(冒頭写真は、2024.11.28付朝日新聞記事「区立美術館 揺れる建て替え 練馬 人件費など高騰で費用増」と題する記事より転載したもの。)
この区立美術館へ、私が通うようになって23年程の年月が流れている。
特に 娘が未だ子どもだった時代には、休日には娘も誘ってよく当該美術館へ美術鑑賞に出かけたものだ。
この美術館の特徴とは、とにかく周囲の環境が良いことにあろう。
元々練馬と言う土地はそもそも田畑が多い地域であったようだが、そのためか、美術館をはじめ公共施設の面積が広く、広場等も含めてゆったりと設計されているのが特徴ではなかろうか??
と私など、感じているのだが。
そんな“ゆったり感を好む私は、娘が独り立ちした後も、単身でよくこの美術館を訪問している。
近年記憶にあるのは、昨年秋にNHK連続テレビ小説にて放映された「らんまん」の舞台である、牧野富太郎展を鑑賞しに行った。
「練馬美術館」の一番の特徴とは、いつも館内が混雑していないことにあるのではなかろうか??
これが、ゆったりと美術館賞をしたい私にとっては実に好都合なのだ!!
この「ゆったり感」を好む私は、特段開催中の展覧会自体を見たいと思わない時にも、昼間一人でよく美術鑑賞に出かけたものだ。
それでも十分に寛げて、初めて知るアーティスト及び作品であれ私なりの感激を頂け満足することが叶ったものだ。
加えて、この美術館には中規模程度の広さの庭があり。
その庭に 子ども達が喜びそうな動物のオブジェが沢山展示されていて、いつも小さな子供たちが楽しそうに遊んでる。
そんな光景を目にするのも楽しみで、気軽に出かけることが出来たものだ。
ここで、当該朝日新聞記事の一部を引用しよう。
練馬区の「練馬区立美術館」を建て替える整備計画の費用が、大きく膨らむ可能性があることが分かった。 当初の76億円から少なくとも89億円に膨らんでおり、今後100億円を超える可能性も出て来た。 新しい美術館の設計を巡ってもバリアフリー対応が不十分などとして、一住民から戸惑いの声があがっている。 (途中大幅略)
議論を呼んでいるのは、整備費だけでない。 新たな美術館は「年齢、生涯に関わらず、誰もが美術館・図書館・緑地を一体的に利用できる」という方針のもと、図書館ゾーンが設けられ、外観も近未来的なものになる。 だが、このバリアフリーにについて懸念が出ている。 (途中大幅略) 区民からも「見た目のデザイン重視で、高齢者や障害者にとってバリアフリーになっていないのでは」との不安が出ている。
図書館ゾーンも同様で、区のある図書館関係者は取材に「階段を利用しないと本が読めなくなる」と同様の懸念を示す。
(以下略すが、以上朝日新聞記事の一部を引用したもの。)
最後に 原左都子自身の感想と、今後の希望を述べさせていただこう。
確かに冒頭写真の下の「建て替え後の(美術館の)イメージ」図を見ると。
随分と“大袈裟な美術館”に生まれ変わるんだなあ… 😲
なる、ある意味 区民の一人としては、この区にこれ程大袈裟な美術館が必要なのか??? (要するに、この区にそれ程の集客力があるのか? 交通網が都心と比べるとさほどの規模でもないのに、ここまで立派な美術館を建設して、そこにそれにふさわしい観客を動員可能なのか???) との見解も抱いてしまう…
区政の思いも分からなくはないが。
この区に住んで、既に23年の年月が経過している私に言わせてもらうと。
この区はこの規模だから住み易いし。
緑が多いにもかかわらず都心に近く利便性が高いからこそ、私はこの区がお気入りなんだけどなあ…