先週のブログで中産階級の没落と解説したNHK特番、今週は解決策を提示した。一つは賃金アップの処方箋として賃金アップに繋がる“リスキリング”、もう一つは非正規雇用への「同一労働、同一賃金」適用だ。
リスキリングとは聞き慣れない言葉だが、学び直しと説明してドイツでの実例、自動車部品を作っていた労働者がリスキリングによりIT産業へ再就職を紹介していた。費用は国の負担で、多くの労働者が失業することなく成長産業へ移っている。日本はかつて炭鉱労働者とか構造不況業種から出された失業者が職業訓練校で技能を学び取得することにより、高度成長時代をのりきった経験がある。DXとかAIといった新技術を有した中高年層は自治体や企業には少ない。各都道府県にリスキリング校を配置したらどうだろう。
中産階級の復活には働き方改革として、4割近くを占める非正規雇用者の底上げとして同一労働、同一賃金もしくは処遇が必要だ。放送では時間給でそれを実行しいるオランダの実例をあげ、生産性を上げている結果、1人当たりのGDPは日本の1.4倍になっていると紹介していた。賃金体系の問題もあるがイトーヨーカドーでは既にパートの管理職がいて、基本給(多分勤続年数による)は正社員と違うが管理職手当や賞与は同一と紹介されていた。オランダでは夫婦がパートタイムで、子育てを共有、「子供と過ごせる時間は一生で貴重なもの」と週4日とか短縮労働でも生活に困らないと、紹介された。
日本でも時間給で正社員と同じなら、一人で週5日働くより二人で週3日計6日働けば賃金は改善され、子供と過ごす時間も多くなる。意欲も高まり生産性も上がる。労使で知恵を絞り実現してもらいたい。