行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

税金をむしり取ったスーパー詐欺師

2018-01-31 18:46:11 | 政治

昔、米国映画でスティング(詐欺師)という映画を見たが、今回のスーパーコンピュータに関連する補助金の搾取は金額も大きく大がかりでしかも経産や文科のエリート官僚がスティングされたのには驚いた。国会でも取り上げられているが、首相の答弁は「通常の手続きを経ているという」だけで疑問は一向に解明されない。このスーパー詐欺師斉藤元章は東大病院の医師という経歴からして省エネメモリーだとか、先端コンピュータにはど素人ということなのになぜ騙されたのか?国会で解明してほしい。手口は巧妙で複雑なので簡単には全容が解らない。新聞報道を要約すると次のようだ。

彼の経歴を見ると、米国で医療開発会社を設立し、上場すると言って大手電機企業や商社、自民党元政治家から数億の出資を得たが、事業は失敗、信用を無くし、その後スパコン開発「ペジー・コンピューティング」を設立し、経産省の補助金を40億を搾取、文科省からは省エネスパコン開発「エクサスケーラー] 社を設立し52億円を搾取した。補助金とか助成金は公開・競争入札なのに、公開期間を短くしたり、説明会を締め切りの数日前にしたりして事実上指名入札にした。

どうして噂の詐欺師が国の税金を搾取したか、まるで映画のようだが、「彼のバックには大物政治家がいて、おかげで有識者懇談会のメンバーになれ、そこでスパコン開発の必要性を答申させ、自分の会社が補助金や助成金をとる」という筋書きが報道されてるが、その全てを国会で明らかにしてもらいたい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またもや外人力士に救われた大相撲協会

2018-01-29 23:11:38 | スポーツ
 
初場所の特筆横綱稀勢の里誕生だけではない

大相撲ファン待望の日本人横綱が誕生し、盛り上がった初場所、先ず稀勢の里におめでとう。相次いで横綱陣が負傷し、欠場で白鵬だけが頑張ったが、初顔合わせに2敗するなど調子は今ひとつだった......
 

大相撲初場所は予想外の栃ノ心の初優勝で終わった。2横綱が早々と休場し、1人横綱の鶴竜が当初は頑張っていたが、11日目から崩れ、かつ期待していた若手の貴景勝、御岳海が期待はずれとなった。1年前の初場所のように玉鷲、豪風、そう国来など30代ベテランの活躍もなく、盛り上がりの少ない場所になるところであった。

そこへ救世主として登場したのが栃ノ心であった。幕下まで落ちた力士が帰り入幕し、優勝するという大相撲始まって以来の快挙であった。七転び八起きを地で行った栃ノ心の努力は大いに讃えられる。大相撲の危機をまたもや外国人力士が救ったとも言える。

最近の日本経済のネックである人手不足を2百万人を超える外国人労働者が支えているという現実を大相撲でも見た感じがする。

これからの場所を見ると、希望の力士として逸ノ城の復活そして若手力士では新入幕の阿炎が期待できるが、1年前期待の新鋭貴ノ岩が白鵬を破ったことが今回の暴力不祥事に繋がったことを考えると複雑な気がする。貴ノ岩の今後も注目したい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年金生活者のマネー、危うきには近寄らず

2018-01-27 17:50:08 | 年金生活者
昨日の報道「大手仮想通貨取引所のコインチェックは26日、外部から不正なアクセスを受け、顧客から預かっていた仮想通貨NEM(ネム)約580億円分が流出した」と発表した。同社の扱っている仮想通貨は13種類あるというから大手の取引所だと思うが、仮想通貨の弱点は、サイバーセキュリティにあり、今度の事件のように自分の財産がいつの間にか蒸発してしまう点だ。
 
ビットコインに代表される仮想通貨は多少買い物や外食店で流通しているようだが、値動きの激しさからその価値はよく判らない。ということは通貨というより投機の手段として利用されているので、現在仮想通貨が流通しているのは韓国、日本ぐらいだ。EC諸国は禁止、米国、中国も禁止しつつあり、金融庁が取引所を認めたのは理解できない。投機で損失を被るだけでなく、ネットの中で蒸発する危険性があり、年金生活者は当然手を出してはいけない。
 
また定年退職金を狙ったアパート経営や最近ニュースになったシェアハウス経営についても、かなりリスクがある。現在低金利で金余りなので銀行は融資をしてくれ、しかも家賃保証といううたい文句に乗せられる。このシェアハウスの場合、入居者が途中から少なくなり、予定の家賃が入らなくなり、銀行からの借入金返済で生活にも困ることになっている。戦前は定年退職後、退職金で貸家を建て悠々自適といったことが理想であった。アパート経営も借金でなく、自己資金でできる人でなければ手を付けるべきではない。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪見ワイン 辛口のドイツワイン

