トオルちゃんエンディング 大きなウソを並べ立て
10月12日(金)に大阪・天六の市立住まい情報センターで開催された「ストップ!ハシズム大集会」に参加して来ました。その様子を以下かいつまんで報告します。

18時半開演の直前に会場到着。千人位入る会場だが既に満杯状態だった。

まず最初に「維新のトオルちゃん」ビデオ(記事冒頭で一部紹介)を見た後、WTC住民訴訟原告団を代表して集会主催者の一人でもある西谷文和さんがビデオの内容と当該訴訟について説明(上左写真)。何故、大手前の既存庁舎を潰してまで交通不便で震災・津波に脆い南港埋立地のWTCビルに府庁移転をゴリ押ししようとしているのか。ビル周辺は再開発に失敗し買い手がつかない遊休地が広がる。そこに府庁が移転すれば地価上昇と跡地再利用で地主の大資本や地上げ屋・ゼネコンが潤う。マスコミもそれらがスポンサーなので橋下ヨイショ記事しか書かず、庶民は橋下に扇動され生活保護受給者などを叩く。実際にはWTCへの移転に生活保護予算など比べ物にならない程の浪費がされているのに。見事なまでの矛先逸らしの構図がそこにある。
次に「なにわの歌う巨人」趙博さんが登場し、即興のオリジナルソングを披露(上真ん中写真)。中でも福島原発事故隠蔽を告発した「核々死か慈か」は秀逸だった。橋下政治の労働者虐め、福祉削減・文化敵視・弱者切り捨てでどれだけの人間が泣かされてきたか。「殺人罪がなければ今直ぐにでも橋下を殺したい」と私も思う。
19時20分頃からは各界の報告が続く。まず日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークの方が登壇。「従軍慰安婦などいなかった、河野談話見直しを」などの橋下の暴言に怒った韓国の元慰安婦の方が、橋下に面会を申し込んだが休日を理由に拒否され、橋下は逃げ回り自宅に籠ってツイッター三昧の挙句に、面会を諦めた慰安婦が帰国の途につく直前にワザとらしく「会っても良い」とシラを切る。橋下の卑劣さに改めて怒りが湧く。
続いて思想調査アンケート訴訟支援の訴え。勤務時間外に聞いた街頭演説の内容まで業務命令で申告させるような、まるで戦前の特高警察まがいの憲法違反の思想調査アンケートを強行しておきながら、アンケートのきっかけとなった労組ぐるみ選挙の告発自体が捏造だと判明した途端に、その責任を顧問弁護士一人に擦り付けて逃げようとする。先の元慰安婦との面会逃れといい、このアンケートの責任逃れといい、どこまで卑怯な奴なのか。
その次は入れ墨調査不当処分を受けた人からの怒りの告発(上右写真)。この入れ墨調査も、きっかけとなった市立保育所での保育士による入れ墨見せびらかし事件そのものが捏造だった。そんな捏造から生まれた、業務とは無関係の思想調査やら入れ墨調査の目的は何なのか。どんなムチャクチャな命令でもゴリ押し出来ると、単に己の権力を誇示したいだけではないか。だから、自分は入れ墨などしていないが(これは上司も確認済)、こんな無法には黙っていられないと調査拒否したら不当処分を食らった。どれもこれも「でっち上げ」で「ムチャやり放題」で問題になれば「責任逃れ」という点は共通している。

