昨日、ある生徒の保護者に電話しました。
思い余って、の電話でした。
そのご家庭のお子さんが、どうにもこうにもこちらの言うことを聞こうとしない、だから全く学習計画通りに物事が進まず、これでは結果を出せるはずもなく、それなのに授業料を頂いているのでは心苦しいから、思い切って退会されたらどうでしょうかという、そういう内容でした。
私たちは、責任感を持ってことに臨んでいます。
その責任感は、こちらの言うことを生徒が素直に受け入れ、その通りにやってくれれば、たとえ現状が思わしくなくとも、一定期間の後は必ずそれ相当の結果を出して見せるという、そういうことです。
しかし、これはまさに相手があって、そしてその相手がそうしてくれて初めて実現することであって、それがなければこちらが幾ら躍起になっても絵に描いた餅でしかありません。
件の生徒は、これまで相当の手間をかけ、努力をして、それでも尚私たちの指導方針に対して「面従腹背」でしたから、これでは今後も推して知るべしと考えた末の電話でした。
こんなことは滅多にありません。
勉強の指導なら勿論私たちの本分であり得意とするところですが、指導する側の方針を受け入れてこれを実行するなどといった、いわば生き方の問題は、基本的にはご家庭の教育分野であると思います。
なんとも歯がゆいところではあります。