原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

「マイナ保険証」は使いづらいらしい…

2024年11月04日 | 時事論評
 この原左都子は、「マイナカード」は “一応” 作った。

 “一応” と表現するのは、作った切りただの一度たりとて利用していないが故だ。

 この「マイナカード」が「健康保険証」としての機能を果たすこととなった事実は皆さんご存じの事だろう。
 そして、それを「健康保険証」として有効利用されておられる事でもあろう。


 この私が、「マイナカード」を健康保険証として利用しない事実には理由がある。

 そもそも私自身が医学関係者であるが故に、自分に起こる病的症状や予後がたいていの場合は自分自身である程度(あくまでも“ある程度”の範疇だが。)診断可能であるが故だ。 参考までに、これまで病院へ行かなかったが故に症状が悪化したり、取り返しがつかなくなった事例は一度も無い。
 これまでに自主的に病院を受診したのは、40歳時に「頭部皮膚癌」を患った時と、「我が子の出産入院時」、そして2年程前に転んで「左膝複雑骨折した時」のみと言って過言でない。
 (まあ、他にも病院受診したことはあるにはあるが、いずれも予後は良くて後で思えば受診の必要は無かったと結論づけられよう。)



 この「マイナンバーカード保険証」だが。
 いま問題となっているのは「マイナンバーカードが本人以外の保険資格と結びついている」という点であるらしい。
 以下に、これに関するネット情報を引用しよう。

 マイナンバーカードの保険証としての利用開始にあたっては、「スマートフォンを使ってマイナポータル経由で」「市町村の窓口」「コンビニATM」での手続きが可能なほか、初回受診時に医療機関で利用申請を行なうことで“基本的に”すぐに利用が可能だ。
 一方で、オンライン資格システムを利用するための資格登録作業、つまり“紐付け”については保険組合などの機関が資格取得時点(保険加入など)のタイミングですでに行なわれており、「マイナンバーの記載がなかった」といった理由で資格情報を管理する団体が本人情報を照会する際に、異なる手段で実施したことで発生した。
 現時点で「全国で7,000件ほどの紐付けミスが発見された」(デジタル庁)と述べている。総務省によれば、6月25日時点でのマイナンバーカードの申請数は9,730万枚(人口比率で約77.3%)、交付数で8,787万枚(約69.8%)とのことで、比率でいえば0.01%未満ということになる。 (中略)
 そもそもミスを少なくはできてもゼロにすることは不可能で、「ミスがゼロ」という説明は信用に値しないといっていい。むしろ、発生するミスを少なくする過程でいかにアフターケアをきちんとできるかの方が重要で、その点が関連省庁や各自治体には求められる。
 なお、同様に「みんなが納得するまで進めるべきではない」という意見も眉唾物だ。万人が納得する見解など存在せず、議論を進めないための方便に過ぎない。こうした行政の根本にかかわる改革には確かな意思とバランス感覚が重要だ。 (途中大幅略) 
 一方で、マイナンバー関連事業を進めるにあたって内閣総理大臣の岸田文雄氏は、今回の一連の問題を受けて6月21日に実施した第1回マイナンバー情報総点検本部において「デジタル社会への移行のためには国民の信頼が不可欠であり、マイナンバー制度に対する信頼を1日も早く回復するべく関係機関が一丸となって全力を尽くす」と述べている。 6月27日の閣議後に行なわれた会見において河野大臣は「岸田総理からは、特に高齢者などが不利益を被らないように」と念を押されたことを加えた。(6月21日に実施された第1回マイナンバー情報総点検本部における岸田総理(首相官邸のYouTube動画より抜粋)
 なぜ紐付けミスが発生するのか
 なぜ前述のミスが発生したかという点についてまとめていく。資料はデジタル庁のページにも掲載されているが、根本的には「”マイナンバー”の情報が記載されていないとき、本来と違う手順で本人確認を行なった」ことが原因となる。
 オンライン資格確認では、医療機関などでマイナンバーカードが提示されたとき、社会保険診療報酬支払基金・国保中央会が運営するオンライン資格確認等システムに問い合わせを行なって資格情報の有無を確認する。
 新規登録、つまり紐付けの段階で“マイナンバー”が提示されているのであれば特に問題はない。だが“マイナンバー”が提示されなかった場合、地方自治体の基本台帳情報を持っているJ-LIS(ジェイリス、地方公共団体情報システム機構)への問い合わせが発生するが、その際に本来の規定である「4情報(氏名、生年月日、性別、住所)の一致」を逸脱し、充分な確認を得ないまま紐付けが行なわれることでミスが発生する。
 マイナポイント事業終了前の申請ラッシュもあり、自治体を含む関連機関の紐付け作業負担もかなりのものがあったと想定されるが、それでも確認不足による作業ミスであることには変わりない。
 そのため、「マイナンバー情報総点検」の実施にあたって原則として「マイナンバー」の確認を必須とし、J-LIS照会を行なう際のガイドラインや統一的な基準の制定、そして将来的な機械化まで、可能な限りミスをなくす方策を採ることを目指す。
 1点、よく勘違いされているが「マイナンバー」と「マイナンバーカード」は別物だ。マイナンバーカードを保持していなかったり、あるいは返納してしまったとしても、“マイナンバー”自体は住民票がある限りは自動的に割り振りが行なわれている。つまり「マイナンバーカードがないので“マイナンバー”情報は出せない」ということは本来あり得ない。マイナンバーカードとは、オンラインでも本人確認が可能なICチップ入り顔写真付きの公的身分証明書に過ぎない点に注意したい。