各界報告の後半は福島原発事故による核汚染の隠蔽について。チェルノブイリ並みに汚染されているのは福島の警戒区域だけではない。福島市周辺や関東のホットスポットにも汚染が広がっているのに、マスコミは隠蔽に躍起となっている。登壇した避難民のお母さん(上左写真)も、原発事故後に甲状腺に腫瘍が出来た。それでも日本は原発に固執し、橋下も「脱原発」ポーズをかなぐり捨てて容認に転じた。この男にとっては自分の人気取りだけが全てで、住民の命などどうでも良いのだ。
その後も公衆衛生研究所の独立行政法人(独法)化反対の取り組みや、地下鉄民営化・赤バス廃止反対の取り組み報告などが続く。行政機関の独法化とは、要は民間委託で業務を民間に丸投げするという事で、実質は民営化と同じ。放射能検査などの重要な検査も儲からなければ廃止。WTC府庁移転やリニア・カジノ誘致、道頓堀プールのような、ゼネコンだけが潤う無駄な事業に金をつぎ込んでおきながら、赤バス廃止や行政の民間丸投げを強行し、儲かっても(黒字化)地下鉄のように民間に払い下げ食い物に。地下鉄売店もファミリーマートの金儲けの道具に。でも、マスコミもゼネコン・大資本の息がかかっているから見て見ぬふり。
20時過ぎからはカンパの訴えと笑福亭竹林さんの落語(上真ん中写真)。夫婦喧嘩の愚痴を放り込む「堪忍袋」が人気を呼んでみんな殺到し、松井知事も「橋下も本当は俺の事バカにしているやろ」と袋に向かって叫ぶという落語のオチには笑わされた。
最後の報告は梅田章二弁護士から(上右写真)。橋下と連携している「東京維新の会」が、都議会に何と現憲法廃止・帝国憲法復活の時代錯誤な請願を出したが、自民も含め他会派全ての反対で否決されたという話に、会場から嘲笑と怒りのため息が。
日本語で維新といえば「維(これ)を新たにする」という事で改革を意味するが、英語に訳せばRestoration(王政復古)となる。明治維新は「Meiji Resotration」、「日本維新の会」は「Japan Restoration Party(日本復古党)」となる。都議会の請願には「(現憲法の)国民主権は傲慢な思想」なる文言まであった。改憲派が敵視するのは単に憲法9条だけでなく、民主主義や人権そのものである事がこの事からもよく分かる。自民党も橋下も本音では賛成したいのだろうが、流石にこれでは今の日本でも受け入れられない。だから橋下なども無関係と火消しに躍起となっている。(参考記事)
しかし、そもそも明治維新そのものが、西欧列強に負けじと日本も帝国主義国として近代化しアジア侵略に乗り出していった、そのきっかけとなった事件ではないか。謂わば、「単に虐められっ子が虐めっ子に取って代わろうとしただけ」で、「決して虐めそのものをなくそうとするものではなかった」。そういう歴史の史実だ。それはまた、地区に生まれながら差別をなくすのではなく逆に自分が差別する側にのし上がろうと「努力」してきた橋下の生い立ちと重なると同時に、そこから抜け出せない日本人の限界でもあるのではないか。日本人が橋下の「立身出世」や明治の「近代化」賛美から抜け出せない限り、日本に真の人権の夜明けはない。「卒(脱)・維新」は先の大阪W選挙で倉田陣営が唱えたスローガンで、単に党派としての「維新の会」に反対の意思表示でしかなかったが、本当は維新史観、司馬遼太郎史観から卒業しなければならない事を、図らずも示唆しているのではないか。その事を痛切に感じた集会だった。
10月12日(金)に大阪・天六の市立住まい情報センターで開催された「ストップ!ハシズム大集会」に参加して来ました。その様子を以下かいつまんで報告します。


18時半開演の直前に会場到着。千人位入る会場だが既に満杯状態だった。



まず最初に「維新のトオルちゃん」ビデオ(記事冒頭で一部紹介)を見た後、WTC住民訴訟原告団を代表して集会主催者の一人でもある西谷文和さんがビデオの内容と当該訴訟について説明(上左写真)。何故、大手前の既存庁舎を潰してまで交通不便で震災・津波に脆い南港埋立地のWTCビルに府庁移転をゴリ押ししようとしているのか。ビル周辺は再開発に失敗し買い手がつかない遊休地が広がる。そこに府庁が移転すれば地価上昇と跡地再利用で地主の大資本や地上げ屋・ゼネコンが潤う。マスコミもそれらがスポンサーなので橋下ヨイショ記事しか書かず、庶民は橋下に扇動され生活保護受給者などを叩く。実際にはWTCへの移転に生活保護予算など比べ物にならない程の浪費がされているのに。見事なまでの矛先逸らしの構図がそこにある。
次に「なにわの歌う巨人」趙博さんが登場し、即興のオリジナルソングを披露(上真ん中写真)。中でも福島原発事故隠蔽を告発した「核々死か慈か」は秀逸だった。橋下政治の労働者虐め、福祉削減・文化敵視・弱者切り捨てでどれだけの人間が泣かされてきたか。「殺人罪がなければ今直ぐにでも橋下を殺したい」と私も思う。
19時20分頃からは各界の報告が続く。まず日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークの方が登壇。「従軍慰安婦などいなかった、河野談話見直しを」などの橋下の暴言に怒った韓国の元慰安婦の方が、橋下に面会を申し込んだが休日を理由に拒否され、橋下は逃げ回り自宅に籠ってツイッター三昧の挙句に、面会を諦めた慰安婦が帰国の途につく直前にワザとらしく「会っても良い」とシラを切る。橋下の卑劣さに改めて怒りが湧く。
続いて思想調査アンケート訴訟支援の訴え。勤務時間外に聞いた街頭演説の内容まで業務命令で申告させるような、まるで戦前の特高警察まがいの憲法違反の思想調査アンケートを強行しておきながら、アンケートのきっかけとなった労組ぐるみ選挙の告発自体が捏造だと判明した途端に、その責任を顧問弁護士一人に擦り付けて逃げようとする。先の元慰安婦との面会逃れといい、このアンケートの責任逃れといい、どこまで卑怯な奴なのか。
その次は入れ墨調査不当処分を受けた人からの怒りの告発(上右写真)。この入れ墨調査も、きっかけとなった市立保育所での保育士による入れ墨見せびらかし事件そのものが捏造だった。そんな捏造から生まれた、業務とは無関係の思想調査やら入れ墨調査の目的は何なのか。どんなムチャクチャな命令でもゴリ押し出来ると、単に己の権力を誇示したいだけではないか。だから、自分は入れ墨などしていないが(これは上司も確認済)、こんな無法には黙っていられないと調査拒否したら不当処分を食らった。どれもこれも「でっち上げ」で「ムチャやり放題」で問題になれば「責任逃れ」という点は共通している。



