アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

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 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

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こんなマスコミならもはや不要だ

2010年08月05日 17時09分07秒 | 一人も自殺者の出ない世の中を
・高齢者不明:100歳以上の所在不明 各地で発覚(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100804k0000m040126000c.html
・100歳以上の所在不明48人に…年金支給6件(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100805-OYT1T00007.htm

 今頃になって、何を取って付けたような事を言っているのか、行政もマスコミも。本当に高齢者の事が心配なら、下記転載でも明らかな、今のお寒い介護福祉や生活保護の現状を、一刻も早く改めるのが先決だろう。後期高齢者医療制度も、当初の公約通り廃止するのが筋だろう。マスコミも、それに向けてキャンペーンを張るのが筋だろう。
 それが何だ。そういう根幹の矛盾には目を塞いでおきながら、「100歳以上高齢者の所在不明」だけに問題を矮小化した上で、さも大仰に心配しているかの様なポーズでお茶を濁して。それも、どのメディアも「右へ倣え」の後追い報道ばかりで。それもこれも全ては、今回の件を人権問題としてでなく、精々「公務員叩きのネタ」としてしか捉えていないからこそ、こういう報道姿勢になるのだ。
 更に、人の生き死にに関わる生存権保障の問題を、年金不正受給や「税の使い道」の問題に矮小化するに至っては、もう呆れて物も言えない。僅か数年前の記事と比べても、最近のマスコミ報道の劣化ぶりは凄まじい。官邸機密費でマスコミも買収された結果か?

(以下転載:数年前の長文の記事ですが、今でも充分通用する内容です)

【転載希望】「たまゆら」火災の無縁仏ーきずな求め流転人生ー起こるべくして起こった人災(「軍事費削って!5秒に一人、飢餓で命を落とす子ら」ブログより)

●●●琵琶の独り言
3月19日、群馬県の老人ホーム「たまゆら」で10人の老人が焼死してから約1ヵ月がたった。当時こそ騒がれたが、今は、再び付近は静寂を取り戻した。

しかし、この事件はまさに起こるべくして起こった政治災害であり、関係自治体、わけても、都内の老人ホームの設置をおこたり、群馬・埼玉・千葉・茨城・神奈川・山梨などの周辺県に千人にものぼる孤独な老人たちを押し付けてきた都の責任は大きい。

時あたかも、今日14日、東京オリンピック誘致のための調査団が到着した。
それを迎える満面の石原東京都知事の顔は、自己の権力維持のため、民生を顧みない金正日の顔とだぶって見える。

以下、関係自治体の東京都墨田区の公式見解と、朝日新聞コラム、毎日新聞、しんぶん赤旗の記事の4本の資料を提供する。

経済大国2位どころか、福祉後進国日本の現状を直視するための資料として活用されたい。

【資料1-東京都墨田区公式ブログ2009年3月24日 掲載】
群馬県渋川市の「静養ホームたまゆら」火災についてー(見よこの冷たさを!)
1 経緯
  群馬県渋川市にある高齢者向け住宅「静養ホームたまゆら」で平成21年3月19日夜に7名が死亡する火災が発生しました。さらに21日には火災による火傷で入院中の方3名が死亡され、犠牲者の数は10名となりました。
  同施設には、墨田区福祉事務所の紹介で15名の方が入所されており、火災により6名の方の死亡が確認されています。―中略
5 今後の対応
  亡くなった方への対応に万全を尽くしています。(親族との連絡、ご遺体の引取り等)
  現在、無事が確認されている方7名の受入れ施設について、関係機関と協議を進めています。区としては今後の対応として、安心して生活することが可能な施設への転居を進めてまいります。


【資料2―朝日新聞コラムー2009/03/21 12:01】
東郷 幹夫の思いつくまま日記
『起こるべくして起こった事件』
この建物には高齢者や生活保護者で、身体不自由者が入居していたことが、被害を大きくした。このような形で人生の最後を迎えざるを得なかった7人の人々の無念さを思い、遺憾の意を表するとともに、ご冥福を祈るものである。

