原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

2017年、今年一番の収穫はフルート練習再開かな

2017年12月31日 | 自己実現
 (写真は、今年の秋口から通っている自宅から徒歩圏内の音楽スタジオの一室。 この防音スタジオで定期的にフルート自主練習をしている。)


 今年9月初頭にフルートを衝動買いして以降、我が生活パターンが確実に変化した。

 その後まさにこの自主練習スタジオこそが、現在の私に新たなエネルギーを注いてくれる一番の場所と言って過言でない。
 この部屋を訪れると “本来の自分を取り戻せる” ような感覚が我が身にもたらされる程の価値ある場所だ。


 昨日12月30日もこのスタジオを訪れた。
 昨日が当スタジオ最終営業日だったのだが、私は何をさておいてもここで2017年を締めくくりたく志し、この場でフルート練習をして自分なりの今年の大トリを飾った。(参考だが、昨日のフルート演奏大トリ楽曲は ロバータ・フラックが歌った「やさしく歌って」。 この楽曲は20代にエレクトーンにて演奏した時もお気に入りだった。)
 2018年スタジオ営業初日は1月3日だが、昨日その日の予約も確保してきた。 来年のスタートもこのスタジオから開始する意思だ。


 肝心要のフルート練習の到達度だが…
 楽曲練習は随分と進展している。 何分無類の音楽好き故に、フルートで吹きたい楽曲が盛沢山だ。 自宅に保管してある譜面を探し出してはコピーし、スタジオ練習を続けている。 
 既に30曲程練習しただろうか?  一発で吹ける曲もあれば、何度吹いても上達出来ないものもある。
 今月のプロ個人レッスン時に、指導者氏よりそのような我が練習スタイルをプラスに受け止めてもらえたのは嬉しかった。
 そもそも楽器の基本である「音」がきちんと綺麗に出せてこその楽曲練習基本であるはずなのに、私はその「掟」を真っ向から破り、自分の好き放題に楽曲練習に入っている訳だが…。 これをプロ先生が認めて下さったのだ。  と言うよりも、先生の本音は(所詮老いぼれ高齢者なのだから、どうでもええわ、好きにさせてやろう。)だった恐れもあるだろう。  それでも「そのまま楽曲練習を続行しましょう!」と背中を押して下さったのに安堵した。
 そんな“無謀”とも言える我がフルート練習方式だが、自分が演奏している下手な楽曲に感涙するまでに思い入れられる程の音楽好きである。 (そもそもナルシストか、お前は!?


 大幅に話題を変えよう。
  
 大晦日の今朝方、私は嫌な夢を見て目覚めた。
 支離滅裂な内容で総括は不能なのだが、何やら評論家らしき“おばさん”が登場して、私を非難する。 その評論分野も不明だが、とにかく「貴方は劣っている」とのご指摘だ。 それに反論するのだが、相手も譲らない。  そこに私の味方女性が登場して、「いや、〇子(私の事)は劣っていない!」と反撃してくれる。 結論も残念ながら不明だが……

 何やら現在の我が深層心理が夢で表面化したような気もするし…。
 大晦日のこの日に、そんな「悪夢」を見る運命に遭った原因を少し分析してみるに…

 一昨日、郷里の高齢者施設に暮らす実母から電話があった。
 何でも、施設内でスタッフの皆様から「ヨイショ」されつつ、日々気分よく暮らしているとのことだ。 付け加えて、施設内で「運動会」があったらしいのだが、実母がその運動会の“選手宣誓役”に担ぎ出されたらしい。
 その“選手宣誓役”の話題を実母から聞かされて、私は思わず電話口で爆笑した。 腰が曲がった実母が杖をつきつつ選手宣誓している風景が、脳裏にリアルに描き出された故だ。 その電話口での我が爆笑に実母がすぐさま応えて、「笑えてよかったね!」と言う。 まあ親としてみれば、我が子が泣いて暮らすよりも何でもよいから笑ってくれたら安心なのであろう事も想像が付く。

 他者からの「ヨイショ」、それだけが生きる糧となるのは、人間年齢を重ねると自然な成り行きなのだろう。
 それで実母が満足ならばそれに越したことはないが…
 何だか一抹の寂しさを抑え切れなかった私だ。 他人に「ヨイショ」してもらわねば自分の存在価値が見出せない現状。 
 実母の年齢に達するまで後20数年の年月がある私だが。 その間の自助努力次第で、将来的に他者からの「ヨイショ」に依存せずして心身共に豊かな感情を維持し続けられるだろうか?

