原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

プーチンのウクライナ首都キエフへの軍事進攻にまたもや地獄を見る思い…

2022年02月27日 | 時事論評
 ここのところ、原左都子は“地獄を見せられて”ばかりいる…


 私自身のモデルナ社製第3回コロナワクチン接種後の2日連続39℃超え発熱に関しては、本日になって腰痛も収まり、やっと地獄から這い上がれた感覚だが。


 私が高熱で地獄を彷徨っている間に、ロシア軍はウクライナ首都キエフに侵攻し激しい戦闘を繰り広げ、市街地でも200人近くの死者を出し、推定10万人が自宅から退避したとの報道だ。
 ロシア側は一旦「停戦」の協議に応じる構えを見せながらも、「ウクライナ側が協議を拒否した」と主張してさらに攻撃を強め、現ウクライナ政権の転覆を目指す構えのようだ。 (朝日新聞記事を参照したもの。)


 朝日新聞2022.02.25付 別記事より、更にロシアのウクライナ侵攻に関する情報を引用しよう。

 ロシアのプーチン大統領は東部ドネツク、ルガンスク両州独立を一方的に承認。いずれの「共和国」も親ロシアの分離主義者が実効支配する地域で、プーチン大統領は24日未明にウクライナでの軍事作戦の開始を宣言し、侵攻に踏み切った。 日本や欧米諸国は激しい経済政策等で応じる構え。
 この地域では2014年からウクライナ軍と新ロ反政府勢力との内紛が続いてきた。 EUとの貿易促進など、経済協力を強化するための協定調印を棚上げ。 これに対し、新欧米派の民衆らが強く反発してデモを繰り広げて治安部隊と衝突。 政権がデモを力で抑え込もうとしたことで反対運動が激化。 最終的にはヤヌコヴィッチ大統領がロシアへ逃亡し、政治は崩壊に追い込まれた。
 革命に「報復」ともいうべき反応を示したのがロシアだった。 ウクライナ南部や東部はもともとロシア語を話す住民が多い地域。 (途中大幅略)
 ロシアにとって、ウクライナは欧州との緩衝地帯ともいうべき地政学的な位置にあり、ウクライナのNATO加盟はロシアの「レッドライン」とされる。
 
 (以下略すが、以上朝日新聞記事より一部を引用したもの。)



 話題を大きく変えよう。

 私は、数年前よりウクライナのキエフバレエ団のファンでもある。

          

 当該写真は、2017.7月に娘と共にキエフバレエ団の舞台公演を見に行った際のパンフレットの写真だが。

 その際に本エッセイ集にて鑑賞エッセイを記載・公開している故に、その一部を以下に要約引用させていただこう。

 数多くの世界的スター・ダンサーを生み出してきたウクライナの名門劇場 キエフ・バレエは、2000年初頭頃より毎年日本公演を実施しているようだ。
 そのキエフバレエが、今夏は我が家に程近いホールにまで公演にやって来るというではないか!
 事前予約によりラッキーにも1階の舞台上手(かみて)が観賞出来る左寄りの比較的前席をゲットできて、公演当日を迎えた。
 学校が夏季休暇に入っていることもあり、おそらく大勢の子供連れ客で賑わっているものと思いきや。 意外と、(私も含めて?)高齢者客が多いのに意表を突かれた。 それもそのはず。 今回のキエフバレエは、チャイコフスキー3大バレエ「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」よりハイライト場面を凝縮した舞台である。
 チャイコフスキーの音楽もスタンダードナンバーばかりで誰でも耳にしたことがあろうし、バレエ自体もコールドバレエ中心の“分かり易い”人気の場面が中心だ。
 今回のキエフバレエ公演の一番の特徴は、ゲストとして日本人ダンサーの二山治雄氏と長澤美絵氏をソリストとして迎え入れていた事だろう。 
 (途中大幅略)
 何はともあれ世界的に著名な諸外国のバレエ団が日本に上陸し国内各地で公演を実施してくれる事とは、子どもにバレエを習わせているご家庭や一般庶民バレエファンにとっても願ってもないことだろう。
 しかも今回のバレエ公演の場合、観賞料金が実に安価なのも特徴だった。
 そもそもキエフクラシックバレエ団体とは、元々「未来ある子供達に本物の芸術に触れて欲しい」との願いのもと、ロシアバレエの著名な演出家や指導者、指揮者などにより創設されたとのことだ。
 そのようなキエフバレエ団体の趣旨と、日本国内のバレエファン及びバレエを見たいと欲する庶民間に共通の認識があってこそ、このような安価観賞料にてのバレエ公演が成立するのだろう。 

 (以上、2017.07公開のキエフバレエ団に関する我がエッセイバックナンバーの一部を引用したもの。)


 残念ながら、その後しばらく年月が経過してコロナ禍に突入した後に、キエフバレエ団の日本国内活動も縮小しているようだ。



 それにしてもクラシックバレエをはじめ、素晴らしい芸術の都であるはずのウクライナ首都キエフへの軍事侵攻を、いとも容易く強行したプーチン政権。

 実際、キエフの芸術家たちの未来を断ち切ったも同然の惨さだ!!

 こんな貴重な文化財産を容赦なく攻撃するそのプーチン政権のポリシーの程は、一体何処にあるのだろう???

 自らのプーチン政権維持に囚われるあまり、正気では無くなったとしか考えられない恐ろしい現状なのだが…


貴方は “「同窓会」に出席したい派” ですか?

2022年02月26日 | 人間関係
 一昨日の2月23日に受けた「モデルナ社製コロナワクチン」接種の副反応に引っかかり、その日の夜から昨日の朝まで39℃超えの高熱が続き、2日に渡り地獄を彷徨った私だが。

 昨日より一応“人間らしく”蘇ったものの…

 やはりその後遺症はあるものだ。 
 本日は、特に腰痛に苦しめられている。
 激しく動き回るのは自粛しつつ。
 
 久しぶりに、我が「原左都子エッセイ集」のバックナンバーを振り返ってみたりした。



 そうしたところ、2015.09.24公開バックナンバー「稀に見みる駄作だったNHK連続朝ドラ「まれ」と題するエッセイ内に、「同窓会」に関する我が私見を綴った箇所があった。
 
 その部分のみを、以下に要約引用させていただこう。
 
 主役が主役足り得ない中、ドラマ内で光り輝いているのが、脇役である まれの女友達「一子(いちこ)」の存在だ。
 一子はドラマ内で中学生の頃から、「私は東京に出て必ずモデルになる!」と宣言していた。  残念な事にオーディションに受かる事はなく、一子はとりあえず大阪に出てブティック(洋服店)店員の身分で頑張ると同時に、ブティック仲間達と楽しい大阪三昧をしいてたようだ。
 その後、結局一子は一旦能登へ帰省した後、自分が最初から目指していた上京を決行し、東京で独り身にて生活を繰り広げるに至る。  最初はアパレル系で働いていた一子だが、そこがあえなく倒産した暁には、キャバクラにてキャバ嬢をする事と相成る。
 ここで原左都子の私論だが、真面目な話、安易に上京する若き女性すべてが“阿呆”だから田舎に戻れ!と言いたいようなドラマ展開にはまったくもって辟易とさせられる。  他方、まれのごとく“一応”の目的がある女性に関しては、都会に出没する事を奨励するがごとくのステレオタイプの描き方は、今の時代に至って一体全体どうしたものか??!
 そんな中、ドラマ「まれ」内で一子自身がいつも口癖のごとく発言する言葉に賛同する私だ。「田舎は仲間意識が強すぎて私は嫌悪感を抱く。 だからそれの延長線で、田舎の食べ物など食べたいとも思わない。 もういい加減にして欲しい。 私を田舎から解放してくれ!」
 上京後既に(当時)40年近くの年月が流れている原左都子にとっても、一子同様に本当にいい加減にして欲しい事柄がある。 それは、上京後40年近く経過した私にいつまでも郷里より同窓会の便りを寄越す連中が存在する事実だ。
 私は今後も東京こそを我が真の故郷として、喜んでこの地に骨を埋める覚悟である。  なに? 郷里開催の同窓会に今更出席しろ??  何のためだ。 貴方達が郷里で頑張っている姿を上京して頑張っている私に今更認めて欲しいのか!?  その種の自己存在証明手段としての郷里での同窓会などに誘われるのは、本気で鬱陶しく勘弁して欲しい。(同窓生のどなたかが私に会いたいと言うのならば話は別で、その旨個人的に言ってくれればよいが、単に機械的に同窓会通知を送り付けているならば実に許し難い! 出席するつもりは毛頭ないため今後控えて頂きたい。)
 我が私見によれば、他力本願でしか動けない主人公まれより、失敗を繰り返し落胆失望しつつも自分の意思で再びの上京を目指している一子の将来性こそを有望視している。
 
 ところが、その後の一子(いちこ)に関してのNHKドラマ脚本の描き方にも落胆させられ続けた。
 一子が立ち上げたブログが世間で人気を博すると脚本は言うのだが…   正直言って現実社会では絶対に「あり得ない」!
 原左都子の私論をここで述べるならば、一子にはキャバクラ嬢として東京で頑張り切って欲しかった。 だって、現実問題貴方が培ってきた能力範疇ではそれしか生きる道はなかったはずだ。

 (以上、本エッセイ集バックナンバーより一部を引用したもの。)


 
 上記バックナンバー中に記載した通り。
 私は、基本的に「同窓会」という会合を嫌っている人種だが。

 そんな私も、上京後通った2度目の大学・大学院の同窓会へは積極的に出席している。
 それには理由がある。
 2度目の大学・大学院にて、最終的に大学院修士課程修了時に「経営法学修士」を取得する道程をずっとご指導いただいた教授氏が、文化勲章秋の叙勲受章者であられるのだが。
 この恩師より、同窓会開催の折にいつも我が家までご丁寧な“同窓会へのお誘お電話”を頂戴する故だ。 
 それを頂戴して欠席する訳にはいかないし、出席した暁にはいつも出席者一人ひとりと十分な会話の時間を持って下さるのだ。
 ある銀座にての少人数同窓会の際に、不覚にも遅刻した私のために全員が待って下さっていたこともあった。 あれには恐れ入ったものだが…
 とにかく卒業生全員をいつまでも大事にして下さる教授氏であるが故に、その同窓会には必ずや出席させていただいている。
 
 片や郷里にての同窓会には、そもそも思い入れがない私だ。

 いや、郷里の大学医学部生時代にお世話になった恩師・中村先生にお会いできるのならば是非とも出席したいものだが、そのバージョンの同窓会の誘いがただの一度も無かったなあ。

 あまり出席したくなかったが、強力に誘われて高校の同窓会に幾度か出席したことがある。
 全面的につまらなかったわけではなく、私なりの楽しみもあったものだが。
 例えば阿波踊りが踊れる飲み処での同窓会では、上手く踊れた人を表彰する場面があったのだが、その表彰者に選ばれたりして。 その時は個人的に楽しかったと言えよう。😁 
 あるいは、高校時代に付き合ったとまでは言えないが少し接触したことがある男の子が、私の事をよく覚えてくれていて。
 当時、30代後半期で2度目の大学院生だった私の隣にやってきて、「〇〇(私の苗字)、凄い頑張ってるな! 自分は既に結婚して2人娘がいるよ。これからも〇〇のことを陰で応援しているから、必ず目指す学問を究めるべく頑張れよ!」
 この時のエールを私は忘れることはないだろう。😍 



 要するに、“つまらない同窓会”には出席したくないとの話だが。

 今後共、つまらないか、そうではないかを自分で予想・判断しつつ、同窓会出席の是非を決定したいものだなあ。


コロナワクチン3回目モデルナ社製接種で2昼夜39℃超えの地獄を彷徨った…

2022年02月25日 | 医学・医療・介護
 昨日朝、前の日にコロナワクチン3回目モデルナ社製を接種した趣旨のエッセイを公開した。

 
 あの時点では、発熱は未だ37℃台だったのが。

 その後あれよあれよと言う間に、熱が急上昇し始めて。
 昼前時点で既に39℃を超え、まだまだ熱の上昇が留まるところを知らない状況に陥った。

 私が39℃を超える発熱を経験するのは、娘が小学生時代に学校からうつされて帰ってきたインフルエンザに私も感染して以降だ。(2,3度その経験をしているが。)

 今回の場合インフルエンザにての発熱と異なり、身体に諸症状が無いことに助けられて比較的ラクと言えばそうなのだが。

 それにしてもこの年齢(今現在3度目接種が可能な高齢者年代だが)にして、久々の39℃超えに我が身体が耐え得るのかどうか不安が脳裏を過ぎる。

 とにかく自宅にいる亭主に発熱の件を伝え、本日は寝て暮らす旨の了承を得た。
 午後になって知人からお見舞いメールをいただいたのだが、既にその返答をする余力が無くなってきて。(Tさん、その節はご心配ありがとうございました。) それ以降は布団の中で高熱との闘いが続いた。

 夕方になって未だ39度超えが続いているのだが、「これ、思い切って風呂にでも入ったら気持ちいいかもしれない!」などとの荒療治を思いつき。
 それを実行すると、確かに気持ちが爽快になってきた。
 そのまま布団に入ったものの、熱がどうしても39℃を下回らない。
 亭主が心配して、「解熱剤を飲んだらどうか?」と言ってくるが、元医学関係者の私としては、「いや、薬剤を使用するより、私としては自然治癒に持ち込みたい。自力で熱が下がるのを待つ。」


 そうこうして、はやり高熱のため眠りの質が極力悪い中。
 朝方になって、大汗が出始めた。
 (これ、やっと熱が下がるぞ!) との予測が当たり、
 その後、朝起きるまでに、きちんと36℃台の平熱に戻った!

 いやいや、我ながら凄まじい回復力だ! と自己満足しつつ。
 2日間寝込んだため背中痛や腰痛やフラフラ感があるものの、いつもの時間に起きて朝食の準備をした後。
 朝方大汗をかいて湿気が溜まった布団のシーツ・カバー類を早速洗濯して、晴天の大空の下に干した。


 昨日まで、思い切って「ワクチン副反応相談センター」へ電話をしようかとも考えていたが。
 その必要もない我が回復力ある身体を再評価している現在だ。


 それにしてもモデルナ製コロナワクチンは、世の噂通りのようだ。

 摂取した人の7割が発熱する、との触れ込みだが。

 元医学関係者(これはさほど関係ないかもしれないが)である原左都子にも、接種後2日(正確には1昼2夜だが)に渡って39℃超えの高熱をもたらしたモデルナワクチン。

 この難局を“自力一本”で乗り越えたのだから、どうか今後是非ともコロナ感染から我が身を守って欲しいものだ。
 

昨日コロナワクチン3度目接種に行ってきましたが…

2022年02月24日 | 医学・医療・介護
 3度目の接種は、接種券が届いた当日自宅近くの医院へ予約電話を入れたのにもかかわらず、既に予約が満杯で。

 やむを得ず、区の大規模接種会場へ予約を申し込むことになった。
 この会場での接種は「モデルナ社」のワクチンという(不人気)理由が大きいのか??
 比較的空いている様子で、すぐに予約を完了した。


 さて昨日会場を訪れると会場内の導線が完璧だし、係員スタッフたちの誘導の程も素晴らしかった。
 若手医師による問診もあり、すべてがスムーズに進み無事に接種を終了した。


 前回夏に2回受けた際には針を刺す時に2度とも激痛がして、その後の腕の傷み具合が幾日も辛かったのだが。
 昨日の接種に関しては、担当者より「もう終わりました」と告げられても、「えっ、噓でしょ? まだ針を刺して無いですよね??」と問うてしまう程に無感覚だった。

 これは今回の接種は大成功で、後で苦しまなくて済むぞ!

 と考えていたのは、昨夜まで。😱 


 モデルナ社のコロナワクチン接種者の7割が発熱する、との報道があるが。

 真夜中になってから、腕が痛み始めるし。
 何となく熱っぽいと思い、体温測定をしてみると。

 既に37℃を超えていた。
 (やっぱり、モデルナ社ワクチンは発熱するんだ…)と思いつつ。
 朝になって再度検温をすると、37,5度まで上昇していた。


 とにかく、娘の出社を見送ってやりたい!

 そう考えて一旦起床し、朝食の準備をした。

 今現在娘が朝食中だが、それが終って準備をして出かけたら。

 もう一度、布団に戻って安静に過ごす予定です。

 幸い発熱と腕の痛み以外の症状が無いのに救われつつ。

 本日は大事をとって無理をしないように過ごします。


 繰り返しますが、モデルナ社のワクチンはかなりの確率で発熱の副反応があるようです。


今年の京都大学入試にアインシュタインの「相対性理論」が出題された。

2022年02月22日 | 学問・研究
 (冒頭写真は、朝日新聞2022.02.17付記事より 京都大学2022年度入試問題の物理を抜粋・改変した写真を転載したもの。)


 以下の2枚の写真は、同じく朝日新聞記事より転載した当該入試問題とその解答。

         


         



 この朝日新聞記事を、遅ればせながら昨日読んでいると。
 物理学研究者であり「ネイチャー論文」提出済の我が亭主が、「アインシュタインがどうかしたの?」と横から尋ねてくる。
 私応えて、「今年の京大入試にアインシュタインの相対性理論が出題されたようだよ。」
 亭主が応えて曰く、「『特殊相対性理論』ならば、高校生でも解けるはずだよ。」



 さて、それでは早速当該朝日新聞記事「京都大学入試問題から アインシュタインの来日100周年を機に 相対性理論 敬遠せず触れてみよう」の前半部分のみを、以下に要約引用しよう。

 相対性理論は、現代の物理学を支える重要な基礎理論だ。 特殊相対性理論が1905年に発表され、1915~16年、一般相対性理論が発表された。 特殊相対性理論は、アルベルト・アインシュタインが発表した一つの論文「動いている物体の電気力学」によりほぼ完成していた。 一方、一般相対性理論は複数の論文を経て理論として完成していった。
 高校の物理では、残念ながら相対性理論をまったく扱っていない。 教科書には唯一、特殊相対性理論からの結論として導かれる質量とエネルギーの等価性のみが紹介されている。 一般相対性理論を理解するには高等数学の知識が必要になるが、特殊相対性理論であれば、中学で学ぶ数学範囲内で基本的な内容は理解できる。 (中略)
 今回取り上げた問題は、相対性理論に関する知識を要求するものではない。 考える道筋がすべて問題にしめされている。 
 特殊相対性理論的な効果として、運動している観測者に対して時間の進み方が遅れるとくことは聞き覚えのある方も多いだろう。 これに関しては、光速に近い速さで進む宇宙船で遠くまで往復して地球に帰ってきたら時代が進んでいた得ウラシマ的なのもであるとこうことは、相対性理論の基礎のひとつだ。 さらに、時間の進み方をどのように評価するのかという考え方も相対性理論の要素となっている。

 (以下略すが、以上朝日新聞記事より一部を要約引用したもの。)



 ここで、原左都子のアインシュタインとのかかわりに関して、話させて頂こう。

 私がアインシュタインに本格的に触れたのは、30歳過ぎて後に入学した2度目の大学授業にて、哲学者A先生による「科学哲学」の講義を受講したことに遡る。

 2度目の大学における私の専攻学問は結論としては「経営法学」であり、大学院修士課程に於いて「経営法学修士」を取得しているのだが。

 元々理系の私は、「一般教養科目」として受講したA先生の「科学哲学」にはまってしまった!

 そのA先生の推薦図書が、これだった。
         
 この本を探し求めて当時の大手書店だった「紀伊国屋」「丸善」と回ったのだが見つからず、最後に訪れた「八重洲ブックセンター」にてこれ(ゲーリー・ズーカフ著「踊る物理学者たち」を発見した時に、どれ程感激したことか!!

         
 この本を開くと、ご覧のように「シュレーディンガーの猫仮説」と「アルベルト・アインシュタイン」の挿絵があった。

 私は夜間働く勤労学生でもあったが、時間を見つけてはこの本をむさぼり読んだものだ。

 哲学者A先生の授業といい、この図書といい、当時の私にどれ程の貴重な刺激を与えてくれたことか!

 (A先生の「科学哲学」授業内容に関しては、我がエッセイ集「学問・研究」カテゴリー、あるいは「左都子の市民講座」カテゴリーバックナンバーにて公開していますので、そちらをご参照下されば幸いです。)


 
 最後に、京都大学入試問題に戻ろう。
 
 この入試問題の秀逸な点は、「相対性理論に関する知識を要求するものではなく、考える道筋がすべて問題にしめされている。」 この点である!

 要するに、受験者の読解力をも試そうとする試験問題だ。
 相対性理論を知らずとて、問題に記されている内容を熟読すれば解答できる物理学の試験。

 素晴らしいじゃないですか!!
 これぞ、大学入試問題としての理想・あるべき姿のようにも感じる。

 私も後20歳若かったならば、今年の京大物理入試に挑んでみたかったものだ!?!