試験対策と言ってもね…

2009-10-25 17:11:23 | 日記
昨日、漢字検定が私達の教室でも実施されました。

ACSは検定実施会場に登録されていますので、毎回こうして実施しています。


塾生の皆さんも当然受けますが、どの生徒も試験前に同じような事を訊いてきます。

「せんせい、漢検に受かるためにはどんな勉強をしたらよいですか?」



これに対する回答は、生徒一人ひとりで学力や生活の中にそんな学習習慣があるかによって違ってきますから一概には言えませんが、それでも最低限、過去問だけはしっかりやっておくように位のことは言います。

そこには、「過去問をやることで出題の形式やパターンが読み取れる筈だから、それらを把握することが第一、そしてその上で個別具体的な漢字学習をすること」という意味を込めているつおりなのですが、中にはこれを全く理解せず、「漢検の本を1冊やったけど、同じ問題は出てこなかった」などという台詞を、それもシラッと言ってのける子が居て、「そ、それはそうだろう。全く同じ問題がそのまま出てくるなんて、そう思う方が虫が良すぎるんでないかい?」と返したくなります。


何年か前の話ですが、近隣の中学校の定期テスト前に、親切な(私に言わせれば親切過ぎる」)先生が、「次のテストではこういう形式で出題するよ」といって、本番そっくりの事前模擬問題を子供達に配ったことがありました。

そして、それを塾に持って来た一人の生徒は、それをそのまま一字一句違えず覚えることがテストで成功する道なのだと勝手な解釈をし、私がいくら「これはね、実際の出題のあくまでパターンであって、テスト勉強をするためのヒントに過ぎないんだよ」といっても、全く聞く耳を持ちませんでした。


そして、実際のテストでは、確かにそのパターンどおりの問題配列ではありましたが、当然そこで使われる単語も熟語も文章も事前に配られたものとは異なっていましたから、「あれの通りに出題される」と信じ込んでいた彼はといえば、まさに惨敗以外の何ものでもなく、そこで初めて彼は自分の甘さのツケを払わされたのでした。


悲しくも可笑しい、そして残念なことでもありますが、今時の子供達は、模擬テストや例題、或いは過去問などといったテスト対策資料の、そもそもの使い方から説明しなければならない場合がある、今日はそんな話を書きました。




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