本エッセイ集にて、過去に述べたが。
我が家の住居は、夫婦晩婚以来何度も購入・売却、また新たな物件購入を繰り返してきている。
これには、やむを得ない理由があったが故だ。
例えば新婚早々亭主のご両親が買い与えてくれた「超高層マンション」に関しては、購入後わずか1年少しで売却して買い替えている。
そもそも、これには無理があった。
その「超高層マンション」を我々夫婦が気に入った訳では無かった。 亭主のご両親(特に義理の母)が気に入った様子だった。
住むのは我々故に、購入の決断は我々に任せてくれればよかったのに。 どういう訳か、義理の母が“即決”で購入してしまった。
売却の理由としては、とにかく「住みにくい」ことこの上なかったのが正直なところだ。
南側にしか窓が無く、室内に風が通らない。 北側の和室など、わずか1年足らずで畳にカビがはえてきた…
ベランダに布団干しが許されていたため、それを干して強風で飛ばされたこともあった。
朝の通勤時にはエレベーターが混雑する。
これは超高層マンション故の理由ではないが、都心から遠い場所に位置していたことも不都合極まりなかった。
そんなこんなで、 我々の「住居を買い換えたい!」との要望を義母が聞き入れてくれるのも速かった。
まさに1年足らずで、この超高層マンションは売却措置として、我々一家は新たな普通のマンション物件を購入して引っ越しをした。
話題を大きく変えよう。
本日見た朝日新聞2025.04.01内に、「40歳夫婦で新築 90歳までの日容態効果は」と題する記事があった。
その記事の冒頭部分を引用しよう。
耐熱性が高い住宅を建てたり、耐熱改修をするには一定の費用がかかるが。 部屋の室内が適温ならば健康にいいことも分かってきた。 (中略)
耐熱性が高性能の住宅はその分工費が増えるが、その後の光熱費は減る。 さらに健康への影響のうち、耐熱でリスクを減らせる効果が明確にわかってきた高血圧や循環器疾患に関して、医療費の軽減が大きい事実も分かって来た。
(以下略すが、以上朝日新聞記事より引用したもの。)
我々夫婦が現在住んでいる住居物件は、結婚当初の「超高層マンション」から数えて、4件目となる。
婚姻後買い替えを重ねて、資産損失も多大だったものの。
この4件目の現在の物件は大いに気に入って、既に24年程の年月ここで暮らしている。
今後も、おそらく死ぬまでこの物件にて生活を営むであろう。 (参考だが我が推測で夫婦共々かどちらか片方が後20数年生きたところで、未だ存続し得る耐久性がある、とこの物件に期待している。
何が良いかと言えば、はやり「耐熱性能」が高いのが日々確実に実感できるのだ。
なんというのか、まさに夏涼しくて、冬暖かい物件だ!
主たる開口部が南面にあることも大きいが、とにかく、真冬に北側の部屋に行っても暖房無くしてさほど寒くはないのだ。
上記に引用した朝日新聞内にも記されているが。
室内の温度が低いと血圧が高くなり、特に高齢者や女性は室温の低下によって血圧が上昇する傾向が強い、と書かれていて。
それを住居の断熱改修により改善可能とある。
我が家の場合、改修の必要など何もなく、元々その機能が有効に果たされている住居にて既に20年以上、そしてこれからもずっと更に高齢に至るまで生活出来る事実を、有難く思いたいものだ。