福島原発事故はここへ来て、大量の被曝汚染水、プルトニウム汚染、と目まぐるしい展開を見せている。まるでSF映画を見ているようで、これが現実の事故とは息の詰まる毎日だ。
このブログで世界の英知を集めて解決をと書いたが、フランスのアルバや米国の専門家が加わり、これ以上事故が拡大しチェルノブイリのごとくレベル7にならないようにあらゆる対策が検討されている。
欧州では日本全体が放射性物質で汚染されているような報道がなされ、日本製車まで輸入禁止を求める動きもあり、チェルノブイリの恐怖を思い起こさせているようだ。そうした動きに歯止めをかけるためにもフランスやドイツの原子力専門家を対策チームに加えると伴に情報の透明性が要求される。
特にフランスは日本では不可能だった原発の使用済み燃料を再加工してプルトニウムと高レベル廃棄物に分けるいわゆる核燃料サイクルの一翼を長い間担ってくれていた国だ。また、夢の原子炉と喧伝された高速増殖炉スーパーフェニックスを開発したが、事故で頓挫した経験も持っている。何か日本にはない技術を有しているのではないかと期待している。また米国は最新の核兵器保有国で、核戦争への備えも秘密のベールに隠れているが持っているのではないか。
福島原発の現場は放射線レベルの高い、日本では想像もしなかった事態となっている。従業員の被曝を最低限に抑えつつ、汚染された水を抜き、そこから汚染を取り除き、外部電源を確立し、原子炉を安定させるため、世界の英知を再度求めたい。