アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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これの一体どこが「中福祉・中負担」なのか!

2009年04月30日 23時04分18秒 | 一人も自殺者の出ない世の中を
※拙ブログの、それぞれ別個にアップされた二つのエントリー「プレカリアートの阪神なんば線」「介護問題も実は貧困問題だった」に寄せられた、「ぼんくらおじさん」の一連のコメントですが、現代の介護実態を余す所なく伝えてくれていると感じましたので、急遽一つのエントリーにまとめさせてもらいました。ここで私が言いたい事は、ただ一つ、表題に記した事だけです。


●挫折の西九条駅 (ぼんくらおじさん、2009-04-09 23:20:22)

(前略)
【余談】母の容態が一層悪くなりました。反応も鈍く、言語能力がほとんど機能しなくなりました。摂食から排泄まで全介助になってしまいました。ところで、「ねたきり」は介助不要とみなす―という今度の要介護認定基準の改正(改悪)、ご存知でしょうか。「ねたきり」だから歩かなくていい。したがって介助はいらないというのが厚労省の官僚の言い分だそうです。

●「ねたきり」介護認定の件 (ぼんくらおじさん、2009-04-20 22:32:54)

新介護認定制度の情報ありがとうございます。私自身は「みのもんたの朝ズバ」で知ったのですが、日本共産党の小池晃参院議員が活躍してくれたとのことで、それはそれでありがたく思います。この件については、介護職の方々や自治体の担当職員の間でも相当な反発があるようです。私の母のケアマネさんも憤慨していました。

母は現在、要介護4ですが、先日、要介護認定の変更申請をし、市の職員の訪問調査も受けました。その職員の話では、「容態は悪くなっているので、介護度が下がるということはないと思います。調査用紙の特記事項欄に一筆書いておきます」とのことでした。介護度が下がるのを防いでくれるようです。

ところで、残念ながら母の場合、もう手の施しようがない段階に達してしまいました。母は誤嚥の危険があるので、点滴を受けていましたが、「連休明けまで持たないだろう」と訪問看護師から言われてしまいました。自宅介護ではひと月に2週間という制限があるそうで、それを過ぎてしまったからです。きょうから連休明けまで3週間ほどありますが、それまでは点滴できないのです。

「阪神なんば線」のコメントとしては、これ以の詳しいことは遠慮しなければなりませんが、公立病院からは追い出され、自宅介護でも制限を受けるなんて、おかしな制度だなと思っています。
できれば介護とか医療関係の話題を立てていただけたらと思っております。

●母の最期 (ぼんくらおじさん、2009-04-30 14:51:09) 

4月24日(金)夜9時過ぎ、母は息を引き取りました。27日に葬式を終えました。お骨はまだ家にあります。

死を決定的にしたのは、私が誤嚥させたからです。与えないほうがいい」と言われていたのに、見かねて経口補水液ゼリーを与えました。ほんの2、30ミリリットルですが、おそらくほとんど気管の方へ入ってしまったのではないかと思います。苦しみあえぎながら死んで行きました。

「阪神なんば線」のコメントでふれましたように、自宅介護では、ひと月にに2週間までしか点滴できない規則になっているそうなのです。それで、5月(しかも連休明け)にならないと点滴を再開できなかったのです。そういうわけで、その間、自己責任で水分・栄養補給を続けなければなりませんでした。最後の点滴が終わってちょうど一週間でした。

入院させれば、もう少し延命できたかもしれません。苦しまずに死を迎えられたと思います。私は躊躇しました。かかりつけ医も、「ここまで、自宅介護でがんばってきたのだから、このまま自宅で見取ったほうが悔いが残らないと個人的には思いますよ」と言う意見でした。私もそう思いました。死が目前に迫っている患者を、病院へ預けるか、このまま自宅で見取るかの選択は、どちらがよいのか、なんとも言えません。ただ、結果的に、最後まで介護したという満足感より、最後に私の手で誤嚥させてしまったという悔いのほうが勝ってしまいました。

人は、「あまり自分を責めてはいけないよ」と慰めてくれますが、この罪悪感は一生消えそうもありません。介護という負荷が突然なくなって、虚脱感と蓄積した疲労がどっと出て、体の調子がよくありません。涙ばかり出てきます。
コメント (1)
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