各界報告の後半は福島原発事故による核汚染の隠蔽について。チェルノブイリ並みに汚染されているのは福島の警戒区域だけではない。福島市周辺や関東のホットスポットにも汚染が広がっているのに、マスコミは隠蔽に躍起となっている。登壇した避難民のお母さん(上左写真)も、原発事故後に甲状腺に腫瘍が出来た。それでも日本は原発に固執し、橋下も「脱原発」ポーズをかなぐり捨てて容認に転じた。この男にとっては自分の人気取りだけが全てで、住民の命などどうでも良いのだ。
その後も公衆衛生研究所の独立行政法人(独法)化反対の取り組みや、地下鉄民営化・赤バス廃止反対の取り組み報告などが続く。行政機関の独法化とは、要は民間委託で業務を民間に丸投げするという事で、実質は民営化と同じ。放射能検査などの重要な検査も儲からなければ廃止。WTC府庁移転やリニア・カジノ誘致、道頓堀プールのような、ゼネコンだけが潤う無駄な事業に金をつぎ込んでおきながら、赤バス廃止や行政の民間丸投げを強行し、儲かっても(黒字化)地下鉄のように民間に払い下げ食い物に。地下鉄売店もファミリーマートの金儲けの道具に。でも、マスコミもゼネコン・大資本の息がかかっているから見て見ぬふり。
20時過ぎからはカンパの訴えと笑福亭竹林さんの落語(上真ん中写真)。夫婦喧嘩の愚痴を放り込む「堪忍袋」が人気を呼んでみんな殺到し、松井知事も「橋下も本当は俺の事バカにしているやろ」と袋に向かって叫ぶという落語のオチには笑わされた。
最後の報告は梅田章二弁護士から(上右写真)。橋下と連携している「東京維新の会」が、都議会に何と現憲法廃止・帝国憲法復活の時代錯誤な請願を出したが、自民も含め他会派全ての反対で否決されたという話に、会場から嘲笑と怒りのため息が。
日本語で維新といえば「維(これ)を新たにする」という事で改革を意味するが、英語に訳せばRestoration(王政復古)となる。明治維新は「Meiji Resotration」、「日本維新の会」は「Japan Restoration Party(日本復古党)」となる。都議会の請願には「(現憲法の)国民主権は傲慢な思想」なる文言まであった。改憲派が敵視するのは単に憲法9条だけでなく、民主主義や人権そのものである事がこの事からもよく分かる。自民党も橋下も本音では賛成したいのだろうが、流石にこれでは今の日本でも受け入れられない。だから橋下なども無関係と火消しに躍起となっている。(参考記事)
しかし、そもそも明治維新そのものが、西欧列強に負けじと日本も帝国主義国として近代化しアジア侵略に乗り出していった、そのきっかけとなった事件ではないか。謂わば、「単に虐められっ子が虐めっ子に取って代わろうとしただけ」で、「決して虐めそのものをなくそうとするものではなかった」。そういう歴史の史実だ。それはまた、地区に生まれながら差別をなくすのではなく逆に自分が差別する側にのし上がろうと「努力」してきた橋下の生い立ちと重なると同時に、そこから抜け出せない日本人の限界でもあるのではないか。日本人が橋下の「立身出世」や明治の「近代化」賛美から抜け出せない限り、日本に真の人権の夜明けはない。「卒(脱)・維新」は先の大阪W選挙で倉田陣営が唱えたスローガンで、単に党派としての「維新の会」に反対の意思表示でしかなかったが、本当は維新史観、司馬遼太郎史観から卒業しなければならない事を、図らずも示唆しているのではないか。その事を痛切に感じた集会だった。
大日本帝国憲法現存論・占領憲法無効宣言実施手順/南出喜久治
http://www.youtube.com/watch?v=VDlB3wVFXWE&list=PLCDAAF5D9DB60B77B
>問題の請願は、南出喜久治国体護持塾長(京都市)らが6月に提出したもの。東京維新の会の野田数(当時は自民を離党し無所属)、民主党を離党した土屋敬之(無所属)の2議員が紹介議員で、天皇を元首として無制限に権力を与え、国民を「臣民」として、自由と権利を抑圧した大日本帝国憲法を美化しています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-10-13/2012101302_03_1.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E5%87%BA%E5%96%9C%E4%B9%85%E6%B2%BB
その貼り付け画像がここにもあります。
http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/77b73c90e71d6cf4f6fd4bc55edefe6c
どうやら地域労組の中に絵心のある方がおられるようです。