先日いつもお客が来るときに貸してもらってる駐車場、管理してる不動産屋から地主がアパートを建てるので利用できないと言ってきた。聞くと大手不動産が建て、入居借家人は保障するから地主は安心だという。調べてみると、マイナス金利の効用の一つに銀行が融資を促進し、設備投資が増えるということがあったが、こうした住宅投資も含まれるのだ。なるほど2015年の新設住宅着工戸数は90万9299戸と前年比で1.9%増になったのに続き、2016年は96万7237戸と前年比で6.4%増と大幅な伸びだ。ところが、持ち家となる一戸建て住宅は3.1%しか増えていないのに対し、貸家となるアパートなどの集合住宅が10.5%と大幅に伸びている。
三菱商事、三井物産の決算予想、巨額の減損損失で赤字
エネルギー・資源価格の大幅下落は日本経済にとって棚ぼたで、もしそれが無かったら今頃日本経済はマイナス成長で不況になっていただろう。昨年は石油だけで6兆円も産油国から富の移転があった......
3月期決算の時期で、大企業の決算が固まってきた。昨年大赤字であった三菱商事、三井物産も世界経済の立ち直りで資源価格が上げ潮となり、今期はそれぞれ4400億円、3300億円の当期利益へ大幅改善だ。しかし、日本の大企業は外国案件で大失敗を続けている。東芝のWH社がらみの7000億を超える新たな損失は企業の存続に拘わる。日立と三菱重工合弁企業の南アの火力発電建設でも7000億円の損失がほぼ確定している。千代田化工建設では海洋油田関連で1800億円で買ったシンガポールの会社が368億円の損失を出し、16年ぶりで赤字に転落するようだ。経験豊富な大企業がここへ来て海外プラント案件で失敗している。
共通しているのはサラリーマン経営者で、経営者としては経験が浅いことで、大型案件の割りに部下へ丸投げしているのではないかと言うことだ。ソフトバンクの孫社長は自ら外国企業を買っているが、その成否はまだ判らないが、自分の目で見て判断していることは事実だ。
途上国では、商社の情報が貴重だが、米国のようにかなり経験してる市場で失敗するケースが最近目立つ。技術の伝承と言うことは良く言われるが、積み重ねた経験、情報の伝承が大企業では薄くなっているのではないかとさえ思える。もちろん日本企業だけでなくインドのような複雑な国では韓国企業が土地買収段階でとん挫した例も見られる。
「森友学園」理事長籠池泰典氏は本日参院(午前)と衆院(午後)予算委員会の証人喚問で、2015年9月に安倍昭恵首相夫人から封筒に入った100万円の寄付を受け取ったと証言した。職員が郵便局での振込、職場での安倍さんからの寄付を披露などかなり具体的に証言した。
豊洲市場の安全性を検証している都の専門家会議は19日、市場敷地内の地下水から環境基準の最大100倍の有害物質が検出されたと公表した。9回目の調査では、201カ所中72カ所で有害物質が検出された。再調査では、特に濃度が高かった29カ所のうち検査ができた27カ所でベンゼン、シアン、ヒ素について調べ、環境基準を超す有害物質は25カ所で検出された。猛毒のシアンが検出されたのには驚いた。
もっと驚いたのは、専門家会議の平田座長が、市場では地下水でなく水道水を使うので、安全だと言い切ったことだ。それなら地下水調査などする必要もなかった。何故調査をしたのか?床に魚を並べる市場であるから万が一のことを考え、地下水を調査する必要があったのだ。都民の安心を得るために調査が必要だったのに、そんなことも無視して平気で安全という。典型的な専門バカといえる。東日本大震災で地下水が噴き出してきた光景は忘れられない。
そういった専門家の言葉を金科玉条に石原氏は豊洲は安全という。自分で決めた地下水の基準値は移転の正当性を主張するためネグってる。築地市場で働く水産仲卸業者の7割にあたる393業者が、豊洲市場への移転中止を求めていると、「移転計画の中止」を求める請願署名活動をしてきた「築地女将(おかみ)さん会」(山口タイ会長)が14日、発表した。これがそこに働く人達の正直な気持ちだろう。
それにしても、東京ガスと交渉した元浜渦副知事、基本合意は自分がしたがその後の契約書は役人が勝手に結んだなどと自分は役人でないような言い様は、瑕疵担保条項を含め、汚染物質除去に自分は関係ないと責任逃れが見え透いている。百条委員会では契約書を結んだ経過を明らかにしてもらいたい。
2年前にポルトガルを訪れ、有名なポートワインの地を訪れたが、ダン地方の赤ワインも美味しかった。日本には数少ないが1000円前後で手に入るこのカヴィポル カテドラル レゼルヴァはテンプラーニョ種だけのスペインのワインより軽めでミディアム・ボディに仕上がっている。ティンタ・ロリス (テンプラーニョ)40%、トウリガ・ナシオナル 40%、アルフロシェイロ 20%といった品種を使っており、このマリアージュはおそらく伝統的な技術が伝承されているのだろう。
数々のコンクールで金賞を獲得しただけにスパイスも香も良い。年金生活者のワインに加えたい。
作家の壇一雄がポルトガル・リスボンの近郊の漁村サンタクルスに昭和45年11月より昭和47年2月まで滞在していたが、このワインの名DAO(Aの上に~が付いている)ダンと発音するので、このダン地方のワインを愛飲したと現地のガイドが解説した。
因みに現在日経で連載しているサントリーの鳥井真二郎伝で、ポートワイン(ブランディを混ぜて酒精を強化している)を飲んで感激し、自ら苦労して赤玉ポートワインを開発している様子が掲載されている。
昨年11月に実施した労働基準関係法令の違反が疑われる7,014事業場に対して集中的に実施した結果、4,711事業場(全体の67.2%)で労働基準関係法令違反を確認し、そのうち 2,773 事業場(39.5%)で違法な時間外労働が認められた。
その内、時間外・休日労働が最も長い労働者の時間数が
1か月当たり80時間を超えるもの: 1,756事業場
うち、月100時間を超えるもの: 1,196事業場
うち、月150時間を超えるもの: 257事業場
うち、月200時間を超えるもの: 52事業場
よく死者がでなかったものだと唸ってしまう。官房長官が100時間未満に決めたことは歴史的だといってる意味が判った。春闘ではこの悲しい現実を1日も早くなくすことを労使で約束し、公表してもらいたい。