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バンドワゴンの誤謬

2019年12月24日 10時51分38秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 
 
最近、競馬は控えてましたが、有馬記念は買う事にしました。この後もホープフルステークスがありますが、やはり有馬を買わない事には、年末が来た感じがしません。特に今年はGI馬が11頭も出走、稀にみる豪華メンバーで、予想のやり甲斐があります。その中で、私は雨予報の稍重想定、内枠重視で予想を立てました。

◎⑪キセキの前残り濃厚。逃げ馬3頭(アエロリット・クロコスミア・キセキ)の中で、菊花賞を不良馬場で勝った同馬が最も逃げ残る可能性大。
○⑨アーモンドアイがやはり差して来る。香港回避のアクシデントに中山未経験のリスクはあれど、実績ではGI馬の中でも他を圧倒。
▲⑥リスグラシューが第三極として前記2頭に割って入る可能性有り。前5戦全3着内で前走海外GI勝ち。安定株の古豪。
★②スワーヴリチャードが連下筆頭。ジャパンカップ前年3着、今年1着。500キロ超スタミナタイプの大型馬が内枠から好位差し濃厚。(メモには△に黒丸の予想印で記入)
△⑤フィエールマン。前年の菊花賞勝ち馬に有馬記念4勝の池添が騎乗。
△⑦ワールドプレミア。今年の菊花賞勝ち馬に有馬記念3勝の武豊が騎乗。菊花賞の走破時計も前年より更に0.1秒更新。
△⑩サートゥルナーリア。前走天皇賞・秋6着敗退で弱さ露呈も、嵌った時の強さは格別。ホープフルステークス・皐月賞勝ちの中山巧者でもある。

買い目は、②⑥⑨⑪の三連複ボックス各500円×4点、⑨⑪ー⑤⑦⑩の三連複流し各400円×3点、⑪の単複(応援馬券)各400円×2点。合計4千円。多くの競馬ファンが「早い流れで前が総崩れになり差し馬が勝つ」と予想する中、「元々、中山競馬場は小回り多コーナーの内枠先行有利なコース形態。雨なら前残りもあるかも知れない。前残りがあるなら一番可能性があるのはキセキだろう」と予想。応援の意味も込めて単勝オッズ27.1倍のキセキの応援馬券も買いました。そして、〇アーモンドアイ▲リスグラシュー★スワーヴリチャードとセットの三連複ボックス買いで保険を掛け、◎〇から△に流して配当を拾う戦略を立てました。
 
レース当日はあいにく出勤なので、同僚に投票用紙とお金を預け、馬券を買って来て貰う事にしました。そして、前夜の夕食はカツ丼と味噌汁にしました。カツ丼の効き目に期待してw。
 
しかし、結果は…。◎⑪キセキ5着、○⑨アーモンドアイ9着、▲⑥リスグラシュー1着、★②スワーヴリチャード12着、△⑤フィエールマン4着、⑦ワールドプレミア3着、⑩サートゥルナーリア2着。単勝⑥670円、馬連⑥⑩2990円、三連複⑥⑦⑩10750円、三連単⑥⑩⑦57860円。外れです。

雨は降り始めたばかりで、良馬場の中で、頼みの◎キセキは出遅れて先行策が取れず。最後は追い込んで5着まで来たものの、三連複や応援馬券に絡む事は出来ませんでした。同馬に出遅れ癖がある事も知ってはいましたが、ついつい天候に目が行き、リスクを抱える同馬を◎にしてしまいました。ダントツ1番人気の〇アーモンドアイも、好スタートは切れたものの、勝負所はるか手前の「スタンド前でスイッチが入ってしまい」(騎手・調教師のコメント)制御が難しくなり、最後はバテて9着に沈んでしまいました。★スワーヴリチャードも、ジャパンカップ激走の反動からか、最後は失速し12着に敗退。
 
それに対し、▲リスグラシューは中団インで待機、勝負所で大外に持ち出し、並み居る強豪を相次いでぶっち切り、5馬身差の圧勝で、有終の美を飾って引退する事が出来ました。2着には先に抜け出した△サートゥルナーリア、3着には最後方から追い込んだ△ワールドプレミア▲△△と印を打った馬が折角1〜3着に来ながら、◎5着、○9着、★12着に沈むタテ目で外してしまいました。

誤算は2つあります。一つは天候頼みの予想をしてしまった事です。有馬記念は天候・馬場状態で展開がガラッと変わるので、ついつい天候頼みの予想をしてしまいました。しかし、今回の様に、雨の降り出す時間が微妙な場合は、天気予報が外れる事も想定し、天候に縛られない予想をすべきでした。

もう一つの誤算は、「バンドワゴンの誤謬」を犯してしまった事にあります。「バンドワゴン」とは、行進の先頭で笛やドラムを鳴らす楽団を載せた車です。日本で言えばチンドン屋のイメージに近いかも。そのチンドン屋(予想紙)に煽られて「勝ち馬に乗る」選択を人はしがちです。その結果、「勝ち馬」が決して盤石とは言えない場合でも、見かけの1番人気に目を奪われ、ついついそれに振り回されてしまいます。それを「バンドワゴンの誤謬」と言います。

今回は○アーモンドアイが単勝オッズ1.5倍のダントツ1番人気でした。しかし、そのダントツ1番人気も、発熱で香港回避のアクシデント、コース・距離未経験のリスクを抱えていました。だから1番人気を○に下げて、重馬場でも通用する先行馬のキセキを◎に抜擢しました。そうする事で、秋の天皇賞で、右回りの「よーいドン」の競馬でしか勝った事がないサートゥルナーリアを、アーモンドアイとの2強対決を煽るマスコミ報道に引きずられ、◎アーモンドアイ〇サートゥルナーリアからの三連単フォーメーション・三連複軸2頭流しで買ってしまった事への反省に生かしたつもりでいました。

一見すれば「バンドワゴンの誤謬」を犯していない様に思える予想です。しかし、1番人気のアーモンドアイを基準に、それが飛んだ場合を想定して他の馬を◎に指名しても、1番人気に縛られて予想を立てている点では同じです。相手との力関係がどうこうではなく、純粋にデータから本命馬を選び出してこそ、初めて「バンドワゴンの誤謬」から自由になれるのです。
 
今回の様に、有力馬のどれもが大なり小なり弱点を抱えている場合は、派手な勝ち方をして来た馬よりも、一見地味な「善戦マン」ではあっても、より弱点の少ない馬を消去法で◎に選ぶべきでした。その条件を満たすのは、前5~6走全て3着内のアーモンドアイ・リスグラシュー・ヴェロックス3頭ですが、その中でも、宝塚記念・豪州GIコックスプレートと勝ち進み、アクシデントもなく順当な臨戦過程を経たリスグラシューこそ、最も◎にふさわしい馬でした。
 
ここは、より弱点の少ない安定株のリスグラシューを◎にし、買い目も◎○セットのボックス買いや二頭軸流しではなく、◎ー○▲★△を馬連か三連複のフォーメーションで買うべきでした。そうすれば、印を付けた馬が1〜3着に来ているのですから、馬連◎△2990円か、三連複◎△△10750円の配当を手に入れる事が出来たのです。
コメント
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