脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

「瓢箪から駒」ならぬ「夏ミカンから絵手紙」

2022年03月08日 | 私の右脳ライフ

うれしいお便りが到着しました!
実は先日、近所の友人宅の夏ミカンの収穫に誘われて、とってもたくさんいただきました。

輝く夏ミカンを眺めているうちに、寒いところの友人の顔が浮かんできました。北海道、長野県、岩手県…皮をマーマレードにする!という都会に住んでいる友人だって、待ってくれています。
いそいそと荷造りをして、お裾分け。
お嫁入先から早速リアクションがありました。電話やメール。夏ミカンのほかのおしゃべりも楽しみました。そうそうメールの良い点は写真までみられるということですね!

小布施町のお料理好きな友人にも送りました。毎年マーマレードを作って、友人(私の友人でもある)に配ってくれるのです。
今朝ポストに発見した絵手紙。

まあ、懐かしい。
小布施町脳リフレッシュ教室のみやいさん。たしか82歳だったか?みやいさんのところにマーマレードになる前の夏ミカンが届いたのですね。
年一度の各地区参加の「脳リフレッシュ教室交流会」で初めてお会いした時、度肝を抜かれるような登場に大笑いしたことを思い出しています。
なんというかエンターティナー。年齢を感じさせないファッション。明るい口調。軽やかな身のこなし。否応もなく会場を巻き込む力がありました。
その後の「脳リフレッシュ教室交流会」でも、みやいさんの地区は毎回寸劇。脚本・演出はみやいさんだったのでしょう?会場を沸かせましたよね。
認知症予防指導のために、小布施町には20年近く毎年2度以上は行っていたので、ほとんど第二の故郷のような気持でいます。

今年の予定は2月17日だったのですが、コロナのために中止…もう小布施にはずいぶん行っていません。と書きながら、前回はいつかとチェックしてみたら2020年2月でした。
あらっ、小布施に行ってないのは2年間だけ。
小布施町探訪

毎年毎年お会いするのが楽しみだったみやいさんから、「教室は卒業します」というお知らせが届きました。
体調のことがさりげなく書かれていましたが、「がんばり屋さんのみやいさんがそう言われるのだから」と私は納得しましたよ。
年齢に応じた変化をさせながら、基本的には同じような生活ぶりを続けていくことが一番脳の健康にはいいことなのですが、それを状況が許さないことも覚悟しなくてはいけません。
お互いに残念の思いを込めて、教室卒業を認め合いました。

今、小冊子の改訂をしています。
「脳リハビリは生活習慣の改善」という章を立てました。
単にドリルや音読みをやるとか、歌いながら料理するとか(デュアルタスク)ではない。人が人として、自分らしく生き抜いていくことが最も大切なことなのです。
自分の前頭葉が、「自分らしく生きている。今日もこんな小さいかもしれないけど楽しいことがあった。これなら明日も生きていかれる」と感じられるような毎日。前頭葉が自分なりによく働いているような毎日こそが、認知症予防には不可欠なのです。


みやいさんが、もともと絵手紙を趣味にしていらっしゃたのかどうか知りません。ただ言えることは、このように生活の小さな喜びを絵手紙で表現する習慣は、脳のリフレッシュ教室で体験して身につけられたのではないかと思うのです。
右脳をベースにした楽しい時間、自分(の前頭葉)が満足するような時間を、生活の一コマに組み込んでいく。このような生活習慣こそが、認知症予防の王道です。
脳のリフレッシュ教室で学ばれて、本当に良かったです。
みやいさん
うれしい絵手紙をありがとうございました。
追記
さらにまたブログ掲載のお礼状が届きました。「幸女よ天まで届け!」という題の自作のかわいい絵手紙にたくさんのポジティブな気持ち(「人生、大満足」「有意義な82歳になった」「心はホット」…よかったですね)を書いてくださいました。82歳でこう言えることが素晴らしい。あんまりうれしくてちょっと涙が出ました。

みやいさん。
この気持ちを胸に、長生きしてくださいね!

 


ブログ村

http://health.blogmura.com/bokeboshi/ranking_out.html