2018-01-26 14:02:37 | ワイン

今週の大雪、記録的な低温でなかなか融けない。スキーを止めてから雪見酒の機会が少なくなったが、今週は毎日が雪見ワインだ。寒いドイツで採れるミュラートゥルガウ種の辛口トロッケン2015年にした。ドイツワインはめったに飲まないのはコスパが悪いというだけのことで、このトロッケンは寿司にも雑炊にも合う。ドイツワインのEU法による格付けはイタリアワインのDOCG,DOCといった高級格付けに相当するQmP,QbAワインが95%を占める。従って全体的に価格が高いのは止む得ないが、日本で手に入るドイツワインはほとんど高級格付けワインだ。ドイツも最近低コストを追求し、スクリュー栓にしているが、2015年ものならコルク栓にする必要も無いと思う。香りも味も水準を満たしている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪の絶景昭和記念公園2014

2018-01-25 21:14:30 | 散歩

前回のブログで撮影できなかった雪の昭和記念公園、2014年1月24日の大雪の時は入園できた。昨日のブログには165人の方に訪問していただいた。今日会った友人からは残念でしたねとも言われ、4年前の写真を掲載することにした。

みんなの原っぱ、当に静寂

 

日本庭園では雪が映える

亀島

Googleフォトが快晴の雪景色に雪を降らせてくれた

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪で閉鎖、理解できない昭和記念公園

2018-01-23 13:43:03 | 散歩

昨日からの大雪、今日は快晴なので久しぶりに雪道散歩と昭和記念公園に行ったが、「入園者の安全ため閉鎖」とのこと。こんないい天気で雪崩も起きる心配も無い公園が何故閉鎖なのか理解できない。入場門の外で、カメラ片手に皆怒ってた。道を歩いていても滑る危険はあるが、この公園に来た人は雪道での散歩を楽しみにきたわけで、それなりの準備はしてきている。何が危険なのだろうか?これだけの雪景色は年間にあるかないかだけに残念だ。

仕方なく昭島の散歩道を歩いた。つつじが丘の雑木林は団地の人達が散歩道をラッセルしてくれた、感謝!!

ベンチも埋もれ、この様子で昭島では30cmくらい積もったことが判る

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝ドラわろてんかでの技術革新

2018-01-21 22:56:02 | 生活
先週のわろてんかでは落語をラジオ放送にのせるかどうかという騒動であった。寄席を経営している立場からラジオ放送で落語をやられたらお客が寄席に来ないということから強硬に反対した。大相撲も同じく、ラジオ放送したら本場所にお客が来なくなるという理由から反対論が出たという。当時開始したラジオ放送恐怖論で、新しい技術とどう付き合うかという今も変わらぬ事象だ。気鋭の落語家がラジオ放送で全国に落語ファンができ、寄席にも多くのお客が来ると寄席の経営者の反対を押し切って出演し、目論み通り落語会の発展につながった。
 
このような技術革新と既成勢力との葛藤はいつの時代でも続く。1930年代テレビ放送が発明され、戦後の日本はプロレス中継で湧いたものだ。ところが映画界は映画が廃れると一線の俳優の出演を禁止した。石原プロは裕次郎をはじめ多くの俳優を「太陽に吠えろ」「西部警察」などテレビドラマに出演させ、経営危機を乗りきった。今では、映画が先かドラマが先か判らないほどシナジー効果を狙った「相棒」のごとく、コラボは当たり前になった。
 
歌舞伎やニューヨークのオペラも映画化して、一流の役者や歌手に触れることにより多くのファンを作り出してる。これも技術革新で臨場感あふれる大画面、音響効果によるものだ。このブログで「テレビは化石になるか」と書いたが、既存のテレビ局のプロデューサーはかなり危機感を持っているのでどうこの局面に対応してゆくか楽しみだ。それにしても最近のNHKの安室奈美恵に対する騒動はお粗末だ。こんなことをやっているようでは年末紅白も消滅するだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

和洋の太鼓・ドラムスの見事なコラボ

2018-01-19 21:15:36 | 芸術
昨夜は難病の子供たち、家族へ「生のパフォーマンス」を届けるNPO心魂(こころだま)プロジェクトを支援するチャリティーコンサートを楽しんだ。コンサートは広島の和太鼓「我龍」とカンフー剣舞のコラボでこのコンサートを皮切りにパリやニューヨークで演奏活動をするという。
大太鼓を中心とする和太鼓とドラムスのコラボもめずらしかったが、これにコンピューターグラフィックスとカンフーが加わり、篠笛やサックスの演奏も加わり、新しいジャンルのパフォーマンスを充分楽しんだ。
 
コンピューターグラフィックスで巨大な龍を登場させ、日本刀を持ったカンフー剣士が退治するという迫力満点の映像も楽しめた。中学生や女性の軽い身のこなしの剣士も登場し、以前見た中国映画の宙を飛ぶシーンを思い出させた。途中から会場聴衆の手拍子も加わり全員参加の盛り上がりで終わり、伝統音楽と伝統剣舞、そしてデジタル技術を見事にコラボさせていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阪神・淡路大震災から23年、忘れてはならない

