勉強部屋の使い方についてのご質問を保護者の方からちょくちょくいただきます。
昔と違って今の住宅事情は随分と良くなって、また、子供の数が減ってきていることもあるのかもしれませんが、今は多くが家の中に子供だけ、もしくは親と別に過ごす部屋があるようです。
私自身は子供のころ、親が意識してそうしたのか必然としてそうなったのかはわかりませんが、子供だけの部屋など与えられたことがなく、ですから勉強は常に親の目の届く範囲内でこれをしていたものです。
子供の時の私に他との比較なんてすることもありませんでしたので、こういう環境も素直に受け入れていました。
でも、自分の子供には、彼らが幼いころから自分だけの部屋を、しかも個別に与えていました。
彼らがもう一つ勉強が苦手だったのには、このこともあったのかもしれません(苦笑)。
話を戻します。
で、そういうご相談を受けたとき、私は決まってこう言います。
「親の目からみて、自室でちゃんと勉強しているかどうかに疑問を感じることの方が多いなら、部屋を取り上げることまで一気にすることはともかく、少なくとも毎日一定時間保護者の目の届く範囲内で勉強させるようにしてください」
「そんなこと言ったら子供が逆らってどうしようもなくなります」
それは私たちの知らないことです。親子の関係に学習塾が立ち入ることは出来ないし(立ち入れというならそうしますが)、そもそも物心ついて以降の子供と保護者の関係は、なあなあで済むようなものでもない、言ってみればいろいろな局面で真剣勝負が望まれるものです。
親の目の届くところでやりなさい、くらいのことはまずは勇気をもって言ってみてください。