アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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市民運動のパラドックス

2017年12月11日 00時04分05秒 | 一人も自殺者の出ない世の中を

天下の国際NGOグリンピースから俺の携帯に電話が。取るとサポーターとして定期的に寄付の依頼だったので丁重に断った。こちとらダブルワークで毎日の食事にも汲々としている状況なのに。そんな余裕ある訳ないだろう。運動の趣旨には賛同するし金が必要なのも分かるが、今の俺には敷居が高すぎる。

今入っている地域労組ですら、会社では何も活動していないので、もう脱退しようかと思っている位なのに。勿論、今も会社では色々動いている。でも、それは組合員としてではなく個人としての活動だ。定期的支援という形ではなく、個人的に出来る範囲での支援ではダメなのか?

神戸製鋼の製品データ改ざん問題で、欠陥品が原発の部品に使われている事を追及する為のカンパを要請された。賛同署名なら幾らでも出来る。カンパも単発なら出来るが、ずっとカンパし続けなければならないとなると、日々の食費を削ってまで何故そこまでしなければならないのかと思ってしまう

勿論カンパと言っても一回の金額は多くても数千円だろう。払えない額ではない。でも、少しでも食費を浮かそうと朝食のパンも安物のマーガリン入りロールパンで済ませ、夕食も5〜600円台に抑えようとする中で、何故、神戸製鋼の問題にだけ毎回数千円もカンパしなければならないのか?

神戸製鋼のデータ不正追及につぎ込む金があるなら、日々の食生活充実にもっと費やしたい。あるいは、もっと自分にとって身近な労働問題や年金問題追及にこそ費やしたい。自分の身は一つしかないのだから、あれもこれもは出来ない

最近、市民運動に対する風当たりがキツくなってきたのを感じる。格差是正や弱者救済を求める運動に対して、当の弱者の方から、あれはサヨクによる意識高い(他界)系の運動で、自分達とは違うんだみたいな。それを社畜の言い訳と批判するのは容易いが、そこに留まる限り、貧困層は永遠に救われない

それを良い事に、安倍が傍若無人に振る舞っている。安倍政権が生活保護受給額を削減しても、当の弱者自身が、俺らは働いているのに何故、生活保護受給者よりも低賃金なのか?あいつらばかりヒイキして!と思い込まされてしまっている。本当は、生活保護水準以下の低賃金こそが問題なのに

原発の問題にしてもそうだ。食って行けない様な低賃金か、ろくでもないブラック企業の求人しかないから、原発ジプシーみたいな仕事でも泣く泣く応募せざるを得ない。賃金は元請けにピンハネされ、末端の下請け労働者にはわずかしか渡らない。放射能に汚染されて白血病になっても闇から闇に葬られるだけ

生活保護も原発も当事者だけの問題ではない。生活保護基準が引き下げられたら、次は賃金や年金の水準も引き下げられる。だからこそ、これらは全体の問題として考えなければならないのだ。しかし、そう思って出来るだけ協力しようと思っても、前述のカンパ要請みたいな事されたら逆に余計に引いてしまう

コメント (1)
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