 (以上、長くなったがネット情報より一部を引用したもの。)



 さて、最後に話題を表題に戻そう。

 現行の健康保険証廃止まで、(最短の人で後1か月)と時が迫っている現状のようだ。  (参考のため、10月生まれの原左都子自身の健康保険証は「令和7年9月末日が有効期限と保険証内に記載されている。)

 この後に及んで、この「マイナ保険証」が実に使いづらいらしいのだ…
 例えば、「解除に1か月以上を要する」だの、「これに関して1400名以上の医師が国を訴えている」だの、「政府は“解除申請”を自治体に丸投げしている」だの…

 医師先生達の立場になれば、こんなご自身の業務と無関係の事項で自らの生業が脅かされていることであろうし。
 政府は自らが勝手に決定した事項の後始末を、何でもかんでも面等臭い作業は地方自治体に丸投げしている実態を、市民として慮って余りあるし。

 ここはどうか、政府は「マイナ保険証」の今後の扱いに関して。
 国民(医師や地方自治体職員氏も含めた)皆の迷惑な実態を慮って、是非とも今後の方針を見直していただきたいものだ!!


またもや「公安警察」の我が家ご訪問…

2024年11月03日 | 時事論評
 冒頭表題の「公安警察」の我が家ご訪問は、我が一人娘が2歳時から続いている。 我が娘はそろそろ31歳を迎えようとしているため、30年近くの年月に及び追跡が実施されている計算となる。


 現在の住居へ転居するまで、我が家は(あくまでも自己都合により)3度の引越を繰り返しているが。
 何処に引っ越そうと、何年かに一度は必ず我が家の新たな住所を追跡して、しつこくもやって来る。


 既に本エッセイ集バックナンバーにても、この「公安警察の我が家訪問」に関して2度程この件のエッセイを公開しているため、ご記憶の方もいらっしゃるだろう。
 
 何が目的で、「公安警察」が我が家を追跡調査しているのかを説明すると。
 事の発端は、「地下鉄サリン事件」等々オウム真理教による殺戮が原因と想像している。
 もう既に、「サリン事件」等々の主犯者たちには死刑判決が下されて、この世から消えているが。
 今尚「アレフ」と名前を変えて、反社会活動を繰り返していると見聞する。

 何故 我が家(の亭主の追跡が目的のようだ)が、公安警察のターゲットとなってしまっているのかを説明しよう。
 「松本サリン事件」「地下鉄サリン事件」にてのサリン製造の主犯格だった既に死刑執行済みの複数人のオウム真理教者(土屋等々)が、偶然だが亭主と同じ大学・大学院の出身者であるが故だ。(これは亭主の推測です。) あるいは、亭主はオウムの中心人物でテレビによく出ていた「上祐氏」なる人物と、早稲田高等学院の同窓でもある。
 いやもちろんのこと、我が家の亭主はオウムとはまるで無関係なのだが。 とにかく 公安警察側としては、今尚アレフに引く継がれている「オウム真理教の悪質犯罪」を追跡するのに必死の様子であり。 少しでもそれらの人物と接触があった対象者を徹底的に“洗い出そう”としているとのことだろう。

 
 今回の公安警察の我が家への訪問は、「地下鉄サリン事件」以降数回目となろうか??
 一番最初の「地下鉄サリン事件」直後の訪問時のことをよく覚えているが、2名の警察官がやって来て、亭主のみならず、私の経歴等々まで時間をかけて聞き取り調査して行ったのを鮮明に憶えている。
 
 その後の訪問時にも、どうやら警察官は「分厚い書類」を持参して来る。
そして 特に亭主の事を詳細に知りたいらしいので、一度私が「亭主が在宅しておりますので、本人を呼びましょうか?」と尋ねると、「いいです」と言うので呼ばなかったのだが。 今後また訪問があれば、今度こそ是非亭主自らに最初から対応させるつもりだ。


 ただこの公安警察の調査とは、亭主をオウム(アレフ)の一味と捉えて疑っているのではなく。 むしろ、オウム(アレフ)の被害から我が家を守ってくれることに最大の意義があると思うふしがある事に関しては、過去にもエッセイに記述している。
 例えば過去の公安警察の方は、もしもの時の連絡先として、ご丁寧に警察署内の内線番号を書いて「何かありましたらこちらにご連絡下さい」と言って置いて行かれたのだ。 (その内線番号は、大事に保管してあります!!)


