先だって週一のペースで実施している個人ダンスエクササイズのためダンススタジオへ出かけたところ、同じくスタジオで個人エクササイズに励んでいるヨガ系プログラムの先生が、エクササイズを中断して私に声を掛けて下さった。
「来年1月からこの時間帯にスタジオが使用できなくなることをご存知ですか?」
驚いた私が応えて曰く、 「えっ! そうなんですか。 それはショックです…」
「私も同じ思いです。 それで、他の曜日のスタジオが空いている時間帯を調べたのですが、例えば朝方ならば利用できる曜日もあるようですよ。」
さらに応える私。 「そうですか。 ただ私の場合、朝の時間帯は不都合でして…」
「ほんとに残念ですが、他に空いている曜日、時間帯もあるかもしれませんのでお調べになるといいですよ」 とのヨガ先生のアドバイスに、
「そうしてみます。 ご親切にありがとうございます。」
このヨガ先生と原左都子は、スタジオを訪れ個人エクササイズに励むメンバーの中でも特別熱心だったことをお互いに感じ取っていたのかもしれない。 普段はスタジオの空き時間一杯をフル活用してそれぞれのエクササイズに集中しているため、挨拶こそすれども会話を交わす機会がなかったのだが、場を共有した“同士”のような感覚がお互いにあったことを、今回スタジオが使用できなくなる事で遅ればせながら実感させられる。
(ヨガ先生、1月からは同じ時間帯にお会いできなくなるかもしれませんが、今後共お互いにエクササイズに精進しましょうね!)
3月11日に我が国に勃発した未曾有の大震災、及びそれに伴う福島第一原発事故の犠牲者の皆さんは、命からがら避難先に辿り着かれた事であろう。 世も終わりの絶望感の中にあっても、時間の経過とともに場を共有している人々と会話はなくとも“同士”のような感覚が芽生えていったことであろうと想像する。
12月中旬頃、日本漢字能力検定協会が2011年の世相を表す漢字は 「絆」 であると発表した。
この選定に当たっては、全国から過去最多の49万6997通の応募があったそうだ。その中で 「絆」 は最多の6万1453通(12.4%)の応募数だったとのことである。 東日本大震災や台風被害で家族の大切さを感じ支援の輪も広がったことに加え、女子サッカー・なでしこジャパンのチームワークも理由に挙がったようだ。
参考のため、2位は「災」、3位は「震」と続いたとのことだ。
「原左都子エッセイ集」の長年の読者の方々はご存知であろうが、集団嫌いの私としては、人との「絆」を他者から強要されるなど御免蒙りたいものである。 その逆も真なりで、元々宗教家でもなく独裁国の指導者でもない私としては、自分から他者に対して「絆」が大事などと説法したくもない。 我が教員時代とてそうであった。 周囲を見渡すと子供達に説教したがる安直軽薄教員が多い中、私は決して子ども達相手に説法を垂れることはなかった。 (私自身はこうありたい趣旨の話は生徒の前でしたことがあるが、あなた達がこうあるべきだなどとホザいた事は一度もないぞ。)
まあそれにしても、今年の世相を表現する漢字として「災」や「震」などのマイナーな意味合いの字は避けるべきと思っていた。
そうしたところ、「絆」とのことだが…
やはり私としてはあまり好きな漢字ではないが、この「絆」を上記のごとく“同士”の意識・感情として捉えるならば肯定できるかもしれない。
要するに人と人との「絆」とは決して他者から強要され無理強いされてしつらえられるものではなく、人間が場を共有して生を営む中で自然な形で発生してくるものなのであろう。 自分自身で人との「絆」を感じ取れる事こそが生きる糧となると私は思う。
そのように考察すると、 「絆」 「絆」 と騒ぐ輩ほど実は寂しい人生を送っているのかもしれないねえ…
ところで、この「絆」が全く無かった事をこの年末になって一番暴露しているのは民主党政権ではなかろうか?
朝日新聞12月29日の一面トップは 「民主粉砕 離党ドミノ」 とのタイトルだったが、実に開いた口が塞がらない程に民主党は現在崩壊状態だ。
とにかく野田政権発足以降、官僚主導体制が強靭となり 「マニフェスト」 が総崩れ状態である。
消費税をはじめ増税額は過去最高予算、八ッ場ダム等公共事業は再開、沖縄基地問題は朝の4時に強盗のごとく環境影響評価書を置き去りにする始末、福島原発事故は“収束”と言って逃げ切ろうとする失態……
実に開いた口が塞がらない民主党政権の体たらくぶりであるが、それにしても、離党届を提出して新党を結成しようとの輩どもの“単純馬鹿”動向もせせら笑いたくなると言うものだ。
あなた達にとって大阪の橋下さんが大量票を得た事だけが魅力なのはバレバレだよ。 で、今後はその橋下さんに迎合するんだって??
これじゃあ、歴史的大震災で大打撃を受けた国民がまったく浮かばれないよなあ。
- P.S.-
本年も数多くの読者の皆様に恵まれつつ、定期的に「原左都子エッセイ集」を綴りネット上に公開できましたことを、この場で心より感謝申し上げます。
年末近くになってコメント欄を閉鎖したにもかかわらず、相変わらず各方面よりメッセージを頂戴している事を大変うれしく思っております。
またいつかきっとコメント欄を再開する事も視野に入れておりますので、今後共「原左都子エッセイ集」をご愛顧いただけましたら幸いです。
皆様、よきお年をお迎え下さいますように!!
