アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
 読んだ記事の中で気に入ったものがあれば→こちらをクリック。

統一教会の組合支配を許すな!

2022年09月18日 07時55分00秒 | 統一教会と安倍国葬の是非を問う

統一教会が政界支配のターゲットにしていたのは自民党だけではなかったようです。日本最大のナショナルセンターである連合(日本労働組合総連合会)の芳野友子会長も統一教会の影響下にあったようです。

芳野友子と言えば、連合内でも最右翼の人物です。事ある毎に共産党との共闘を拒否して来ました。勿論、それは芳野氏だけに限った事ではありません。連合は労働組合の集まりですが、中心的な組合は公務員労組や大企業の正社員労組で、どちらかと言うと労働者の中でも恵まれた人たちです。だから、非正規労働者が中心の共産党系労組や新左翼系労組とはそりが合わず、今までも共産党とは一線を画して来ました。
 
しかし、自民党が安倍・菅政権の下で、公文書改ざんや国政私物化を深める中で、「いつまでもこんな状況を許していてはいけない」と、立憲民主党と共産党の共闘路線にも、一定理解を示す人が増えて来ていました。その中で、芳野会長は、異様なまでに反共路線に固執していました。その頑迷さは、従来の連合路線だけでは説明が付きませんでした。その裏には何かあると私は睨んでいましたが、やはり思った通りでした。
 
連合内には実は統一教会と気脈を通じた人物がいます。その代表例が富士社会教育センターで初代理事長を務めた松下正寿(まつした・まさとし)氏です。同氏は民社党の元参院議員であると同時に、世界平和教授アカデミー会長や、世界日報の論説委員も務めていました。どちらも統一教会系の組織や企業です。
 
富士社会教育センターは連合内の研修施設です。富士政治大学校と共に、連合活動家の育成を図って来ました。労働組合の研修と言えば、普通は労働基準法の学習や、団体交渉の仕方、不当労働行為への対処法を思い浮かべる人が大半だと思います。ところが、この研修施設で行われて来たのは、労働者の権利擁護そっちのけの反共教育でした。
 
上記は松下正寿が統一教会系列「日韓トンネル研究会」に寄稿した巻頭言。「国際ハイウェイ・日韓トンネルの構想は国際文化財団の文鮮明先生のものである。我々は先ずこの素晴らしい構想に対して感謝しよう。そしてこの着想を実現するために努力しよう」と最後に結んでいる。
 
とかく保守的な人は、共産党だけでなく労働組合も色眼鏡で見がちです。労働組合と言えば皆、「アカ」とか「左翼」と思っている人が大半だと思います。ところが実際は、そんな「左翼的」な労働組合ばかりではありません。自民党以上に「右翼的」な労働組合も少なくありません。
 
ここで言う「右翼的」とは「大勢迎合」と言う意味です。自民党の悪政と闘うよりは、自民党に迎合し、それと引き換えに、いくばくかの賃上げを認めてもらおうとする姿勢です。その代表がトヨタや東電の労働組合です。実際、トヨタの組合が派遣切りに反対した事は今まで全くありませんでした。東電の労働組合も、原発の新増設に反対するどころか、むしろ積極的に賛成する有様です。いくら原発事故が起ころうとも、自分たちの雇用さえ守られたらそれで良いと思っているのでしょう。
 
どんなにブラック企業の中で過労死が横行し、非正規労働者や外国人労働者が使い捨てされても、自分たち大企業正社員の雇用と生活さえ守られれば、それで良しとする。その代表が芳野友子です。
 
芳野は高校卒業後、ミシンメーカーのJUKIに入社し、その一年後には労組専従に抜擢されています。入社一年後と言えば、まだまだ新米社員です。仕事にも精通していない、そんな新入社員が、いきなり労働組合の専従に抜擢される事なぞ、普通ならまず有り得ない事です。
 
JUKIには御用組合だけでなく共産党系の組合もありました。戦後間もなく、最初の労働組合(第一組合)が結成され、労働者の権利擁護の為に闘う中で、共産党とも繋がりが出来ました。それを疎ましく思った会社が、社内で組合や共産党の事を良く思わない人を中心に、会社の言いなりになる「第二組合」を結成させたのです。この「第二組合」こそ今のJUKIの連合系労組です。
 
その中で、まだ右も左も分からない新入社員の芳野に、誰かが「第二組合」の専従になる事を薦めた。「まだ私は何も知らない」と渋る芳野に、「労働組合本来の活動なんて何もやらなくても良いから、ひたすら第一組合や共産党のやる事を妨害してくれたら良い。生活の面倒は全部、会社がみるから」と。
 
おそらく、そんな感じで薦められたのでしょう。だから、「労働組合の中にも統一教会が潜入して来ているんじゃないか?富士社会教育センターで行われていたのは統一教会のオルグではないか?あなたもひょっとして統一教会の信者ではないか?」と言う記者の取材に対して、頭ごなしに否定するばかりで、まともに反論も出来ずに逃げ回っているのでしょう。
 
”共産党アレルギー”連合・芳野会長と旧統一教会の怪しい関係...会見で突っ込まれタジタジ(日刊ゲンダイ)
 
「マガジン9」コラム「言葉の海へ」第189回:「芳野友子連合会長」への疑問(鈴木耕)
 
そして、今回の安倍国葬についても、国民の過半数が反対する中でも、「労働者を代表して参加する」なんて事を、臆面もなく言えるのでしょう。残業代不払い法案や相次ぐ社会保険料の値上げ、生活保護切り下げ、それと表裏一体の軍備増強、消費増税、法人税引き下げなどの大企業優遇、非正規労働者や外国人労働者の使い捨て…。普通に考えたら、こんな政権に「労働者代表」としてお墨付きを与える事なぞ、恥ずかしくて出来ないはずです。
 
上記は連合加盟労組「全国ユニオン」の声明文。①国葬に法的根拠なし、②国会議決も経ずに国葬実施が決められた、③「残業代ゼロ法案」を強行採決した「労働者の敵」の国葬に出席するなぞ論外、の3点で連合会長の国葬出席に反対を表明。
 
芳野は、二言目には、「私たちの進める労働運動は、自由で民主的な運動であり、共産党の一党独裁の運動とは異なる」と言います。しかし、安倍政権の相次ぐ悪政法案の強行採決や、森友・加計問題、「桜を見る会」などの国政私物化、閣議決定だけで一方的に決めた安倍の国葬に反対もせず、逆に参加表明で庇い立てしようとする。これの一体どこが「自由で民主的」なのでしょうか?
 
今まで、統一教会の政界工作と言えば、とかく自民党だけがターゲットだと思われて来ました。少なくとも、自分は自民党員ではないし、自民党支持でもないから、自分は関係ないと思っていた人が大半だと思います。
 
しかし、実際は、統一教会の魔手は、自民党だけでなく労働組合にも及んでいました。家族が霊感商法の被害に遭い、職場の組合役員に相談したら、実はその役員も統一教会の隠れ信者だった…。その可能性を否定できない所まで、事態は進んでいます。それを阻止する為にも、私は今回の安倍国葬には断固反対します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする