知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

興味のあることは、何でも調べて文章にする。   写真は「光と影」と言われるが、この理解には、まだまだ、ほど遠い.

『日本の新型コロナ対策は「奇跡」と外国から言われるが! 3』―地道にこれ、三密回避と、マスク・手洗い・朝10分間のみんなの体操を―

2020-07-05 18:03:12 | 政治・経済

『日本の新型コロナ対策は「奇跡」と外国から言われるが! 3』

―地道にこれ、三密回避と、マスク・手洗い・朝10分間のみんなの体操を―

 

『感染症」の一つにハンセン病がありました。らい菌という抗酸菌がおこす慢性の『感染症』ですが、病気自体と治療法の解明も不十分であったころ、1907年、東京都の東村山の隔離療養施設ができて以来、全国を5区に分けて、13ヶ所の療養所を持った、感染症には大事をとってきた国民性です。この事実を思い出してせめて『三密回避』に有効手段の一つ『時差通勤・通学』は徹底したいものです。『夜の繁華街』対策は、上手な給付金の支給が必須ではないでしょうか。

 20200701付け日経の『疾病の日本史 ③海外との関係変化』に、以下のようにありました。 抜粋と感想です。

『江戸時代、人々を苦しめた感染症は、主に5つあった。皮膚病の疥癬、性感染症の梅毒、はしか、天然痘、と江戸後期に海外から来たコレラだ。種痘を伝えた西洋医学を含め、感染症は海外との関係性や距離感を与えたと言える。16世紀末の朝鮮出兵をきっかけに、広がった感染症もあった。その後の鎖国は、感染症の抑止に一定の効果はあった。』

 日本は脊梁山脈から流れ下る急峻な河川に恵まれ、瑞穂の国であり、清潔な環境の国です。特に江戸時代の江戸は、ロンドンと並ぶ100万都市でした。さらに江戸の上下水道の整備にいたっては、『いまから数百年も前の江戸の町では、驚くべきことに上下水道完備』だったのです。しかも現代のように水道代や下水道代などは一切かからず、長屋に住む『江戸の住民たちはすべて無料で利用』できたのです。江戸の上水道は、多摩川を水源とする玉川上水と井之頭池を水源とする神田上水が主な水源でした。

『幕末に、橋本伯寿は、梅毒、天然痘、はしか、疥癬を、感染症と見破り、接触や食べ物を介した感染を戒めた。さらに消毒を勧め『伝染』という言葉まで用いていた。幕末にコレラが大流行したときには、何万人もの犠牲者が出た。しかし、有効な治療法はなく、医者自身が感染して犠牲となった。それを「討ち死に」と表現した手紙も残る。』

医学は発達した今でも、この度の本当に厄介な『新型コロナ感染症危機』に命がけで奮闘される医療従事者の皆様には、心底頭が下がります。『三密回避』難しいことは、医療従事者の周囲も十分理解して『江戸時代のような事態』は避けて頂きたいと祈るばかりです。

『幕府が有効な対策とれないなか、怨恨は黒船や異国人に向けられた。開国が感染症を招いたとして、攘夷思想が高まる一因となったのだ。現在の新型コロナ禍でも国際的な信頼関係の揺らぎが見え隠れする。』

 この度の『新型コロナ禍』が、世界の情勢にどんな影響を与えるか、想像もまったくできませんが、経済的な打撃は『リーマンショック』をはるかに凌駕すると言われています。

エコノミックインサイト 内外経済見通し 
新型コロナウイルス感染症の世界・日本経済への影響
2020~2021年度の内外経済見通しの引用です

 三菱総合研究所は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を踏まえ、4月6日に「新型コロナウイルス感染症の世界・日本経済への影響と経済対策提言」を、4月13日に「緊急事態宣言・緊急経済対策を受けた日本経済見通し改定値」を発表してまいりました。今回は5月半ばまでの状況を踏まえ、世界・日本経済見通しの最新版を公表いたします。

世界経済
シナリオ①:経済活動抑制のピークアウトが6月末の場合

— 20年の世界経済成長率はコロナ危機前の前年比+2.7%から+0.5%へ下方修正
— 米国▲0.4%、欧州▲1.9%、中国+2.3%、経済損失は世界全体で200兆円
 (GDP比2.2%)

シナリオ②:経済活動抑制のピークアウトが12月末の場合

— 20年の世界経済成長率は前年比▲0.5%へ下方修正(※09年以来の
  マイナス成長)
— 米国▲1.7%、欧州▲3.3%、中国+0.4%、経済損失は世界全体で320兆円
 (GDP比3.4%)

シナリオ③:年内の感染抑止に至らず。21年は経済活動の抑制度を徐々に緩めつつも、断続的な抑制を22年にかけて継続

— 20年の世界経済成長率は前年比▲4.8%、21年は同+3.7%
— 経済損失は世界全体で1,310兆円(世界GDP比13%)、

日本経済は、

深い景気後退局面に入った。消費税増税の影響が残るなか、コロナ危機による経済収縮が直撃し、3四半期連続で大幅なマイナス成長となる見通しだ。緊急経済対策により20年度の実質GDP成長率は同+1.6%ポイント程度押し上げられる一方で、感染拡大と緊急事態宣言による経済活動の収縮により、同▲6.3%(シナリオ①)~▲9.0%(シナリオ③)ポイント下押しされるとみる。

 次のような見解もあります。『一部には、全国民にPCR検査を実施すべきとする意見もあるようだが、全く無意味だ。PCR検査は、症状があり、所見から新型コロナ陽性の疑いがある患者に対し、感染を確定するときのみに実施する検査だ。疑わしい症状がある患者に関しては、速やかに制限なくPCR検査が行えるよう、検査態勢を整備すべきだ。しかし無症状で感染している人を発見するために大規模な調査を行うことは、リソースの無駄だ。』が、それでもPCR検査に『人・物・金』を最大限投入し『攻めのPCR検査』で『不顕性陽性』をも、隔離して、近い将来の、家庭内感染による、医療費の爆発的拡大を防ぐべきだと思います。
                    (20200705纏め #190) 

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『日本の新型コロナ対策は「奇跡」と外国から言われるが! 2』―地道にこれ、三密回避と、マスク・手洗い・朝10分間のみんなの体操を―

2020-07-04 17:59:22 | 政治・経済

『日本の新型コロナ対策は「奇跡」と外国から言われるが! 2』

―地道にこれ、三密回避と、マスク・手洗い・朝10分間のみんなの体操を―


 

 20200630付け日経の『疾病の日本史 ②中世に学ぶ』に、以下のようにありました。 抜粋と感想です。

 『中世は人々の身近に疫病がある時代だった。大きな災厄が起きると助けを求めて神仏に祈願し、寺社建立や仏像仏画制作に取りかかった。そこには精緻で美しい装飾が施される一方で、負のイメージも取り込まれた。当時の日本人は世界全体を正負のコントラストで可視化し、秩序を立てて把握しようとしたのだ。「ウイズコロナ時代」のこれから、私たちはどんな社会を築いていくのか。世界の負の側面と折り合いをつけようとした中世に学ぶことはある。』

 「ウイズコロナ時代」ですので『コロナとは共棲せざるを得ないし、むしろ歴史的に見てもコロナに生かされてきた人類ですので、せめてウイルス(抗ウイルス薬はまだ少ししか開発されていない)と細菌(抗菌薬・抗生剤・抗生物質で抑え込めた)の比較、再確認です。

             ウイルス                 菌(細菌・真菌)

大きさ         0.01~0.1μm                 0.5~10μm

細胞            ない                      ある

DNA・RNA       どちらか一方ある                   両方ある

増殖        自己増殖できない               自己増殖できる
        (他の生物の細胞に寄生する)

起源       生物の細胞にある遺伝子の一部が、                             ウイルスより先

         遺伝子がウイルスという存在になって

                              勝手に増殖するようになったという仮説です。

 ウイルスは細胞を構成単位とせず、自己増殖はできないが、遺伝子を有するという、非生物・生物両方の特性を持っている。感染することで宿主の恒常性に影響を及ぼし、病原体としてふるまうことがある。ウイルスを対象として研究する分野はウイルス学と呼ばれる。 『とにかく知れば知るほど、細菌よりずっと厄介なのがウイルスのようです。』

 『疫病と戦争は、歴史を早く進める。開墾した土地の私有化を進めた「墾田永年私財法」(「743年」)誕生の背景には、天平時代の天然痘の大流行で食料生産が危 機的状況に陥ったことが挙げられる。』

 ここで、政治家と役人の皆様には、有事に備えて、休耕地・耕作放棄地対策と食糧自給率向上に、この度の『新型コロナ感染症危機』のこの時期に、取り組んで欲しいと思います。 マスクでさえ、簡単には潤沢な供給体制ができませんでした。

 『「危機の時代には、人々が連携することの意義も見いだされる」、歴史は一つの流れとして語られるが、時には激流になる。その時に、いろいろなものが生まれている。「743年」聖武天皇が造立を呼びかけた東大寺の廬舎那仏像(奈良の大仏)もそう。災厄に際して大仏を造ることは一見ムダなようだが、多くの人々が協力すれば困難を克服できるということを「可視化」した。』

 『歴史が進むとき、進化も退化もあると言われる。『公知公民』が崩れれば、貧富の格差は拡大する。「一方で貧しいものも富める者も力を合わせて、大仏を」、という考え方も出てくる。失ったものを補完しながら歴史は進んでいくのだ。』

 「可視化」のことですが、『三密回避』では、『スーパー』や『通学バス停・バス内』の風景は、テレビニュース・映像で見て、解ってはいても、ほとんど守られてはいません。若い丈夫な人々が多く『三密』になっている状態が多々あります。直ぐに実行してほしいのが『時差通学』『スーパーの入場制限』です。

 「一方で貧しいものも富める者も力を合わせて、大仏を」のことですが、余談になります。古代エジプト大国では、4500年前も昔に、ナイル川の増水期(石材運搬)が農閑期(河川敷は増水で農作不可)に、失業対策としてギザの大ピラミッド建造をしたとありました。これもパンとビールと衣服が支給された記録から失業対策説があります。 昔は『奴隷動員説』でした。


感染者数も、新規感染者数も、第二波を想像させるような傾向を示し始めています。 ちょっと古い情報ですが、20200517のウエブ情報に、表題を肯定して安心できる、こんな記事もありました。 『結果オーライ』でもよし。 表題のようになって欲しいと祈るばかりです。

メディアの主張
『東京をはじめ8都道府県で宣言(非常事態宣言)は継続中だが、新規感染者が減少に転じ終息も徐々に見えてきた。しかし、依然として感染の有無を判定するPCR検査の数が、諸外国と比べ少なすぎると声高に主張し続けるメディアもある。』

PCR検査数
『EUを除くG20の19カ国で、人口100万人あたりの累計検査数と死者数を比較した。事実として、日本の検査数はとても少ない。5月10日時点までの累計で、100万人あたり1676人。14番目の少なさだ。検査数4万1584人でトップのイタリアと比べると25分の1、2万6313人のアメリカの16分の1、3万7335人のロシアの22分の1しか実施できていない。』

累計死者数
『同時に累計の死者数を集計したところ、日本は4.9人でやはり14番目に少なかった。 505.4人のイタリアの100分の1、240.3人のアメリカの50分の1、13.1人のロシアの3分の1程度だ。ロシアやオーストラリアなど、死者数に比べて極端に検査数が多い国を除けば、発症する患者が多いから結果的に検査数が多くなるということに過ぎない。悲惨な結果に終わっている欧米各国を、検査数で日本が見習う必要はまったくない。』

死者数が少ない要因
日本での死者数がなぜ少ないのか。要因はまだ明らかではない。BCGの接種なのか、手洗いの励行なのか、マスクなのか、靴を脱ぐ文化なのか、握手やハグをほとんどしない文化なのかは、分からない。しかし、結果として、死者が極めて少ないのは事実だ。

検査もリソース野有効活用
『一部には、全国民にPCR検査を実施すべきとする意見もあるようだが、全く無意味だ。PCR検査は、症状があり、所見から新型コロナ陽性の疑いがある患者に対し、感染を確定するときのみに実施する検査だ。疑わしい症状がある患者に関しては、速やかに制限なくPCR検査が行えるよう、検査態勢を整備すべきだ。しかし、無症状で感染している人を発見するために大規模な調査を行うことは、リソースの無駄だ。』

新規陽性者
 感染状況は日々変化する。今日陰性の結果が出ても、明日感染し陽性になるかもしれない。仮に一斉に全国民を対象に実施し、陽性者を全員隔離したところで、次の瞬間からまた、新たな陽性者が生まれる可能性がある。

抗体検査の充実
 当面、感染の恐れがない抗体があるかどうかを調べる抗体検査には意味がある。新型コロナウイルスの抗体については、まだ解明されていない部分も多いが、一般的なコロナウイルスの場合、抗体が作用する期間はおよそ6カ月といわれている。有効な抗体が確定すれば、少なくとも数カ月はうつしもしないし、うつされもしないことが分かる。進めるべきは抗体検査の充実だ。

日本では圧倒的に少なく抑え込む
 14日の記者会見で安倍首相は「わが国の人口当たりの感染者数や死亡者数は、G7、主要先進国の中で圧倒的に少なく抑え込むことができている」と発言した。分かりやすくするために、死者はイタリアの100分の1、アメリカの50分の1など具体的な数値を語ってほしかった。それだけ「圧倒的な差がある」からだ。今後日本がイタリアにならないという保証はないが、これまでの戦いでは大いに健闘し大いに成果を生んだ。胸を張って日本式でコロナ戦に打ち勝とう。
             (この表題の“3”に続く  20200703纏め #189)

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『日本の新型コロナ対策は「奇跡」と外国から言われるが! 1』ー平凡ですが、三密回避と、マスク・手洗い・朝10分間のテレビ体操をー

2020-07-03 08:21:37 | 政治・経済

『日本の新型コロナ対策は「奇跡」と外国から言われるが! 1』

ー平凡ですが、三密回避と、マスク・手洗い・朝10分間のテレビ体操をー

 

『PCR検査』の人・物・金の三重苦を改善して、業種・地域に特化しても結構『PCR検査数』増やせば、諸外国並みに実態が見えてくるでしょう(この表題のとおりかどうか)。この『PCR検査数』増が、後手・後手に回るとだけは回避してください、政治家と役人と関係者の皆様『具体的・定量的』対策の発表と実行をお願いします。

20200629付け日経の『疾病の日本史 ①歴史の転換点』に、以下のようにありました。 抜粋と感想です。

『疫病と戦争は、歴史を早く進める。開墾した土地の私有化を進めた「墾田永年私財法」「743年」誕生の背景には、天平時代の天然痘の大流行で食料生産が危機的状況に陥ったことが挙げられる。』

ここで、政治家と役人には、肝に銘じて、有事に備えて、休耕地・耕作放棄地対策と食糧自給率向上に、この度の『新型コロナ感染症危機』の機会に、取り組んで欲しいと思います。 マスクでさえ、簡単には潤沢な供給ができませんでした。

『「危機の時代には、人々が連携することの意義も見いだされる」、歴史は一つの流れとして語られるが、時には激流になる。その時に、いろいろなものが生まれている。「743年」聖武天皇が造立を呼びかけた東大寺の廬舎那仏像(奈良の大仏)もそう。災厄に際して大仏を造ることは一見ムダなようだが、多くの人々が協力すれば困難を克服できるということを「可視化」した。』

『歴史が進むとき、進化も退化もあると言われる。『公知公民』が崩れれば、貧富の格差は拡大する。「一方で貧しいものも富める者も力を合わせて、大仏を」、という考え方も出てくる。失ったものを補完しながら歴史は進んでいくのだ。』

「可視化」のことですが、『三密回避』では、『スーパーのレジ付近』や『通学バス停・バス内』の風景は、テレビニュース・映像で見ても、ほとんど守られてはいません。若い丈夫な人々が多く『三密』になっている状態が多々あります。直ぐに、実行してほしいのが『時差通学』『スーパーの入場制限です。

「一方で貧しいものも富める者も力を合わせて、大仏を」のことですが、余談になります。古代エジプト大国では、4500年前も昔に、ナイル川の増水期(石材運搬)・農閑期(河川敷は増水で農作不可)に、失業対策としてギザの大ピラミッド建造をしたとありました。これもパンとビールと衣服が支給された記録から失業対策説は、『失業対策の暗いイメージなし』と揺れています。

 古代のように、民意がまとまりやすくはありません。 情報が過多と言われる時代ですが、医療関係者やそのご家族を、『誹謗・中傷』する人たちもいる最近の世情です。 PCR検査の遅れを『どこかに目詰まり・・・』といわれた方が居りましたがその後、こんな大事なことの『人・物・金』の定量的な解説はありません。 『不顕性陽性』からの感染対の対策には、三密回避がなかなか厳守できない通学・通勤や、スーパーには、時差通勤・時差出勤や、入場制限をしてほしいものです。
                           (この表題の“2”に続く  20200703纏め #188)  

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