最近、この店によく通っています。競馬の馬券を買う為に、難波に出てきた時は、必ずここで昼食を食べます。
店の名前は「普通の食堂いわま」。岩間さんという方のお店なので「いわま」。浜田省吾の熱烈なファンで、店のトイレも浜田省吾のポスターだらけ。
店の場所は大阪・難波千日前、難波花月から道具屋筋の問屋街に入り、一つ目の曲がり角を左に曲がって直ぐ。
店長の似顔絵がトレードマークのド派手な看板がかかっているので、初めて来た人も直ぐに分かると思います。
通称「裏ナンバ」と呼ばれる一帯にあり、南海難波駅からも近いので、昼も夜も結構にぎわっています。
店ではいつもこの粕汁定食をランチに注文します。ランチ限定のメニューです。
そして、季節メニューなので夏はやっていません。夏はこれも季節限定の水ナス定食に変わります。私はこの夏のメニューも大好きです。
この粕汁定食ですが、AとBの二種類あります。いずれも粕汁と卵焼きが主菜で、副菜にAは小鉢、Bは唐揚げ二切れが付きます。
私はいつもBを頼みます。ちなみに価格は、Aが750円(だったと思う)、Bは880円です。
この定食のどこがそんなに美味しいかと言うと、
一つには卵焼きが昔ながらの味で、これを食べる度に子供の頃を思い出します。写真では器の陰に隠れてしまっていますが、大根おろしも卵の横に添えられています。
定食チェーンによくある、如何にも作り置きみたいな感じの、パサパサした卵焼きとは全然違う。
それに付いてくる醤油も、店に置いてあるヤツとは別の、卵かけ専用の物です。
二つ目には、ご飯が美味しい。何でも国産のマイスター米を使っているとかで、これまたチェーン店のパサパサした米とは全然違う。
そして三つ目に、粕汁も具沢山。焼き鮭もちゃんとそれなりに入っているし野菜も豊富。
チェーン店のだと具が少なかったり、汁もお粥みたいだったりする。
そこに唐辛子も付いてくる。私は最初「汁物に唐辛子なんて」と思っていましたが、試しに一振りしてみると、これまた違った味わいに。寒い冬はこれが一番!
最近は「コッテリ」だの「ガッツリ」だのと、やたら濃い味付けの、ボリュームばかり多いメニューが増えて、こんな昔ながらの味を堪能できる店はもう余り残っていません。まだ残っている昔ながらの店も、古くて暗いだけの店や、難波花月周辺や道頓堀界隈によくある「レトロもどき」の店が多く、私はいささかウンザリしていました。そのくせ値段だけは高い。少し油断すると一食だけで千円以上する。
そういう中で、こんな「普通の食堂」の様な、昔ながらの味を安く堪能できる店が、今後もどんどん増えれば良いと思います。
ただ難点は店内が狭く混雑している事。最近は「食べログ」や「ダンチュー」などのグルメ雑誌・サイトにもよく取り上げられる様になったせいか、お昼時や夕食時はいつ行っても満杯で、ゆっくり食べれない事が多い。もう少し店が広ければ、ゆっくり食べられるのにと思います。
そして店長のブログも、忙しいのは分かるけど、もう少し内容のある記事を書いて欲しいと思います。はっきり言って、あれでは、行間ばかりやたら広いだけで、中身は単なる「つぶやき」でしかない。それではツイッターと何も変わらない。せっかく自前のブログを持っているのに、何故もっとメニューや地域の宣伝をしないのかと思います。例えば、千日地蔵の事を書くなら、石碑の寄進者名簿に自分の名前が載っていたと喜ぶだけでなく、地蔵の由来についても簡単に紹介するとかすれば良いのに、と思いました。
まあ、難点はそれ位です。とにかく味は美味しいです。読者の方も一度行かれては如何かと。