 そんな我が懸念が、本日大晦日朝方の「悪夢」を呼び起こしたような気もする。
 現実世界に於いて、まさか夢の中の“評論家おばさん”のごとく、私に面と向かって「貴方は劣っている」と直言する人物はいないだろう。 が、もしいたとしても。 これまた他者から「〇子は劣っていない!」と援護してもらうのも余計惨めな感があり、勘弁して欲しい。 ケリは必ずや自分自身で直接付けたいものだ!


 こんな奇妙な大晦日を過ごしているのは私だけであろうが、これも何かの自己成長に繋げられるよう心の整理をしつつ、新たな年を迎えたいものだ。

 本年も1年間「原左都子エッセイ集」をご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。

 皆様も、良きお年を迎えられますように! 

竹原ピストルさん、「原左都子エッセイ集」へようこそ!

2017年12月28日 | 音楽
 私の日々の日課の一つとして、当該gooの編集画面「閲覧元URL」確認作業がある。

 gooブログの当方からの「読者登録」をごく少数に絞り込んでいる立場にして、一体日々何処のどなたが「原左都子エッセイ集」を閲覧下さっているのかを知りたいが故だ。

 これが結構楽しめるのだ。
 時に著名人よりの閲覧があったりする。 (と言ったところで、現在は“著明人”と“一般人”の線引きが困難な時代であろうが。)
 例えば、政治家(とは言えどもその多くが地方自治体議会議員氏だが。)の閲覧は日常茶飯事だ。 全国津々浦々の自治体及び議会よりご訪問頂いている。 時事社会問題論評を主柱としている我がエッセイ集故に、必然的現象だろう。 最近の事例を挙げると、11月に世田谷区長の保坂展人氏より閲覧頂いたようだ。
 あるいは、大学教授・教官氏達からのアクセスも少なくない。 過去に於いて、コメント欄でそれらの諸先生たちと議論を展開したりもしている。 東大ご出身の大学教授(仮称)mitoさんとはFacebook上に場を移し、現在も時々議論し合う間柄だ。
 評論家の岡田斗司夫氏よりもコメントを頂戴し、コメント欄で議論(と言える程の内容ではなかったが)した事は何度も述べている。 (岡田先生、いつまでも引き合いに出して申し訳ございません。)


 そんな中。
 1ヶ月程前の事だっただろうか。
 
 「原左都子エッセイ集」goo編集画面の「閲覧元URL」をクリックしたところ、冒頭の竹原ピストル氏のオフィシャルブログへ辿り着いた。 
 「竹原ピストル」氏。 どこかでその名を聞いた事があるような???  当初、その程度の認識だった。
 早速そのサイトを覗かせていただくと、現役ミュージシャン・俳優として活躍されている人物の様子だ。
 この人物が何の用があって「原左都子エッセイ集」をお訪ね下さり、如何なるジャンルのエッセイをお読み下さったのかは想像が付かない。  あるいは、単なるクリックミスか何かで我がブログを誤訪問せざるを得なかったのかもしれないし。
 それでも、せっかく訪ねて下さった「竹原ピストル」氏のブログ及びホームページを覗かせて頂いた。
 ほほーー。 意外と現在活躍されている人物であられるではないか! なる感想を抱きつつ、失礼ながらその後忘れ去っていたのだが……。

