最近ある生徒からこんな質問を受けました。
「公民はどうやって勉強するのが一番いいですか?」
それでこのように答えました。
「まずは教科書をよく読んで、大切なところに線を引くこと。その後、大切な用語を覚えるために、出来るだけたくさん問題を解いていくこと。」
これを読んだ皆さんはどう思いますか。
ちなみに質問してきた生徒は「自分はそういうやり方が出来ない」という返答でした。
それを聞いてふと思いました。本当に出来ないのか、それとも、ただもっと楽なやり方で何とかならないのかと思っているのだけではないか、と。
最近は活字離れの子供が増えているのは周知の事実です。読んでおぼえることは面倒くさいことかもしれません。
社会や理科は主に知識を取り入れていくことが中心の科目ですが、教科書も読まず、問題集の要点のまとめのページを読んでおしまいということもあります。
それでは読んで知識を習得していくことを省いてしまいますので、不慣れなままになってしまいます。
ところがこの作業は単に学生だけがすることではありません。
大人になって社会人になって仕事をするときにも必要です。
家庭の主婦であってもそうです。料理、子育て、広報、役所や学校から来る書類など読んでおく必要があります。
あるいは趣味の世界を深める上で読んで学ぶこともあるでしょう。
こう考えると、読んで知識を増やして覚えていくということは、今後生きていくうえで避けては通れないもの、または、生活を豊かにする上で大いに役立つ技術ともいえるのではないでしょうか。
学校の勉強をするということはただ成績をとるためだけではありません。
広い視野で見るならば、生涯にわたって役立つ知識、技術を身につけ、より良い人生を送る上で役立つ能力を培うことでもあります。
そのひとつに、何度も書きましたように、読んで知識を吸収する能力が含まれます。
勉強することによって、その貴重な能力を身につけていくことが出来るのです。
ぜひ、小学生から、中学生からでもいいので、日々の勉強を通して、読んで物事を吸収するということに上手になっていってくれたらと思います。