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アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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対症療法や自己責任で誤魔化すな

2019年12月18日 20時57分03秒 | 当ブログと私の生い立ち
 
昨日の昼休みに、会社が加入している健保組合の担当者から、私の携帯に電話がありました。「腰痛・頸肩腕症の原因・治療内容の質問に答えて数ヶ月前に会社に提出した問診票の回答に疑問があるので色々聞きたい」という電話でした。

担当者は「何故、寝違いやギックリ腰等の似た様な症状で、同じ整骨院にずっと通っているのか?」と聞いて来ました。その質問の仕方が余りにもしつこかったので、「問診票で回答した通りです。ずっと通っている、症状が慢性化しているのではないか、という事ですが、治療経過や回答内容はそれぞれ異なる筈です。他にも同じ様な患者さんが大勢いるのに、何故、私にだけ一々携帯に電話して聞いて来るのか?」と、最後には少々喧嘩腰になってしまいました。

それに対し、健保の人は「整骨院は医療機関ではないので骨折・脱臼の治療にしか保険適用出来ない。このままでは保険が適用されなくなるかも知れない。もし症状が慢性化してしまっているなら、保険が効かない整骨院なんかではなく、正式な医療機関である整形外科で治療を受けて欲しい」と話されました。

しかし、整形外科で受診しても、ギックリ腰ならレントゲンも撮ってくれるものの、それ以外は電気治療と牽引治療だけで、後は湿布薬を処方して貰うだけです。対症療法にしかならない点では、整骨院とも大差ありません。同じ対症療法なら、整形外科よりも近くにあり、治療費も安い整骨院の方がまだマシです。

健保組合の担当者はお為ごかしに治療効果が云々と仰いましたが、治療効果という点でも、全然症状が回復しない整形外科よりも、治療後は多少は症状が緩和される整骨院の方が、遥かにマシです。

くだんの担当者は、さもお為ごかしに「貴方の健康の為にアドバイスしてあげている」みたいな言い方していましたが、実際は医療費抑制の為に、なるべく整骨院に通わせない様にしているだけなのです。本当に私の身体の心配をしてくれるなら、ただ「整形外科に通え」と言うだけでなく、もっと実効性ある治療を行う様、整形外科も指導してくれる筈です。
この問題については、既に2011年に「腰痛になれば逮捕される国」というタイトルで、ブログに記事を書いていますが、その頃から事態は全然変わっていません。もうウンザリです。
 
 
ちなみに腰痛・頸肩腕症について、自分の現在の症状をまとめて書けば、おおよそ下記の通りになります。以下、上記の図に沿って説明して行きます。

①首の後ろ左側の第2・第3頸椎付近にコブ状のグリグリがあり、そこから左下に僧帽筋の強張りがある。このグリグリは多分、幼少期にプールサイドで転倒した時に出来たものだと思う。

②左肩の三角筋が強張り、押されたら痛みを感じる。肩も以前よりは上がりにくくなった。医者に診てもらったら四十肩・五十肩の典型的な症状だと言われた。

③同じく左肩の上腕三頭筋も、②程ではないが強張り、強く押されたら痛みを感じる。いずれも身体の左側に強く症状が現れ、右側にはほとんど現れない。

④左側の広背筋(横腹の後ろ辺り)が強張り、強く押されたら痛みを感じる。右側にも同じ様な症状が見られるが、程度は左側よりはるかに軽微。

⑤後ろの脊柱起立筋(尻の上全体)が常時強張る。強張りは左右両方に広がるが、程度は左側の方が右側よりも強い。

⑥胃の後ろ、⑦腎臓の後ろ辺りが常に強張る。これについては左右差は余り感じない。それでも強いて言えば左側の方が若干症状が強い様に思う。

腰や腕の筋肉の強張り、痛みの原因は、長年に渡る冷蔵倉庫での肉体労働にあると思います。寒い所で同じ姿勢で作業せざるを得ない為、身体の筋肉が固まり、血流が阻害され、疲労物質が溜まった為です。