 びっくり仰天させられたのは、12月に入って以降だ。

 なんと、この竹原ピストル氏が、今年のNHK紅白歌合戦に初出場するとのNHKニュース報道ではないか!
 同じく紅白初出場とのキャピキャピ若造達に交じり、竹原ピストル氏のみ場違いに中年のゴツい男像を醸し出されていた。 (竹原さま、失礼な表現をお詫び申し上げます。
 紅白初出場との事は今年活躍をされたであろう事には間違いなく、“時の人”であられるのだろう。

 そこで以下に竹原ピストル氏に関して、ご本人のオフィシャルサイトよりそのプロフィールを紹介させていただこう。

竹原ピストル:歌手/ミュージシャン/俳優
生年月日:1976年12月27日
出身地:千葉県
趣味:スイミング
大学時代の1995年、ボクシング部主将を務め全日本選手権に二度出場。
1999年、野狐禅(ヤコゼン)を結成し音楽活動を本格化。
際立った音楽性が高く評価され、2003年にメジャーデビュー。その後、6枚のシングルと4枚のアルバムを発表。
2009年4月に野狐禅を解散し、一人きりでの表現活動を開始。シングル1枚、ミニアルバム1枚、アルバム4枚の作品を発表する傍ら、年間約250本のペースでライブも並行するなど精力的に活動を行う。
2014年、デビュー時のマネージメントオフィスであるオフィスオーガスタに再び所属、
10月22日に、ビクター/スピードスターレコーズよりニューアルバム『BEST BOUT』を発表、リリース直後から敢行した「全都道府県弾き語りツアー”BEST BOUT”」(全56公演)と「竹原ピストル(ズ)ワンマンショー “BEST BOUT”」(バンドツアー全9公演)が大盛況のうちに終了した。
2016年1月よりアルバムを引っさげた114本に及ぶ全国弾き語りツアー"youth" supported by住友生命「1UP」を開催され、10月にはツアーの模様や日常を追いかけたドキュメンタリー番組NHKBSプレミアム「ネクストブレーカー」のオンエアや、西川美和監督最新作『永い言い訳』の公開、亀田興毅出演の江崎グリコ株式会社「GABA」のWEB ムービー「FIGHT×STRESS」篇に「それじゃただの大人だろ」の起用、同楽曲が収録された配信限定「よー、そこの若いのep」のリリースなど大きな反響となっている。
12月には東阪でバンドツアー「”BEST BOUT+youth”」を行うことが決定。
同時に、役者としての評価も高く、これまでにいくつもの作品に出演している。
●映画出演作品
青春☆金属バット(2006年)
フリージア(2007年)
海炭市叙景(2010年)
さや侍(2011年)
私の男(2014年)
永い言い訳(2016年)
 (以上、竹原ピストル氏のホームページより氏のプロフィールを転載させて頂いた。)


 先程、YouTubeにて竹原ピストル氏の楽曲を聴かせていただいた。
 はい。 「よー、そこの若いの」は確かに存じている。 何度か何処かで耳にしている。 “必死じゃない大人なんかいない”の歌詞フレーズ通り、この私もいつも必死でいたいものだと再確認させられた。
 ギター伴奏の力強い弾き語りが竹原氏の持ち味のようだ。 そして、語りかけるようなメッセージ性ある歌唱法はさすがに俳優であるが故であろうし、また、竹原氏のご人格が自然に滲み出た結果でもあるのだろう。

 確かな存在感あるミュージシャンかつ俳優「竹原ピストル」氏が、今年“時の人”として紅白に選出された訳だが。  そんな竹原氏にとっては、紅白よりもライブにての歌唱こそ本望であるようにも想像する。
 それでも、この原左都子も今年の紅白歌合戦を楽しみにさせて頂こう。
 大晦日には竹原ピストル氏の熱唱を必ずや拝聴します!  