 
 ついこの前、NHKテレビの「新プロジェクトX」にて、「地下鉄サリン事件」が取り上げられたが。 これを私は食い入るように見た!!
 特に「科捜研」の化学に詳しい一男性係員がオウムの死刑囚・土屋(だったか?)に化学反応式を示して、原因物質がサリンである事実を迫った画像が実に圧巻であり印象深かったのだが。
 それにより、「地下鉄リン事件」が解決へと向かい、死刑囚を処罰することに辿り着いた訳だが。


 私個人的には、いくら我が亭主が所属していた大学(院)専攻科がオウム死刑囚と同じ(参考だが、当該大学院博士課程への進学者は超難関故に極めて少人数らしい!!)であったと言えども。 公安警察がいつまでも我が亭主の追っかけをしてくるのは、家族としても是非勘弁願いたいものだ!!😨 😱 

 それでも オウム(アレフ)が活動を続行している限りは、またやってくるのだろうなあ。😵 
 まあ 公安警察のその目的とは、亭主を犯人扱いしているというのではなく、オウム(アレフ)による被害から我が家を守ってくれようとしているとの感覚が強いため、仕方が無いのかもしれない…  


80代で 恋人が出来たお母さん、素晴らしいじゃないですか!!

2024年11月02日 | 恋愛・男女関係
 本日のエッセイテーマは、2024.11.02付朝日新聞「悩みのるつぼ」相談より引用する。


 早速、50代女性による「恋人が出来た母に不信感」と題する相談を以下に要約引用しよう。

 離れた場所に住む80代の母の事で相談です。
 5年前に父が亡くなった後、母は自立して一人で暮らしており車で30分のところに住んでいる。
 数カ月前の帰省時、母から趣味で知り合った数歳年下の男性と 父の三回忌後から交際していると聞いた。 (中略)
 姉と妹とは「母が幸せなら見守ろう」と決めたし、妹は「人生の最後で好きな人が出来た母は幸せ者」、夫は「お母さんが幸せならいいのでは」と言う。 年齢的にも、母の最後の青春を認めてあげるべきかもしれない。
 しかし、父の死後わずか2年で他の男性に浮かれ、相手の元妻を悪く言う母に不快感や憤りを感じ私は口論の末に絶交し、相手の男性にも不信感がぬぐえない。
 心の持ち方、母との今後の付き合いについてアドバイス頂きたい。

 (以上、朝日新聞「悩みのるつぼ」より転載したもの。)



 原左都子の私見に入ろう。

 基本的に私は、婚姻者の離婚後や相手の死後の再婚に関しては 自由に行えばよいと考える派だ。
 相談者のお母上の場合も夫の死後5年後の再婚との事、何らの問題も無いであろう。
 相談者がおっしゃる通り、お母上のお相手の過去のパートナーに対して愛情が無かった、などとの母からの要らぬ話は無用としても。
 とにかく 相談者のお母上が今後一緒に生きるパートナーを見つけてくれた事実とは、子どもにとってはむしろ「吉報」と私は捉える。 まさに、相談者の姉妹がおっしゃる通り、「人生の最後で好きな人が出来た母は幸せ」ものであるし。 相談者にとっても、今後母親の世話が省けてラッキーと思えば済む話題では無かろうか??


 この相談者氏が、それ程までに自身の母に対して「依存心」が強かったのだろうか?
 まるで幼児の如く、自身の母を他人に取られるような一抹の不安感が過るのであろうか??

 この私など、施設暮らしが既に10年近くなる実母に、一度足りとて「浮いた」話が無い事実に愕然としていた程だ。
 少しは せっかくの集団施設暮らしの身で、お気に入りのパートナーでも見つけて楽しく暮らしてくれたら、私の実母に対する電話付き合いも減るのになあ…   などと、本心で思ったほどだ。
 参考だが、叔母のさっちゃんの話によれば、実母にも施設内でお気に入りの男性入居者がいた時期もあったらしい。
 それがどうなったのかは全く不明だが、一番最近私が実母の施設を訪ねた祭には、「施設暮らしで楽しいことなど一切無い!!」と、私相手に吐き捨てていたことを鑑みるに…  単に母親の片思いか短い付き合いだったのだろうなあ…


 
 基本的に高齢者の男女交際とは、その余生を考慮するに交際自体も「短命」にならざるを得ないのが運命だろう。

 それでも、私は高齢者恋愛を心より応援したい派だ!!

 高齢域に入って、自身の身体が不自由を強いられて。
 それでも愛する人が現れるとの事実とは、何にも勝る「心を揺り動かすサプライズ」ではなかろうか??
 たとえ そのサプライズにも「別れ」が訪れようと。 
 人生最後に愛する人に巡り会えた幸せを、天国へお土産に持って行きたいものだ!!