ただこの事件は起こるべくして起こったという側面を持っている。
●東京都墨田区は、入所先が見つからない生活保護受給者を、「たまゆら」に紹介するなど、「たまゆら」は都内の自治体の受け皿になっていたそうである。紹介するからには、紹介者側の東京都は、「たまゆら」の実情を把握していたはずである。

それならば、それなりに東京都から「たあゆら」に改善勧告を行うべきであった。入所者を紹介したからには、責任がある。東京都は2016年の東京五輪招致の運動費に55億円を計上し、すでにその多くを消費したと思われる。さらに東京五輪開催が決定すれば、何千億円もの金が消費される。

石原都知事の良識を疑う。それだけの金があれば福祉関係に回し、都の受け皿となっている他府県の老人施設を援助すべきであった。


【資料3―毎日新聞 2009年4月12日 東京朝刊】
ニッポン密着:
「たまゆら」火災の無縁仏
 きずな求め流転人生
 身寄りのない生活保護受給者の処遇を巡る課題を突きつけた群馬県渋川市の老人施設「静養ホームたまゆら」の火災。10人の犠牲者のうち確認できなかった4人の身元が分かったのは4月2日だった。その一人、久保田文雄さん(55)。遺体は生活保護費を支給していた東京都墨田区が引き取った。

■ことば ◇生活保護受給者の移管手続き
 生活保護は、居住地の自治体が費用の一部を負担し、保護に責任を持つ「居住地保護」の原則がある。東京都内の自治体から受給していた人を都外に転居させる場合、転居先の自治体と協議して保護の管轄を移す移管手続きが必要。

しかし、転居先の自治体に「保護費」として、新たな財政負担が生じるのがネックとなり、転居後も都内自治体が保護費の支給を続け、地元自治体が居住を把握していないケースが増えている。都内だけで今年1月1日現在約1000人(本紙調べ)いる。

【資料4―2009年4月7日(火)「しんぶん赤旗」】
特集ワイド:「たまゆら」火災の深層
 行き場を失った、
時代の犠牲者

●一時避難した人も、また戻って変わらぬ生活を送る
 東京から北上し、赤城山のすそ野に老人施設「静養ホームたまゆら」(群馬県渋川市)はある。3月の火災で10人が犠牲となった。多くは身寄りもなく、異郷で暮らした。赤城の山から関東平野に吹き付ける空っ風は、お年寄りにとってことさら強く、冷たかったのではないだろうか。【鈴木梢】

●自分の土地離れても空きベッドがあるならすがってしまうんです--認知症介護を経験、タレント・荒木由美子さん

 北の玄関口、上野駅で長野新幹線「あさま」に乗り込んだ。高層ビルが林立するコンクリートの街を抜け、高い山の峰が幾重にも連なる風景が見えてきた。群馬県境を越えたと気付いた。妙義山、榛名山、噴煙を細くたなびかせる浅間山の遠景も見えた。高崎駅で在来線「草津号」に乗り換えると、車内は温泉客の陽気な笑い声が響いていた。

東京から「たまゆら」の最寄り、渋川駅まで2時間。都会から山里へと移ろう車窓の景色をどんな気持ちで眺めていたのか。火災で犠牲になった10人のうち6人は東京都墨田区から紹介され、三鷹市と横浜市から来た人もいたという。

 電車を降り、渋川市街を抜け利根川を渡ると、「赤城山」の道標がある。ネギ畑が点在する山道の途中には「福祉の里まちづくり」と書かれた看板が立っていた。畑で種まき作業をしていた近所の男性(75)に、「たまゆら」までの道を尋ねた。男性は自身で母親を介護した7年間を振り返り、嘆いた。

 「あそこはうばすて山だもの、そうだんべ。年寄りの面倒を見なくなったってこと、困ったらほれほれって預けてしまうんだもの。シャバが悪くなった、シャバって社会よ、社会。物は豊かになったけど、心は貧しくなった」。施設との近所付き合いはなかったという。

 今村昌平監督が深沢七郎の小説「楢山節考」を映画化したのは83年だった。山に囲まれた信州の貧しい寒村の因習で、山に捨てられる老母とその息子の心の葛藤(かっとう)を描いた。70歳を迎えた老母が息子に背負われ、捨てられることを知りながら山道を登るシーンは、日本映画史に残る名場面とされる。