山尾氏が立憲民主党入党?? 党のイメージダウンだよ

2017年12月26日 | 時事論評
 本日昼のNHKニュースによると、立憲民主党党首枝野氏が山尾志桜里衆院議員の入党届を受理したとのことだ。

 う~~ん。 確かに政党とは“数の論理”で生き残る存在物に過ぎない事実には間違いない故に、党員数が増える事自体は喜ばしいのだろうが…  

 ただ立憲民主党支持派(あくまでも現時点での話であり、今後の党運営次第では支持を撤回する恐れもある“不確実支持者”の)原左都子としては、イメージダウン印象ばかりが強いなあ。


 先程入手したネット情報より、山尾志桜里氏が9月頃に引き起こした“マイナスイメージ事件”を以下に振り返ってみよう。

 山尾志桜里議員、不倫バレても党要職を希望… 「ベッドの中では女の子」と永田町で評判。
 民進党の山尾志桜里衆議院議員「永田町では、売店でもコンビニでも『週刊文春』は全部売り切れです。今、永田町は山尾志桜里一色ですよ」  そう語るのは、ベテランの国会議員秘書。 それはそうだろう。1期目の一議員でしかない今井絵理子参議院議員と違い、野党第一党である民進党の幹事長に内定していた女性議員の不倫疑惑である。
 9月7日発売の「週刊文春」(文藝春秋)によると、民進党の山尾衆議院議員(43)と弁護士の倉持麟太郎氏(34)は、8月28日から9月3日までの1週間のうち4回、ホテルやマンションで2人きりの逢瀬を楽しんでいたという。
 「真剣に怒っている人はあまりいなくて、どちらかといえばおもしろがられていますね。志桜里さんは、普段はツンとして凜々しくしているので、『彼女も人間だったんだね』『ベッドの中では女の子だったんだね』といった声が男性からは挙がっている。  今、志桜里さんを『いい』と言っていた議員は『自分を恥じている』と言っている。
 地球5周分以上になる走行距離のガソリン代を事務所の経費に計上するという政治資金問題が報じられた際、山尾議員は「辞めた秘書が関与した」と弁解した。 「日頃、国会の質疑で収支報告書の記載ミスなどを追及していたのに、『自分のことになったら秘書のせいにする』と、あのときも評価は落ちた。 あのときも山尾さんは『秘書がやったことだ』と突き放して、自分は悪くないといわんばかりに自己正当化した。 
 (以下略すが、山尾氏に関するネット情報より引用したもの。)


 一旦、原左都子の私見だが。

 国会議員にして、たとえ一週刊誌の“ゲスネタ”の範疇とはいえ、「ベッドの中では女の子」と表現されてしまうような行動を週刊誌に暴露されてしまった段階で、議員生命を終わりにするべきだっただろう。


 引き続きウィキペディア情報より、山尾志桜里氏情報を要約引用しよう。 

 山尾 志桜里(やまお しおり、1974年7月24日 - )は、日本の政治家。 元検察官、衆議院議員(3期)。 民進党政務調査会長、民進党国民運動局長を務めた。 
 宮城県仙台市生まれ。 高校に進学するまでは医学部志望だったが在学中に法律家志望に転じ、東京大学文科I類に入学。 3年次から東京大学法学部に進学。
 1999年に東大を卒業し、2002年に司法試験に合格。 司法修習(第57期)を経て、2004年に検察官任官。 東京地方検察庁、千葉地方検察庁、名古屋地方検察庁岡崎支部に勤務。 民主党の公募に応募し、次期衆院選愛知7区の公認候補となる。当時民主党代表だった小沢一郎にスカウトされたとも言われている。 (中略。)
 2017年民進党代表選挙にて代表に就任した前原の下、一時は幹事長に内定し本人も受諾したが、起用は取りやめとなった。 その一因として、党内からの経験不足との批判に加えて、2017年9月7日発売の週刊文春が弁護士の倉持麟太郎との交際疑惑を報道したことが影響したとされる。 文春には山尾と倉持が同じホテルやマンションで週に4回宿泊する様子の写真が掲載されたが、山尾は男女関係を否定した。
 民進党離党後、2017年9月22日、愛知7区での支持者向けの集会で、第48回衆議院議員総選挙に無所属で立候補することを表明した。 10月22日に行われた総選挙で対立候補を834票差で破り3選。
 同年10月30日、立憲民主党は山尾が衆議院会派「立憲民主党・市民クラブ」に入ることを確認。 山尾は同党に入党はせず無所属のまま活動をすることとなった。
 (以上、山尾志桜里氏に関するウィキペディア情報より一部を要約引用したもの。)


