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「反石原」3候補の公約が出揃った

2007年03月07日 00時15分59秒 | 反石原・’07東京都知事選
 3月6日に、浅野史郎氏が東京都知事選への出馬表明と選挙公約の発表を正式に行った事で、「反石原」有力3候補の公約が全て出揃いました(浅野候補の改訂版公約を後日追記)。

・出馬表明にあたって(浅野史郎・夢らいん)
 http://www.asanoshiro.org/page2.htm#p2
・マニフェスト改訂版(同上)
 http://www.asanoshiro.org/manifesto.htm
・都知事選マニフェスト(黒川紀章HP)
 http://www.kisho.co.jp/page.php/353
・吉田万三の「都政改革プラン」 3つの転換と6つの重点政策(吉田万三HP)
 http://www.manzo-y.jp/pledge/070214_plan.htm#to-3

 上記3候補の公約を一通り読ませてもらいましたが、最も具体的に「○○を実施する・復活する・中止する」という形で公約を明記しているのは、やっぱり吉田候補でした。子ども・妊産婦医療費の無料化、30人学級の実現、都立小児病院の廃止中止、労政事務所の復活、築地市場の豊洲移転中止、オリンピック誘致の白紙撤回、等々という形で。
 そして何よりもまず、日本国憲法や「子どもの権利条約」の理念実現の立場から今の石原都政を断罪し、「日の丸・君が代の強制を止めさせる」とはっきり明言しているのも吉田候補だけでした。他の2候補については、石原都政のあれこれの問題点(側近政治・ワンマン・秘密主義・弱者蔑視など)については批判しますが、憲法理念との対比で石原政治を根本から批判する(ワーキングプア・母子家庭・高齢者・障害者などの生活権・生存権をどう守るか)という見地には立っておらず、個別の問題点の羅列だけで終わっているという感じがします。

 とりわけ浅野候補の公約にそれを強く感じます。確かに支持層の意向を反映して、石原都政による「差別発言、都政の私物化、公私混同、側近政治、恐怖政治のような教育現場」に対する「もうたくさんという悲鳴にも似た声」に促されて云々という事を出馬理由の所で挙げていますが、「ではどうするのか」という事で政見を読むと、具体的な事が殆ど何も書かれていません。やれ「全国の先頭に立つ、プランを作成する、施策を整備する、参加を促進する、東京から発信する」だのと、やたら抽象的な表現ばかりが目立つだけで。これではまだ黒川候補の方が、幾分かでも具体的な政策が書かれている分だけ、まだマシです。但し、黒川氏は元石原応援団だけあって、その内容はいうと、新銀行や都庁舎などの民間売却推進や、米国・中国との経済交流重視といった、新自由主義・グローバリズム的色彩の濃いものですが。

 それでも浅野候補が、マスコミが事実上肩入れしている事もあって、実際には政策の具体性が最も乏しいにも関わらず、「反石原」の気分を最も代弁する形になってしまっている事は否めません。二大政党制に対する幻想が広く行き渡っているのに加え、首都メガロポリスの首長選挙特有の政治力学も働いて、競馬で言えば「ダービーや有馬記念の時のファン心理」にも準えるような状況(有力馬乱立、大多数の一見さん的無党派層の存在、具体的な政策対立よりも風・人気・勢いに流れる傾向、等々)が、残念ながらそこにはあります。

 私は吉田候補に一番勝って欲しいと思っていますが、若し吉田候補がダメでも、「石原が当選するぐらいなら浅野が当選する方がまだマシ」という気持ちも一方ではあります。但しその場合でも条件があります。「教育現場での日の丸・君が代強制を止める」、端的に言えば「10.23都教委通達の白紙撤回」を具体的に表明した場合に限ります。この新自由主義の候補者に「期待」出来るのは、その一点だけしかありません。
 「アジアとの連帯・共生」だの「多文化都市」だのという抽象的な能書きは要りません。「日の丸・君が代の強制を止めるのか、止めないのか」、この事をきちんと明言しそして実行に移すかどうか<のみ>を注視しています。そうでなければ、いくら仮に浅野候補が当選したとしても「"隠れ石原"の当選」で終わってしまい、全然「次善の策」にも「緊急避難」にもなりませんから。

 最後に、上記「反石原」3候補に追われる側の、「超失言・差別発言メタボ」の「日本のボカサ」石原の公約にも、物のついでにリンクを張っておきます。
 はっきり言って、「俺は今までこんな事もやってきたんだ、どうだ凄いだろ~」という自慢話のオンパレードです。「宣戦布告」(HPタイトル)とか「陸海空3軍」(東京ビッグレスキュー関連)とか、「現代の子供達の痩せ細った脳幹のトレーニング」の為に「我慢することの重要さを学びとってもら」う(心の東京革命)とか、もう概要からして仰々しい表現が随所に見られ、「名は体を表す」の喩えを地で逝っている感じがしますが、昨今ではそれがどうやら逆に全て裏目に出てきつつある様でw。
 http://www.sensenfukoku.net/policy/policym.html
コメント (2)
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