数日前の朝のNHKニュースで、今頃になって「政府が最賃(最低賃金)時給千円への引き上げを考えている」とw。日本以外の先進国では、もうとっくに実現しているのに。次の契約更改面談では、むしろ「時給1200円ぐらい要求してやろうか」と思っているぐらいなのに。それが可能な根拠は、今考えただけでも、これだけある!
①最賃引上げは後払い賃金。政府が後押しする企業リストラによって、結婚も出来ない低賃金の非正規労働者が激増した結果、未婚者が増え、少子化で人手不足となり、賃上げで人集めに狂奔しなければならなくなっただけの事。アベノミクスのお陰でも何でもない。むしろ政府の長年に渡る無策に対する「身から出た錆」。だから、賃上げは「お零れ頂戴」ではなく「奪われた物を取り返す」闘いだ。
②幾ら最賃が上がったと言っても雀の涙。名目(額面)賃金でなく実質(手取り)賃金で見れば、むしろ下がっている。物価も税金も社会保険料も上がっているのに、社会保障給付が切り下げられているからだ。こんな国は先進国の中でも日本だけだ。
③他の先進国では今や最賃時給1500円(円換算)が労働運動の賃上げ目標。米国ニューヨークのマクドのバイトも時給1500円の最賃を勝ち取った。
⑤日本の中小企業対策費は先進国最下位クラス。昨年2018年度も全予算額の僅か0.2%。トランプ言いなりに欠陥戦闘機F35爆買いする金の僅かでも回せば、もっと充実できる。それを政府に言わずして、④の改善もせずに、人手不足の中でも頑張っているバイトの生産性ばかりあげつらうな!
⑥私の今の時給千円でも、フルタイムで働いて月たったの17万6千円(8時間×22日で計算)。税金・社会保険料などの控除分を引いたら手取りは15万円を切る。時給1200円貰ってようやく手取り15万円確保できる。最低でもそれぐらい貰わなければ人間らしい生活なぞ営めない。
本当は私も欧米の労働者のように時給1500円欲しい処だが、バイト労組もない中で孤軍奮闘では時給1200円が関の山かなと。だから、この時給1200円は希望額なんかでは断じてない。あくまでも最低限の死守目標だ!
先日公表された金融庁の審議会報告書にも書いてあったじゃないか。「公的年金だけでは将来の老後に2千万不足するから、不足分は私的年金や投資などの自助努力で賄えろ」と。何でも自助努力に任すなら、「一体何の為に政府があるのか?」と言いたいが。じゃあ、それに回す為の蓄えをどうやって稼ぎ出す?やはり賃上げしかないだろうw。