 そうこうして本日、立憲民主党が山尾氏の入党を認めたとの成り行きだ。

 それに関するネット情報を以下に紹介しよう。
 山尾志桜里衆院議員が12月26日、立憲民主党の枝野幸男代表と国会内で会談し入党届を提出した。 山尾氏は会談後、記者団に「立憲民主党の政策・理念・哲学は共有できるし、政策実現につなげていきたい」と述べた。
 山尾氏は既婚男性との交際問題が週刊誌に報じられて民進党を離党。 10月の衆院選を無所属で戦い、無所属のまま立憲の衆院会派に所属する。 検事出身で憲法にも造詣(ぞうけい)が深いことから、衆院の憲法審査会の委員などを務める。 会談に同席した福山哲郎幹事長は「能力の非常に高い方なので、非常に大きな力になってくれる」と歓迎した。


 最後に、私論でまとめよう。
 
 表題に掲げた通り、我が私論としては今回の山尾氏入党許可は立憲民主党を支持している国民からの反発を招くであろうと想像している。
 同党の福山幹事長は、「能力が高い方なので、大きな力になってくれる」などと豪語した模様だが、この発言こそが国民からの反発を煽ると私は予想する。 不倫を公然とする人物を一党の幹事長が “能力が高い” と表現して済まされるのか!?

 とかく男女恋愛問題とは、世論の物議を醸す性質の事象だ。
 特に著名人の場合その事実が世に発覚した時点で、当該人物の評価がガタ落ちして当然だ。
 一般庶民世界に於いてすら身内が不倫をしたともなれば、離婚騒動に発展し親族皆が不幸に陥れられる事態と相成るものだ。

 だからこそ、私は「不倫など隠れてコソコソやれ!」との持論を当エッセイ集バックナンバーにて幾度も公開して来ている。
 その観点から言わせていただくと、山尾氏は、その不倫を国会議員の立場で“大っぴらに”(少なくとも週刊誌に盗撮される範囲で)実行してしまったとの失敗。 更には、自分の不倫を正当化するべく言動を現在繰り返している始末。(一体全体、山尾氏のご家族はこの山尾氏の行動を如何に捉えておられるのだろう? ご家族の心境を察するに、私などやるせない思いなのだが……)

 とにもかくにも、立憲民主党が山尾氏の入党を認めるのは“時期尚早”だったとの無念さが私には募るのだ。  せっかく野党第一党の立場を確保した立憲民主党にして、その辺の国民の底辺感情を何故勘案出来ないのか?!?
 こんな事では、国会にて与党から山尾氏の過去の過ちを突かれる時期がすぐさま訪れるに決まっていよう。

膨大に国家債務が膨らむ中…

2017年12月24日 | 雑記
 (写真は、12月初旬に我が家のバルコニーから撮影した西新宿副都心超高層ビル群。 我が家から新宿副都心までは直線距離で約5km、電車でも20分程で行ける距離だ。)


 昨夜、NHKだったと記憶しているが、捨て置きならぬ報道ニュースを見た。
 何でも、現在の若者達(20代程)の多くが、安倍政権を支持しているのだと言う。
 若者インタビュー結果として報道されたその理由とは。
 「安倍政権が一番安定しているから、安倍政権を支持しておけば将来が安泰だ」

 安倍政権不支持派としては、まったくもってアンビリーバブルな回答だ。

 こんな政権が長年続いてしまったら、将来貴方達に膨大な国家債務負担が重荷としてのしかかってくる事実を何故理解出来ないのか!
 表向きの安倍の無責任持論に騙されている場合ではなかろうに……


 この若者達の安倍政権に対する大いなる見当違い・誤解に関して、本日の昼飯時に亭主と話し合った。
 安倍政権が長年続いてしまっている現状下に於いて、現在この国が膨大な債務を抱えざるを得ない状態を将来的に背負って立たねばならない若者たちが、何故これ程に悠長に構えていられるのだろうか??

 まず、私がその理由を推測して亭主に訴えた。
 おそらく若き世代を現役で育てている親どもが、安倍政権支持派ではなかろうか、と。
 子どもとは必ずや親の背中を見て育つものだ。  おそらく現役世代と思しき親どもが現在安倍政権によるアベノミクスの恩恵に与れるレベルのある程度恵まれた企業等で働けている立場なのだろう。  そして、今回のNHKの取材に回答したのは、それらアベノミクス恩恵家庭に育った子供達と推測する。 そうなると、自ずと安倍政権支持に傾くのはやむを得ないとの結論に至るのかもしれない。

 それに亭主も同意しつつ。
 我が家など既に年金生活家庭であるし、若干の不具合を持って誕生しサリバン指導の下劇的成長を遂げた娘も、何とか中小企業に就職出来て自宅から通う立場だ。 
 そんな我が家の娘の場合、両親共に絶対的“反安倍”思想の下に育ち、日々「アベシンゾーはけしからん!」と両親が怒る場面を見つつ日々を暮らしている。 まかり間違っても、娘が安倍政権を支持するはずもないのだが……。


 世間では本日はクリスマスイブのようだが、安倍政権を支持するとの若者達も、街でクリスマスイブを本気で楽しめているのだろうか?

 もしも若者達の間に於いて、政治議論をする機会があるのならば。
 是非とも安倍政権が操る政治に関しても、自分たちの未来が輝けるような時代にするにはこの国の政治がどうなって欲しいか、などにも少しは話題を及ばせて欲しいものだ。
 所詮、無理難題かなあ。 

 (あくまでも「雑記」範疇で綴った今回のエッセイ故に、若者の皆様は気にせず、クリスマスイブを楽しまれますように。)

NHK番組 「美の壺」が醸し出す粋な美学

2017年12月23日 | 芸術
 私は、NHK BSプレミアムにて毎週金曜日夜7時半より放映されている「美の壺」のファンである。

 金曜日の夜は何をさておいても「美の壺」にチャンネルを合わせ、週末の一時、独特の美の世界に酔いしれるのが長年の習慣となっている。

 冒頭に流れるあのサキソフォンのジャジーなテーマミュージックが素晴らしい。
 落ち着いた雰囲気のナレーションも的を射ている。
 草刈正雄氏のすっとぼけムードの絶妙な演技もいい。
 「妻がね……」と草刈氏が発語するが、その妻が一切画面に出ない演出も私のお気に入りだ。(それが出たら、おそらく番組が俗っぽく厭味になるだろうと想像する。)


 昨夜も日本フィギュアスケート選手権2017「男子ショート」を一旦中断して、BSプレミアムにチャンネルを切り替えた。

 ただし、昨夜の「美の壺」が残念だったのは、テーマが「雑煮」だったことだ。 季節柄、そのテーマが設定される事には必然性があろうが、何分“料理嫌い”な私。  
 「なんだ、料理か……」とかなり意気消沈させられた。
 しかも、その料理を作っているシーンに登場するのは女性ばかりで、これまたNHKも感覚が古い。
 ついでに言うと、“いくら”が大好物の私だが、“いくら”は海苔巻き軍艦寿司で食するのが最高に美味い!ことも絶対に譲れない。  昨夜の「雑煮」場面でその“いくら”をトッピングに使用している雑煮が紹介されたのだが、あれは私に言わせてもらうと至って邪道だ。 “いくら”が汁に浸かると中途半端に湯だってしまい変色する。 あれは美的感覚観点からもいただけない。
 
 参考だが、そう言いつつも、我が家では毎年新春には私が雑煮を作って家族に振る舞っている。
 我が家の雑煮は過去に私が郷里にて食したものを思い出しつつ自分なりにアレンジしているのだが、毎年家族皆(とは言っても私以外2名しかいない)が“美味しい”と言ってくれる。(決して、お世辞を言えるような面々ではなく至って天然質の我が家族だが。
 一昨年までは実母が作りたての丸餅を郷里から宅配してくれていたが、高齢者施設入居によりそれが終焉した。 やむなく市販の四角餅を購入したが、特段まずくもない。
 我が制作「雑煮」は何よりもシンプルが取り柄だ。
 昨日見た「美の壺」の雑煮群はすべて“奇をてらっている”と表現すればよいのだろうか、具沢山だ。 
 もちろん「雑煮」の語源とはまさに雑煮(ざつに)であり、色々な食材をまぜこぜに入れ混んだ歴史があるのだろうが。


 昨日の「美の壺」テーマだった「雑煮」の話題が長引いたが。
 以下に、ウィキペディアより、当該「美の壺」に関する情報の一部を紹介しよう。

 『鑑賞マニュアル 美の壺』(かんしょうマニュアル びのつぼ)は、NHKが2006年4月7日に放送を開始した教養番組(美術評論番組)である。
 毎回一つのテーマを採り上げて古伊万里や盆栽、アールヌーボーなど人の暮らしを彩ってきたアイテムの選び方や鑑賞法などをいくつかの「ツボ」(押さえどころ)に絞ってわかりやすく解説する。 
 開始当初は旧家の当主役に扮する谷啓が案内役を務め、NHKアナウンサーがナレーション(谷家に古くから伝わる「壺」の中の声の主との設定)を担当した。 基本的には谷の家を舞台に展開されるが、時折スペシャル版で谷が旅行に出ることもある。 谷の住む家は重厚な造りの古民家で、床の間には紫舟の書いた「壺中天」という掛け軸が掛かっている。 設定では谷の父親が異常な趣味人であったということになっていて、蔵からは毎回毎回、高価な名品が登場する。 加えて谷本人も収集癖があり、谷の妻が万華鏡を集めていたという設定になっているので、家族ぐるみで何かしら集めている。 谷の妻はちょくちょく話題に上るが、画面には登場しない。 代わりに遠方に住む親族や畳職人、泥棒、和服美人などのゲストが谷家に現れる。 谷家には他に、ネズミ取りのうまい「ハナ」という飼い猫が存在する設定である。
 2009年4月3日放送のFile 124「木の椅子」の回からキャストを一新、洋館に住む草刈正雄(谷の甥との設定)が谷家の壺を譲り受けるという設定で新たに案内役を務める。
 2005年「英国家具」の回から放送波が教育テレビからBSプレミアムに変更になり、草刈はそのままだがナレーションがNHKアナウンサーに変更された。
 BGMはすべてブルーノートを中心としたジャズで統一されており、曲目リストが公式サイトの各放送回の紹介ページに掲載されているほか、BGMで使用された楽曲を集めたコンピレーション・アルバムも発売された。
 (以上、「美の壺」に関するウィキペディア情報の一部を紹介した。)


 このウィキペディア情報を見て思い出した。
 私は、元クレイジーキャッツメンバーのトロンボーン奏者でもあられた谷啓氏が案内人だった時代から、確かにこの「美の壺」のファンだった。 
 顔面神経痛を患われているらしき谷啓氏だったが、その頃の谷氏は独特の魅力を醸し出されていて、「美の壺」でもその芸術的キャラを十分に発揮されていた記憶がある。 
 そうそう。 この時代からこの番組は案内役に家族がいる設定であるのに、決して画面に家族を登場させないスタイルを保っていた。 これぞ、芸術的番組にしてその“粋(すい)”を極めることが可能となった原点と私は評価する。


 国民からの受信料強制徴収により成り立っているNHKには、安易に民放の低俗番組制作を模倣することなく、今後共「美の壺」のような良質な番組制作に期待したいものだ。