3日めまではプロデビューした新人の田中瑞希、西郷真央(18歳で解説者の女子プロも初見参と言ってた)と昨年秋プロ転向したばかりの古江彩香がトップグループで、この3人が最終組というこれまで見たことのない展開で、注目を集めた。豪雨で伸びた今日は感動的な18ホールとなった。前半まで田中、西郷が頑張ったが、新人に刺激を受けた鈴木愛、渡邉彩香、酒井美紀といったベテラン勢が盛り返し、後半3ホールは田中、鈴木、渡邉が10アンダー、11アンダーの混戦状態となり、無観客の中での静かな熱戦となった。
田中は最終ホールの短いバーディパットを外し、プレーオフは筋書きどおり?鈴木と渡邉の争いとなった。昨年賞金女王の鈴木がしばらく優勝から遠ざかっている渡邉より有利と思えたが、プレーオフは飛距離に勝る渡邉が下りの難しいバーディパットを決めて、5年ぶり26歳での優勝を飾った。5年間精進を重ね苦しんだ末の優勝で、この瞬間惜敗した鈴木愛が拍手をするという光景が見られ、感動の優勝シーンだった。
コロナ騒動で練習も満足に出来ない中、参加選手は良くここまでコンデションを整えてきた。4ラウンド歩くというのも久しぶりだっただろう。デビューしたての若い選手が飛び出したことも、大会を盛り上げた。スポンサーのアース製薬も太っ腹で全試合、コマーシャル無しYouTubeでのライブ中継で見ることが出来た。旧態のテレビ放送はこの熱戦に臍をかんでいるだろう。テレビ放送は穴埋めに古い番組の再放送ばかり、もっと機動的に番組の編成が出来ないものか、チャットではテレビ中継は要らないのではと言った声もあった。確かに解説も選手に付く現場報告もかつてのベテラン女子プロが旨くこなし、興味は尽きなかった。
これがニューノーマルになったら、テレビ媒体は大変な事態となる。YouTube恐るべし。