学校から渡される通信簿に書かれた評価の言葉は、いわば「学校用語」の典型のようです。
成績表(通信簿)を渡されて、これを教室に持参した生徒が、「先生、これどういう意味?」と尋ねてきます。
特に多いのが「関心・意欲・態度」あたりでしょうか。
これには様々な見方や解説の仕方があるでしょうが、最も端的にこれらを言い表したものが「提出物」でしょう。
そして、提出物とは、必ずしも宿題がすべてではありません。
ノートの作成や、テスト直しの結果表のようなものまで幅広く指示されたものの全体を指して、これを期日までに出しなさいというのが「提出物」です。
多くの生徒は、これがどれだけ重要かということを、それこそしつこいほどいうのですが、それでもなかなか言葉の通りには受け止めてくれなくて、10回の提出物を10回全部完璧に仕上げて期日内に出す生徒の数は少ないようです。
これはいかにも勿体無いことで、このことが自らの評価(成績)を引き下げてしまうのだということを、通信簿を見た初めて実感するという愚をこれまで何度見てきたことでしょうか。
ということで、ACSでは、昨年に続き、この後期からこの提出物管理(作成から提出まで)を今まで以上に徹底してまいります。
特に、昨年の藤沢校では、公立中に通う塾生の「学校から出された課題」、要するに提出物の完遂を目指して、これの徹底的な指導を行ってきました。
それまでも、生徒たちには提出物の持つ意味と、それがいかに成績に影響するかを力説してきてはいたのですが、その場ではみんな納得して、しばらくの間はそれを守るのに、時間が経つと元に戻ってしまいがちでした。
きけば 「だって友達もまだ出してないって言ってるし、提出物なんてそんなに重要じゃないとも言ってる」などと言った答えが返ってくることもありました。
だからといって、そういう誤った考え方を認めることは出来ませんので、そこでまた正しいことを伝えるのですが、そういうことの繰り返しでは限界があると感じるに至って、それならもうそのこと自体を塾のシステムに組み入れてしまおうという考えになった訳です。
若干の企業秘密もあり(笑)具体的な手法については詳しくは書き切れませんが、結果だけを見れば、後期中間、つまり12月のはじめくらいに出される成績(内申)は全ての生徒で明らかな上昇を勝ち取りました。
全ての生徒、つまり100パーセント、生徒の成績を、それも最大では9教科の全科目、最低でも5科目の内申を上げた事実に、各自は目を見張っていました。
勿論、提出物というのは、ただ出せばそれでOKというような簡単なものではありません。
期日の遵守は勿論ですが、その完成度も求められますし、「完成度」の定義も、これをどう捉えるかによって切り口も、注ぎ込むべき努力の幅も度合いも違ってきます。テクニカル的なものもあります。
そういった諸々の事を指導しつつこれを行っていくのですが、その過程で生徒たちは学習の仕方や姿勢について思うところ大であったようで、必然的に知識の量、つまり学力も増していくことを実感してくれたようです。
ACSアカデミーは、今年もさらにこれを発展させて皆さんの成績の大幅な底上げを図ってまいります。