■火災現場では、焼け跡を覆うブルーシートが山から吹き付ける冷たい風にはためいていた。焦げた布団や車椅子が置き去りになり、焼けたにおいが鼻をつく。火災当時の入所者は16人。助かった6人のうち4人は東京から送られて来た。一時は別の施設に避難したものの、ここに戻るしかなかった。仲間が犠牲となった施設の敷地で、火災前と変わらぬ毎日を送っていた。

 現場から数十メートル離れたプレハブの事務所で、「たまゆら」を運営する特定非営利活動法人「彩経会」の高桑五郎理事長(84)が机に向かっていた。「特養(特別養護老人ホーム)からあふれた障害者や身寄りのない方がたくさんいる」。

火災前の「たまゆら」には認知症の高齢者のほか、脳梗塞(こうそく)の後遺症や精神障害のある人も暮らしていた。義足やほぼ全盲で手助けがないと生活できない人もいたという。

 認知症のしゅうとめを20年間介護したタレントの荒木由美子さん(49)は、テレビのニュースで火災を知った。新聞には連日、「ずさん運営」「無届け施設」の見出しが並んだ。

荒木さんは「亡くなられた入所者の方々は、時代の犠牲者ではないか」と衝撃を受けたという。思い浮かべたのは、介護施設満床で行き場を失った高齢者の姿だった。

 介護の講演のため全国を訪れる荒木さんは、家族だけでは担いきれない介護の窮状に直面している。
 「火災で命を失うなんて、とても悲しいことです。けれども、住んでいる土地を離れても、認可や届け出がなくても施設に入れてほしいと願う人もたくさんいるんです。みなさんベッドが空いていると聞いただけで、すがるように施設に行く。

施設入所の待機者が膨れ上がり、お国のお墨付きを待っているような実情ではない。この惨事は、重要な問題提起ではないでしょうか」

 映画「楢山節考」は信濃の古い因習を描いた。今、豊かになったこの国で「覚悟を決めて息子に背負われた老母」を救う場所さえない。

 「日本の福祉の根底にどんな問題があるのか。命を粗末にしないよう、家族の切実な声をくんで、考えてほしい」と荒木さんは訴える。

 今回亡くなった6人の連絡先は「東京都墨田区福祉事務所」。いずれも生活保護を受けていた。東京都の昨年1月の調査では、生活保護を受けている高齢者約500人が近隣の施設に移り住んでいる。

 06年1月に7人が犠牲になった長崎県大村市のグループホーム火災での取材が思い起こされた。海を望む高台の施設は出火当時、当直が「たまゆら」と同じ1人体制で、消火活動が難航した。その後、スプリンクラーの設置義務など福祉施設に対する規制が強化された。

 しかし、「たまゆら」は行政の網の目からもれた無届け施設だった。渋川市内の老人施設の責任者は「スプリンクラーのための資金が用意できる施設がどれほどあるのか。無届けが多い理由はそこにもある」と指摘した。

 介護保険制度が始まった00年、福祉経営は民間に開放された。財政的裏づけを得て、99年に303カ所だった有料老人ホームは今年4000カ所を超えた。

厚生労働省のまとめでは、老人福祉法に基づく届けがない施設は全国579カ所に上る。

■現場の焼け跡に入所者の男性がひとり、サンダルばきでふらりと近づいてきた。「仲間が1人、ここで亡くなったんだ」と、献花台で手を合わせ、ブルーシートをめくり中をのぞき込んだ。声を掛けてみたが、その答えは見当外れで、話はかみ合わなかった。

 献花台には和紙のカードが置かれていた。

 「深井隆次様 S6年3月25日生まれ 祝78歳 これからも深井さんの踊りを見せて、みなさんを楽しませてくださいね」。これを書いた介護士を訪ねた。「知らない土地で不安だったんでしょう。時々情緒が乱れ、ここが東京だと勘違いしていることはありました」。墨田区の紹介で来た深井さんの口から幼いころの思い出は聞かれたが、家族の話はなかったという。

