アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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香港に再び栄光を!(願栄光帰香港)

2019年11月27日 15時45分04秒 | モリカケも忖度もない公平な社会を

香港に再び栄光を!(願栄光帰香港・日本語版)《Glory to Hong Kong》《香港に栄光あれ》【動画版】

★「香港に栄光あれ」★

なぜ 涙あふれ
なぜ 怒りが湧く
頭を上げて 叫べ
自由よ 戻れ
なぜ 恐れ消えぬ
なぜ 信じてやまぬ
なぜ 傷ついても進む
自由なる 香港
星の 見えぬ夜に
霧に 角笛が響く
自由のため 集え 戦え
勇気 叡智 永遠(とわ)に
夜明けだ 我らが香港
正義の革命をいま
民主と自由 永遠(とわ)にあれ
栄光あれ 香港

★「願栄光帰香港」★

何以 這土地 淚再流
何以 令眾人 亦憤恨
昂首願栄光帰香港
拒默沉 吶喊聲 響透
盼自由 歸於 這裡
何以 這恐懼 抹不走
何以 為信念 從沒退後
何解 血在流 但邁進聲 響透
建自由 光輝 香港
在 晚星 墜落 徬徨午夜
迷霧裡 最遠處
吹 來 號 角 聲
"捍自由 來齊集這裡 來全力抗
勇氣 智慧 也 永不滅"
黎明來到 要光復 這香港
同行兒女 為正義 時代革命
祈求 民主 與自由 萬世都
不朽
我願 榮光 歸香港

上記の「香港に再び栄光を!(願栄光帰香港)」という歌は、自由と民主主義を求めて決起した香港の人々が、闘いの中で歌い継ぐようになったものだ。その中国語の歌詞を、我がブログの古くからの読者でもある「まっぺん」さんという方が日本語に訳してくれた。私も聴いたが、何度聴いても魂が揺さぶられる。ここに紹介するので、まずは皆さんも是非、聴いてほしい。

香港の犯罪者(その中には政治犯も含まれる)を中国本土で裁けるようにする「逃亡犯条例」に対する反対運動に端を発した香港の民主化運動は、今や条例撤回を勝ち取っただけに留まらず、「五大要求」の実現を掲げて、新たな広がりを見せている。先の区議選でも民主派候補が8割以上もの議席を制する結果となった。

「五大要求」とは、①警察の暴力行為を調査する独立委員会の設置、②有権者が1人1票を投じる普通選挙の実現、③条例の完全(永久)撤回、④抗議者の逮捕取り下げ、⑤抗議を暴動とした認定の取り消し、の5つである。この要求案を見て、「今の日本と何とよく似ている事か?」と思わざるを得なかった。こんな事を言うと、「日本は民主主義の国であり、共産主義の中国とは違う」という意見が必ず出てくるが、私はそうは思わない。

確かに、日本は表向きは民主主義の国という事になっているが、実際はどうか?安保法制も、共謀罪法案も、秘密保護法も、ろくに審議もせずに国会で強行採決されてしまったではないか。森友・加計問題や今の「桜を見る会」私物化問題にしても、次から次へと新たな疑惑が浮かび上がってくるのに、政府・与党は証拠隠滅に走り、全く情報を開示しようとはしない。そして、マスコミに圧力をかけて、この問題を国民の目から逸らそうと躍起になっている。御用メディアやネトウヨ(ネット右翼)を使って国民を黙らせようとしている。

国政選挙も、与党や大政党に有利な小選挙区制の下で、投票率は年々下がり、遂には4割の投票率で、有権者比では3割前後しか得票できなくても6~7割も与党が議席をかすめ取ってしまうようになってしまった。その結果、「戦争発言」の丸山穂高のような問題のある人物でも、世襲や金の力で楽々当選できるようになってしまった。今の日本も、本質的には今の香港や中国と何ら変わらないではないか。

それどころか、香港の人々が自由と民主主義を求めて立ち上がっているのに引き換え、日本の国民は大多数が安倍政権に飼い慣らされ、自分や目先の損得勘定だけで、「長いものに巻かれろ」と安易に勝ち馬に乗っかったり、ダンマリを決め込んだりしてしまっている。そういう意味では、香港よりも日本の方が、むしろ数倍も重症だと言える。このままでは、下手すれば日本も、今の中国のウェイボーみたいに、時の政権が認めたインターネットやアプリしか使えなくなるかもしれない。

かつては日本にも、今の香港のような時代があった。1960年の安保闘争や、60年代から70年代にかけて、ベトナム反戦運動、沖縄返還闘争、学生運動、公害反対運動、ウーマンリブ、革新自治体の運動などが、堰を切ったように広がっていった時期があった。しかし、せっかくのその運動も、やがて社会が保守化するに従い、次第に小さくなっていってしまった。今や、香港のような運動が今も続いているのは、辺野古移設・米軍基地問題を抱える沖縄だけとなってしまった。

かつて「総中流社会」と呼ばれた日本も、今やすっかり「格差社会」に変貌してしまった。「ブラック企業」「ワーキングプア」「過労死」「孤独死」「下流老人」「ひきこもり」「8050問題」「毒親」などが流行語となり、本来ならどんな人間でもかけがえのない個人として尊重されなければならないのに、財産や地位の違いで上層と下層に分かれ、互いに「上級国民」「ド底辺」と罵り合う様になってしまった。これも今の中国、香港と、一体どこが違うのか?

上記の「願栄光帰香港」の「香港」を「日本」に置き換えれば、日本でもそのまま通用するようになってしまった。しかし、我々は下僕でもなければ社畜でもない。この歌はもはや香港の人々だけのものではない。我々、日本人も、「香港」を「日本」に置き換え、この歌のように、かつての貧しくとも希望に満ちた時代の息吹を、再び取り戻そうではないか!

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