アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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「ワーキングプア解放新聞」のテーマソング

2010年08月23日 00時41分14秒 | 職場人権レポートVol.1
【BRS替え歌】姉がブラック★会社に勤めているようです【歌ってみた】


 マイミクさんからの情報で上記動画の存在を偶然知りました。動画のタイトルにある「BRS」というのは、初音ミクが歌っている「ブラック★ロックシューター」という曲の略で、その歌の替え歌なのだそうです。初音ミクの原曲には殆ど興味が無い私ですが、ユーチューブやニコニコ動画にアップされて大反響を呼んでいるこの替え歌については、私も今回初めて聞いて、マジで感動しました。
 ブラック会社の話は、既に「2ちゃんねる」の書き込みが文庫本になり、小池徹平主演の映画にもなりましたが、しかしこれらは、所詮は「愚痴」や「傷口の舐め合い」でしかありません。しかし、この動画は「そこで終わり」ではありませんでした。

♪わたしのなかの すべての勇気が 火をともして
 もう逃げないよ ブラック会社 告発しよう 実名晒されたって構わない
 ブラック会社 見ていろ社長 今からはじまるの わたしたちの物語
 「働くだけ働いて死ね」なんて 嫌なの (終了)

 これって、モロ私のバイト先の話ではないですか!
 そして、これぞ正に、現代日本の「蟹工船」であり、21世紀の「インターナショナル」ではないですか!
 これを早速「ワーキングプア解放新聞」のテーマソングとして、出来るだけ早く号外にして、職場のみんなにも広める事にしよう。

 そう言えば、ついこの間も、何かのニュース番組で、外食チェーンの「和食のさと」が、売上増と完全週休2日制の両方を達成していると、美談仕立てで取り上げられているのを偶々見ました。そして、「さと」の店長インタビューや社内会議の様子が映し出されていました。
 しかし、これもよく考えるとおかしな話です。完全週休二日制というのは週40時間労働に相当しますが、これって労基法32条で、「使用者は労働者に休憩時間を除き1週間について40時間を超えて労働させてはならない」と、明確に決められている筈の内容ではないですか。そんな、労基法に定められた最低限度の労働条件でしかないものを実現するのに、何で社員個人の「努力」や「責任」が求められなければならないのでしょうか。

 法律に定められた休日や1日・1週当たりの労働時間の基準なんて、業種や規模の如何を問わず、どんな企業でも「これを下回ってはならない」とする最低基準であり、労働者からすれば当然の権利ではないですか。これは、たとえ接客業であろうと例外ではありません。
 何故なら、これらは労働者が働く上で絶対に必要なものだからです。水や食べ物や空気が無いと人間は生きていけません。「水や食べ物も業績次第だ」「業績アップで水や空気を確保しよう」なんて話には絶対にならないでしょう。若しそんな事にでもなれば、人はやがて滅亡してしまいます。
 労基法に定められた基準もこれと同じです。しかし、それを先の「美談」の如く、まるで「努力目標」や「成功報酬」であるかのように、勘違いして捉えている人が余りにも多いから、直ぐに「自助努力、自己責任」や「会社の業績」如何の話にされてしまうのです。

 しかし、そんな私も、今から10年近く前に大阪いずみ市民生協の正職員として働いていた頃は、前述の「さと」の店長と同じで、「最低限の労働条件確保も業績次第」と、当たり前の様に考えていました。その自己責任・奴隷根性の呪縛が解けるまで、これだけの年月が掛かったのですから、げに洗脳とは恐ろしいものです。

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 この最後の書籍は、「高校生が卒業後に失業や不当解雇に遭っても困らないように」との立場で作られた自主教材の紹介です。それをもっと一般向けの形にした「<働く>ときの完全装備──15歳から学ぶ労働者の権利」という本も、同じ解放出版社から8月末に発売される予定です。遅くとも9月中旬頃には大手書店に並ぶだろうとの事なので、こちらも要チェック。
コメント (1)
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