アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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イズミヤはヘイトに加担するな!

2020年02月26日 07時05分31秒 | ヘイトもパワハラもない世の中を
 
イズミヤ天下茶屋店の書籍売り場がヘイト本で占拠されていたので、先月30日に苦情投稿しました。「売国奴」とか「反日種族」とか、ヘイト(憎悪扇動)丸出しの見出しを掲げた「WiLL(月刊ウィル)」だけ特別に何冊も並べているので、「何故こんなヘイト本ばかり売るのか?」と、アンケート用紙に書いて投函しました。
 
すると、その翌日にはもう、他誌と同じ1冊ずつの陳列に是正されていました。素早い対応に、私はイズミヤを少し見直しました。
 
ところが、肝心の店からの回答が一向に返って来ません。アンケート用紙には店から回答も付されて店内に掲示されるので、どんな返事が来るのか待っていました。翌日早々に是正してくれた事には感謝しますが、本当に反省しているのか疑問でした。単に「うるさいから臭い物に蓋」では、この様なヘイト扇動を無くす事は出来ません。
 
そうしたら、1か月近くも経った昨日2月26日に、ようやく回答が来ました。回答日こそ2月12日になっていますが、店頭に掲示されたのは今週に入ってからです。この店には数日おきに買い物に来ているので、いつ頃掲示されたのか直ぐに分かります。
 
回答曰く「多く配本されるから他誌よりも多く並べた」のだそうです。これはその通りだと思います。小さな街の本屋に並んでいるヘイト本のほとんどは、大手の取次(卸)業者が、売れると見なした本を有無を言わさず書店に半強制的に配本して来たものです。ほとんどの本屋は、それが差別や憎悪を煽るヘイト本だと分かっていても、泣く泣く陳列する他ないのです。
 
しかし、それでは「売れれば何でも良いのか?」という事になってしまいます。発がん性が疑われる添加物まみれの食品でも、売れれば良いのか?自分たちさえ儲かればそれで良いのか?それで客が命を落としたり、ヘイトスピーチ(差別や憎悪を煽る宣伝)で嫌な思いをしても良いのか?
 
この店の対応を見ていると、そもそもヘイトスピーチの何が問題なのか、分かっていないのではないかという気がします。単に「中国は共産党の一党独裁でケシカラン」「韓国のムンジェイン政権は北朝鮮に甘すぎるのではないか」という意見表明だけなら、ヘイトスピーチでも何でもありません。単に自分たちの意見を表明しているだけであり、異なる意見を抹殺しようとまではしていないからです。
 
しかし、ヘイトスピーチは違います。人種や民族を十把一絡げにしてレッテル貼りし、「売国奴」「反日種族」という表現で、その存在すら認めようとしません。「中国人はずる賢い。韓国人はすぐに怒る。だから差別されて当然だ」―そうやって、戦前の日本では治安維持法で言論が弾圧されました。ナチスのユダヤ人狩りによって多くのユダヤ人やロマ(ジプシー)、障がい者が虐殺されました。ヘイトスピーチは「言論の自由」とは無縁です。むしろ「言論の自由」を台無しにするものです。
 
また、接客業の観点から見ても、この店の対応には疑問が残ります。お客様の中には中国人や韓国人の方も少なくありません。そのお客様が、書籍売り場の前述の陳列をご覧になられて、果たしてどう思われるでしょうか?「こんなヘイトスピーチを容認するような店には、二度と買い物に来ない」となるに決まっています。そうなると、イズミヤの経営にとっても多大な損失になります。どんな雑誌を売ろうと店の自由ですが、客にも「選ぶ自由」があります。ヘイト本ばかり陳列するのは、客の「選ぶ自由」を侵害する事になります。
 
今回の一件は、何もヘイト本だけに限った話ではありません。他民族排斥を煽る様な本も平気で陳列する様な店では、有害な添加物が混じった商品も、平気で陳列されるのではないかと危惧します。
 
(参考資料)
意見・要望(1月30日に記入・投函):
書籍売場のコーナーで、何故「WiLL(月刊ウィル)」だけ3ヶ所も分散陳列しているのですか?他誌は全て1ヶ所に1部ずつしか並べていないのに。「WiLL」の表紙を見ても、「売国クズ議員」「中国の犬」「反日種族」と、扇情的な内容の見出しがズラリと並んでいます。
どういう雑誌を置こうがお店の自由ですが、もう少し他誌とのバランスや内容の公正・中立性についても考慮すべきではないでしょうか?
お客様の中には中国人もおられるでしょう。その方がこれを見てどう思われるでしょうか?これではイズミヤは極右に肩入れしていると見られても仕方ないと思います。
 
店からの回答(2月12日付):
いつも御利用誠にありがとうございます。
この度、御指摘頂きました件ですが、特に意図的に広げているのではなくその商品が多くあるので広げておりました。今後は広げるのではなく、1列で陳列する様に致します。この度は御意見誠にありがとうございました。
 
 
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