 無残に黒く焦げた建物は、福祉を置き去りにした高齢化社会のひずみをあぶり出している。生活保護を受ける犠牲者は無言の帰宅さえ、かなわなかった。この日、現場の里山には東京から9日遅れてサクラの開花宣言が出された。

●「特集ワイド」へご意見、ご感想を
t.yukan@mbx.mainichi.co.jp
ファクス03・3212・0279
 http://blogs.yahoo.co.jp/biwalakesix/14772928.html
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まだまだ続く職場人権レポート

2010年08月05日 16時15分26秒 | 職場人権レポートVol.1
  
 男子更衣室の扉を開けると、室内の右半分には一次下請け会社従業員のロッカーが、同じく左半分には私たち二次下請け会社従業員のロッカーが、それぞれコの字型に配置されています。そのロッカーの割り振りですが、一次下請け従業員には一人ずつロッカーが割り与えられているのに対して(右写真)、私たちの場合は、約半数のメンバーが2人での共用使用を強いられています(左写真)。残りの約半数には、一次下請けと同様に個人別にロッカーが割り与えられていますが、その分、ロッカーは小さくなっています。時期・場所によっては、1個のロッカーを3名で共用していた場合もあったそうです。
 従業員の身体の大きさや私物の大小は、一次下請けも二次下請けも、そう変わらない筈です。何故、私たちだけが、半分のスペースに甘んじなければならないのでしょうか。これは明らかに差別ではないですか。これではまるで、公衆トイレも白人用と有色人種用に分けられていた、かつての南アフリカにおけるアパルトヘイト(人種隔離政策)と同じ扱いではないか。

   
 本来はコンビニなどで商品の在庫高や売上高を調べる為に使われる携帯端末(HHT:通称ハンディ)を、私の会社では何と商品の仕分けや検品に代用しています。その為に、従来なら例えばコーヒー牛乳をA店に10ケース、B店に15ケースと目で追って検品表と照らし合わせばそれで良かったのが、今はいちいち10ケースも15ケースもラベルのバーコードをスキャンしなければならなくなりました(左写真)。勿論そんな事で省力化が図れる筈がなく、寧ろ余計に手間がかかりミスも誘発しかねない状況に陥っています。
 もうバカらしくてやっていられないので、この前なぞは、ラベルのバーコードを先にハンディで読み込んだ後に、ラベルをケースに貼り付けて貰いましたw(中央・右写真)。

  
 最近、私の会社では、作業の目標時間内終了や商品の破損・誤配防止が喧しく叫ばれており、それを呼びかけた標語や通達がさかんに掲示されています。しかし、それに見合うだけの人員は全然補充されません。掲示物には原因と対策があれこれ列挙されていますが、真の原因が人手不足にあり、人員補充という真の対策が採られない限り、いくらこんな物を作っても無意味です。アリバイ作りにしかなりません。

 そういう一つ一つの事実を、職場のブログ読者と共有しながら、ワイワイやっている所です。その事を通じて、職場のみんなが次第に問題点を自覚し、解決に向けて動き出す事が出来れば良いなあと思っています。その結果、意見具申などで問題が解消されるなら、それに越した事はありません。しかし、会社が今後もずっと、それに対して不誠実な態度をとり続けるようであれば、いよいよバイト労組結成も視野に入れて行動しなければなりません。その暁には、これまでブログで取り上げた事例を、今度は具体的な発生日時・場所・実名も明記の上で、改めて公表に踏み切る事も考えています。
 今はそれに向けて、せっせと土壌を耕している所です。職場のみんなの中にある「諦め」や「奴隷根性」が克服されない限り、要求貫徹も労組結成も画餅に終わるだけですから。

 その件で、公益通報(内部告発)の是非についても少し言及しておきます。少し前に、自社の顧客を「ゴキブリ」呼ばわりしていたブロガーが、会社に素性を突き止められ懲戒処分を受けた、というニュースを、何かの折に見た事があります。しかし、その事件も、顧客を「ゴキブリ」呼ばわりした事が問題視されたのに過ぎず、公益通報行為そのものを弾圧する事は出来ませんでした。私も、それが正義の告発である限り、何ら咎められる筋合いはありません。非は、あくまでも、労働者を人間扱いしない資本の側にあるのですから。
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