「来年1月からこの時間帯にスタジオが使用できなくなることをご存知ですか?」
驚いた私が応えて曰く、 「えっ! そうなんですか。 それはショックです…」
「私も同じ思いです。 それで、他の曜日のスタジオが空いている時間帯を調べたのですが、例えば朝方ならば利用できる曜日もあるようですよ。」
さらに応える私。 「そうですか。 ただ私の場合、朝の時間帯は不都合でして…」
「ほんとに残念ですが、他に空いている曜日、時間帯もあるかもしれませんのでお調べになるといいですよ」 とのヨガ先生のアドバイスに、
「そうしてみます。 ご親切にありがとうございます。」
このヨガ先生と原左都子は、スタジオを訪れ個人エクササイズに励むメンバーの中でも特別熱心だったことをお互いに感じ取っていたのかもしれない。 普段はスタジオの空き時間一杯をフル活用してそれぞれのエクササイズに集中しているため、挨拶こそすれども会話を交わす機会がなかったのだが、場を共有した“同士”のような感覚がお互いにあったことを、今回スタジオが使用できなくなる事で遅ればせながら実感させられる。
(ヨガ先生、1月からは同じ時間帯にお会いできなくなるかもしれませんが、今後共お互いにエクササイズに精進しましょうね!)
3月11日に我が国に勃発した未曾有の大震災、及びそれに伴う福島第一原発事故の犠牲者の皆さんは、命からがら避難先に辿り着かれた事であろう。 世も終わりの絶望感の中にあっても、時間の経過とともに場を共有している人々と会話はなくとも“同士”のような感覚が芽生えていったことであろうと想像する。
12月中旬頃、日本漢字能力検定協会が2011年の世相を表す漢字は 「絆」 であると発表した。
この選定に当たっては、全国から過去最多の49万6997通の応募があったそうだ。その中で 「絆」 は最多の6万1453通(12.4%)の応募数だったとのことである。 東日本大震災や台風被害で家族の大切さを感じ支援の輪も広がったことに加え、女子サッカー・なでしこジャパンのチームワークも理由に挙がったようだ。
参考のため、2位は「災」、3位は「震」と続いたとのことだ。
「原左都子エッセイ集」の長年の読者の方々はご存知であろうが、集団嫌いの私としては、人との「絆」を他者から強要されるなど御免蒙りたいものである。 その逆も真なりで、元々宗教家でもなく独裁国の指導者でもない私としては、自分から他者に対して「絆」が大事などと説法したくもない。 我が教員時代とてそうであった。 周囲を見渡すと子供達に説教したがる安直軽薄教員が多い中、私は決して子ども達相手に説法を垂れることはなかった。 (私自身はこうありたい趣旨の話は生徒の前でしたことがあるが、あなた達がこうあるべきだなどとホザいた事は一度もないぞ。)
まあそれにしても、今年の世相を表現する漢字として「災」や「震」などのマイナーな意味合いの字は避けるべきと思っていた。
そうしたところ、「絆」とのことだが…
やはり私としてはあまり好きな漢字ではないが、この「絆」を上記のごとく“同士”の意識・感情として捉えるならば肯定できるかもしれない。
要するに人と人との「絆」とは決して他者から強要され無理強いされてしつらえられるものではなく、人間が場を共有して生を営む中で自然な形で発生してくるものなのであろう。 自分自身で人との「絆」を感じ取れる事こそが生きる糧となると私は思う。
そのように考察すると、 「絆」 「絆」 と騒ぐ輩ほど実は寂しい人生を送っているのかもしれないねえ…
ところで、この「絆」が全く無かった事をこの年末になって一番暴露しているのは民主党政権ではなかろうか?
朝日新聞12月29日の一面トップは 「民主粉砕 離党ドミノ」 とのタイトルだったが、実に開いた口が塞がらない程に民主党は現在崩壊状態だ。
とにかく野田政権発足以降、官僚主導体制が強靭となり 「マニフェスト」 が総崩れ状態である。
消費税をはじめ増税額は過去最高予算、八ッ場ダム等公共事業は再開、沖縄基地問題は朝の4時に強盗のごとく環境影響評価書を置き去りにする始末、福島原発事故は“収束”と言って逃げ切ろうとする失態……
実に開いた口が塞がらない民主党政権の体たらくぶりであるが、それにしても、離党届を提出して新党を結成しようとの輩どもの“単純馬鹿”動向もせせら笑いたくなると言うものだ。
あなた達にとって大阪の橋下さんが大量票を得た事だけが魅力なのはバレバレだよ。 で、今後はその橋下さんに迎合するんだって??
これじゃあ、歴史的大震災で大打撃を受けた国民がまったく浮かばれないよなあ。
- P.S.-
本年も数多くの読者の皆様に恵まれつつ、定期的に「原左都子エッセイ集」を綴りネット上に公開できましたことを、この場で心より感謝申し上げます。
年末近くになってコメント欄を閉鎖したにもかかわらず、相変わらず各方面よりメッセージを頂戴している事を大変うれしく思っております。
またいつかきっとコメント欄を再開する事も視野に入れておりますので、今後共「原左都子エッセイ集」をご愛顧いただけましたら幸いです。
皆様、よきお年をお迎え下さいますように!!