一方、首や肩の筋肉の強張りについては、倉庫での肉体労働だけでなく、パソコンやスマホでインターネットやブログを見たり書いたりする事で、スマホ首や猫背の姿勢になってしまう所に、原因があるのでしょう。

その中で、特に身体の左側に症状がよく出るのは、幼少期のプールサイドでの転倒事故が影響しているのでしょう。プールサイドで転んだ時は幼稚園時分で、転んだ事も親には黙っていました。何故黙っていたか、今となっては思い出せませんが、多分、言えば叱られると思ったのでしょう。

それがいわば後遺症となって、腰痛・頸肩腕症の悪化に一役買ってしまったのでしょう。こんなもの、今さら治療した所で、完治する訳ないじゃないですか。もう何十年も前の幼少期の怪我によって発症し、その後の職業生活の中で長年培われてきた持病なのですから。

どんな人にも、程度の差はあれ、この様な症状が出るのは、仕方のない事です。逆に、肉体労働で生計を立てて来た事で、頭脳労働ほどにはストレスを感じずに済んでいるのですから、そういう意味では「不幸中の幸い」であるとも言えます。

勤務時間も朝が早い分、夕方には仕事が終わり、食事と入浴を済ませば、翌朝早くからの仕事に備え早めに就寝出来ます。酒も煙草もやらないので、この歳になっても生活習慣病とは無縁です。その代わりに腰痛・頸肩腕症になったと思えば、まだ諦めも尽きます。

勿論、私も持病に手をこまねいているばかりではありませんでした。過去には産業医の勧めに従って、スポーツクラブに入会した事もありました。しかし、個人会員が一人でスポーツクラブに入会した所で、誰が相手にしてくれますか?スポーツクラブの上得意は、あくまで法人契約の「太い客」です。それ以外の零細会員は、入会しても放ったらかしにされるだけだったので、少し行っただけで退会しました。

昔の怪我が原因で発症し、長年の職業生活で慢性化した腰痛・頸肩腕症に対し、自己責任だけで片付け、健康保険の適用外にされたのでは、堪ったものではありません。確かに、整骨院への通院は対症療法にしかなりませんが、それを言うなら整形外科も同じです。本当に腰痛・頸肩腕症を完治させるには、長時間労働等の過重労働を無くすのが筋です。最低賃金も引き上げ、ダブルワークなんかしなくても、非正規雇用の給与でも食べていける様にするのが、本当の治療です。それをサボって来た国の方こそ、私から言わせば、よっぽど対症療法です。
 
「では、スマホ首や猫背による肩こりはどうなんだ?ネットのし過ぎでそうなったなら自己責任だろう」という人も中にはいるかも知れませんね。確かに、趣味のブログは仕事とは違い、幾らでも自分で制御出来るのだから、そういう意味では自己責任です。

しかし、これについても、私には言い分があります。今の三畳一間のドヤ(西成の簡易宿泊所)住まいの中で、一体どこに事務用の机や椅子を置くスペースがありますか?無いじゃないですか。確かに、ホテル1階のロビーまで降りれば、そこには机も椅子も充電用コンセントもあるので、パソコンやスマホに繋げばブログ更新は可能です。しかし、不特定多数の宿泊客が出入りする慌ただしいロビーで、落ち着いてブログ更新なぞ出来る訳ないでしょう。

更に言えば、私が実家を飛び出して西成のドヤに住まざるを得なくなったのも、競争至上主義の毒親とそりが合わなくなったからです。別に独身や非正規雇用だからと言って、それで人間の値打ちが決まる訳ではないのに、まるで落伍者みたいに言われるのに耐えられなくなったからです。
 


では、親父は何故そんな毒親になってしまったのか?WHO(世界保健機関)の自殺率統計を見れば、その原因が浮かび上がって来ます。上記の世界地図で、濃い茶色の国が自殺大国です。それを見ると、ロシア・東欧諸国やインド、韓国・北朝鮮、日本が濃い茶色になっています。北欧諸国も比較的色が濃いです。逆に、アラブ諸国やインドネシア、マレーシア等のイスラム諸国は色が薄いです。

イスラム諸国の色が薄いのは、イスラム教で自殺が禁じられているからだと言われています。それに対して、北欧諸国で自殺が多いのは、白夜で日照時間が短いので、陰鬱な気分になりがちだからと言われています。ロシア・東欧で自殺率が高いのは、社会主義から資本主義への価値観の転換に、国民が付いて行けなかったからだと言われています。

では、日本と韓国・北朝鮮で自殺率が高いのは何故か?それは儒教文化のせいだと言われています。日本も韓国・北朝鮮も、典型的な儒教社会で、落伍者に対して非常に冷たい社会です。インドにおける自殺率の高さも、ヒンズー教によるカースト制で、身分差別が厳しいからだと言われています。

日本、韓国・北朝鮮、インドに共通して言えるのは、4ヶ国とも厳しい身分制社会である事です。インド・北朝鮮はともかく、日本や韓国は今や立派な先進国なのに、何故今だに身分制社会なのか?それは、経済的には先進国でも、社会はまだまだ後進国だからです。

日本で言うと、江戸時代まで封建社会だった上に、明治以降も、天皇・華族・士族・平民・その下に被差別や朝鮮人・中国人、という形で、封建的身分制が温存されました。四民平等も、平民同士が平等になっただけで、天皇等の前では決して平等ではありませんでした。

封建的身分差別が温存される中で、一方では富国強兵政策の下で、国民は「欧米に追いつけ追い越せ」と、立身出世競争に追い立てられる事になりました。それで、世界でも稀に見る、落伍者に冷たい競争社会が出来上がってしまったのです。

これら4ヶ国の中でも、日本が最も落伍者に冷淡であると言われています。それが証拠に、「貧乏人なんて救わなくて良い」という人の割合が、世界中の国の中で、断トツで多いのが日本なのですから。他はどんな国でも(インドや韓国も含めて)1割ぐらいしかいないのに、日本では6割を超えています。もっと競争が激しい米国ですら、3割しかいないのに。

これは何故か?ここからは私の推測ですが、日本では革命が起こらなかったからだと思います。インドも韓国も、独立運動で植民地から抜け出しました。韓国ではその後、軍事独裁政権を倒して民主化も勝ち取りました。それに引き換え、日本では、明治維新と戦後の民主化で、支配階級が入れ替わりこそしましたが(武士→天皇・財閥→米国・独占資本)、国民自身が革命を起こして自ら権力を手に入れた経験はありません。

だから、いつまで経っても「長い者に巻かれろ」「下見て暮らせ傘の下」の社畜・奴隷根性から抜け出せないのです。世間体ばかり気にして、「差別されまい」とするばかりで、「差別を無くそう」という方向には、なかなか意識が向かわないのです。

農水省の元事務次官が引きこもりの息子を殺害した事件の判決が、この前出ました。この事件も、高官が引きこもりの息子を「世間の恥」と見なして殺害に至ったものでした。出世競争の中で、息子を落伍者としか見なせない毒親が、自身の体面保持の為に息子を殺めてしまったのです。21世紀のこの世の中に、こんな江戸時代みたいな事が現在もまかり通っているのです。

勿論、自己責任の部分はあります。「私がスマホ首や猫背になったのは、私がストレッチ体操しなかったからだ」と言うのも、あながち間違ってはいません。それに対しては、私も今後はストレッチ体操を取り入れる等、自分でも努力しようと思います。しかし、「それが全てだ」と言うのは、私は違うと思います。スマホ首や猫背の背景には、机や椅子も置けない劣悪な住宅事情や、封建的身分制の下で、差別と闘わずに、むしろ体面保持の為に、差別者・権力者に迎合しようとする毒親の存在があります。それ抜きに、全てを自己責任だけで片付けられては堪まりません。
コメント (2)
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