で、その度、酒3本まで無税で買って帰国できます。 酒好きにはたまらない環境です。 毎度の出張時には、750㏄のジョニ黒を3本買って帰るのが常でした。
ある時、無類の酒好きの友人(パナマの隣コスタリカでご逝去、お墓も)にこう言われました。 『ここパナマの熱帯気候のもとで、パナマの旨い水で水割りやロック(瞬く間に水割りに)で飲むなら、ジョニ黒でなく、若いジョニ赤で十分だ』と。 さらに『ガロン瓶を免税で買えば、750CC の瓶一本当たり数USドルになる』と。
早速、マイアミの免税店で、ジョニ赤ガロン瓶を3本買いました。 この3本(約15㎏)はスーツケースに入れて運ぶには破損で酒浸しの危険もあり、手に提げてパナマに入国、通関時に聞かれました『酒は何本持っていますか』と回答は『ハイ3本です』と、この3本は、麻ひもで括られていますので、ガロン瓶3本とすぐわかりますが『OK』でした。 その後でも、いつも『OK』でした。
後で聞いたことですが、友人はもう何年も続けているとのことでした。 酒好きには天国(熱帯・南国の)でした。 二人とも、このガロン瓶を一週間であけてしまう時がありました。
パナマ税関の素晴らしさ、ここで終わりに余談です。
ブラジル サンパウロの日本人街で買った包装された和菓子(生菓子)を手提げてパナマ税関を通過するときのことです。 同行の上司は『ジャパニーズケーキ』と口頭申告、即没収でした。 パナマは熱帯南国ですので『生もの・ケーキ』は持ち込み禁止でした。 瓶に入った酒類には寛大ですが、生ものには厳しいとピンときました。 自分は包装された和菓子(生菓子)を、パンダに引っ掛けた『パンだ』とユーモラスに口頭申告すると、パンは生ものではありませんので、即OKでした。
夢の多い時代でした。
(記事投稿日:2019/10/16、最終更新日:2021/10/26、#124)
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