2018-01-17 23:22:29 | 生活

平成の時代は震災の時代と言っても過言ではない。平成5年の奥尻島震災(Mマグニチュード7.8)に始まり、阪神・淡路大震災(M7.3)、中越地震(M6.8)、東日本大震災(M9.0)と思いつくままでも巨大地震が続いた。
自分が現役の頃、現地に乗り込んで目に焼き付いているのは奥尻島の津波の悲惨さであった。当時、電機業界ですぐ被災者に贈るためカラーテレビを200台かき集め、まだ余震が続く中を訪れたが何の混乱もなく静かなのには驚いたが、混乱した震災現場でも強奪などの犯罪が起きなかった。スーパーダイエーの若い人達がボランティアで支援活動をしていた。

その後、スパーダイエーの本拠地神戸を震災が襲った。あれから23年経つ、1995年1月17日朝のニュースで関西地方で地震が会ったということを聞いて八重洲の金属労協事務所に出勤したが、まさか6400人をこえる死者が出る大震災とはその時点では想像すらしなかった。ところが国際金属労連のジュネーブ本部から10時前に電話が入り、神戸の街が燃えているCNNニュースを見たけど大変な地震が起きてるが東京は大丈夫かという電話だった。

神戸の地方組織に電話を入れても通じないし、テレビの報道を見ているだけで被害状況の把握ができずいらいらしていた。私は駆けだしの頃、大阪の三菱電機家電営業所へ伊丹から通勤していたので阪急伊丹の駅がつぶれている様子がテレビに映し出され、これは容易なことではないと思った。

結果的には入社当時の上司も家の下敷きで亡くなり、多くの友人が全壊の被害を受けた。神戸には多くの鉄鋼、造船、電機など金属産業の工場があり、操業の再開は見通しもつかない状態であった。幸い神戸の地方組織事務所の被害は少なくだんだんと様子がわかったが、調査に派遣した職員は西宮北口から徒歩で神戸に入る状態であった。復興の基本である神戸港復興のための補正予算を当時の武村大蔵大臣に要請したところ、神戸に金属工場で働く労働者が2万人いるといったら神戸は洋菓子やファッションの街ではないのかと聞かれ驚いたのを覚えている。

神戸三宮に時々利用した古い2階建ての「樹」というステーキ屋があった。震災にあってだめだろうと1年後訪れたら建物にひびが入っただけで営業していて感激した。周りの近代的ビルは全滅で地震の被害の複雑さをあらためて感じた。

それにしてもいまだ解けてない疑問はかなりある。兵庫県知事は自衛隊の出動要請を何故早く決断しなかったのか、倒壊した阪神高速道路のずさんな工事責任は誰が取ったのか、紀伊半島沖から淡路にかけて大地震が起きるとの警告が東海沖地震のように重く受け止められ無かったのは何故か、私も関西に居る頃、阪神地区は岩山の六甲山に象徴されるように岩盤が固く、地震は起きないと云われ、信じていた。

一方40年も前から東海沖地震は予想されたがまだ起きないのは何故か、そして現在は東京湾直下型地震が予想されている。地震学者は黒星続きだが、黒星の方が良いが震災は忘れたころにやってくるという伝説の方が安全神話より正しいようだ。改めて個人で出来る防災対策を考えたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドイツの春闘6%の賃上げ要求

2018-01-15 22:21:56 | 生活
ドイツの春闘をリードする巨大組合金属労組は生産性が上昇していることと記録的な低失業率を背景に賃金増は6%を要求し、全自動車産業のストライキ態勢を確立し、8日に時限警告ストとデモを行い経営者団体に圧力を掛けている。先ず自動車企業の集中するバーデンヴュルテンベルク州で交渉が開始された。ドイツは日本と違い州単位で労働協約(経営者団体と金属労組間で)が結ばれ組合がない企業でも適用される。その後、この州の協約を基本に他州でも協約が結ばれる。正確には春闘でなく、労働協約闘争だ。
 
またドイツは日本より年間2か月も短い時短先進国であるが、育児と両親の介護対象労働者は週28時間労働を要求している。この制度の狙いは多くの女性を労働市場に参入させることにある。経営側の柔軟な労務政策を逆手にとったような要求だ。労組は家族の人生生活に沿った柔軟な働き方の一環と主張する。
 
金属産業には390万の雇用者がいて、金属労組は230万人を労組員としている。ここで決まったことはドイツ全体に影響を与える。
 
OECDの調査2015年世界の年間労働時間 ドイツは最短
・メキシコ:2246
・韓国:2113
・ギリシャ:2042
・チリ:1988
・ロシア:1978
・トルコ:1832
・米国:1779
・イタリア:1725
・日本:1719
・カナダ:1691
・スペイン:1676
・英国:1674
・オーストラリア:1665
・フランス:1482
・ドイツ:1371
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする