行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

志賀高原の花々

2013-08-31 15:57:10 | Weblog

どこにでも咲いているのはりんどう、今の時期の主役、

前山湿原や四十八池で見かけた花々

中には危険な植物も 笠岳公園で見つけたトリカブトの群生

スキー場のゲレンデはイングリッシュガーデンの様

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志賀高原、笠岳に登る

2013-08-30 23:44:53 | Weblog

秋の気配漂う志賀高原、1年ぶりで熊ノ湯ホタル温泉に滞在、今回は志賀高原で目立つ笠岳に挑戦
熊ノ湯から急登2時間で峠の茶屋、休憩30分そこから更に急登、最後はロープを便りに岩登り模様、30分で2075mの笠岳頂上に立つことができた。400m一気に登ったためか、なまってた体があちこちでぎしぎし状態

横手山からの志賀高原俯瞰 左の山が笠岳

 

峠の茶屋で昼食をとり、絶品のきのこ汁でようやく正気に戻った。この茶屋、ソフトクリームも美味しいし、コーヒーはドリップで入れてくれる。ご主人のこだわりを感じる。ここまで車で来て、笠岳に登る簡易な方法もある。

峠の茶屋、背景は笠岳

高原の花は秋模様、りんどうが主役だ

 

 

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新興国経済の危機再来か

2013-08-28 21:30:52 | Weblog

90年代順調に成長していたアジアタイガー諸国の97年経済危機は短期資金が相次いで国外に流出したことが発端であった。その後、IMFの救済で緊縮経済政策を余儀なくされたことは記憶に新しい。

最近の新興国のニュースは経済危機再来の様相が見られる。

インドネシアは資源価格の下落と8%をこえるインフレで株の下落に苦しんでいる。
タイ経済は減速に入っている。
台湾の輸出は世界経済の影響で減少し経済成長は減速している。
マレーシアは97年以降初めて国際収支赤字の瀬戸際に追い込まれている。

世界経済の希望と目されたブリックスも中国はシャドー銀行問題などでもがいている。インド、ブラジルはインフレと自国通貨の下落、株の下落で対応に追われている。

新興国経済のクラッシュは起きるのか?97年当時に比べて外貨の蓄積はしっかりしており、内需は拡大して国内経済が大きくなっている。一時的に成長は停滞してもクラッシュは避けられると見ている。
それにしても頼りは米国経済というパターンはかつて見たシーンではないか。

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政治家がダメにした日中韓の関係

2013-08-26 23:42:35 | Weblog

日中韓の学生が交流の場を持ち率直な意見交換をしたという報道、面と向かって話し合うことによりいつものニュースでのとげとげしい関係とは何かが違うことが判る。私が相談役をしている国際労働財団でも韓国や中国の労働組合指導者を招き、実際の生活や働く現場を見てもらい日本人の実態を理解してもらえ、こちらもかの国の生活の悩みが解る。しかし何十年と交流してきた実績も政治家の言動で一挙に崩壊する。

ちょうど1年前には、李明博前大統領が竹島に上陸し、一気に日韓関係は悪くなった。また歴史認識では安部首相や麻生副総理の発言が中韓の反感をかい、世界中ビジネスマンを引き連れて行脚している安倍首相だが、隣の国に行くこともできない状態だ。

本日の報道では国連のバン・キブン事務総長が記者会見で次のように良いことを言っている。「各国の指導者は自国だけでなく東北アジアやアジア全体、全世界的な発展のために何ができるの、より広い視覚を持つことが必要だ」と述べた。
要は自分の言動が他国の民にどう受け取られるか熟慮し、行動せよと言うことだ。それができない国のトップは自国の民に害を及ぼす失格者だ。

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秋の気配、昭和記念公園

2013-08-24 18:30:27 | Weblog

猛暑で遠ざかっていた昭和記念公園での散歩、ようやく秋風が吹き始め久しぶりに訪れた。夏草や春爛漫の夢の跡状態で雑草が鬱蒼としていて花はさすがに少ない。遊園プールの一帯は賑やかだが、他は閑散としていた。それでも秋は近づきつつある。
おみなえし

日本庭園、ひっそりと咲く桔梗、訪れる人は無く、猫一匹が昼寝をしていた。

紅葉になる前に猛暑で焼けてしまった日本庭園入口のもみじ

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福島第一原発吉田所長「死の淵を見た男」は凄い

2013-08-22 22:12:04 | Weblog

あの未曾有な過酷事故を危機一髪のところで止めた吉田昌郎所長の生の声を聞きたかったが、残念ながら脳内出血で亡くなり、その機会は永久になくなった。しかし、門田隆将による「死の淵を見た男」吉田昌郎と福島第一原発の500日は「事実は小説よりも奇なり」を地でゆくドキュメントだ。

原発特有の専門用語がかなり出て来るが、一般の人でも原子炉格納容器が如何にして爆発を防げたかが理解できる。もし、一基でも原子炉格納容器が爆発していたら高度に汚染され、人は近づくことはできず、他の核燃料が熔解しつつある5基の原子炉暴走を防げない。結果、格納容器が次々と爆発し、東京はもちろん本州の過半が避難対象地域になると想定された。吉田所長はその想定を頭に入れ、何としても原子炉の暴走を止め、格納容器の爆発を防ぐことに命をかけた。

最初の巨大地震ではジーゼル発電機が機能して冷却機能が働き、原子炉を冷やすことができた。ところが10mの津波ぐらいの対策であったために、その後襲った大津波でジーゼル発電機も配電盤も機能不全となった。電源を失い冷却機能が働くなった原子炉は止めることができても燃料の熔解は進み、いわゆるチャイナシンドロームに突き進んだ。

電源のない状態で、原子炉を冷やし、中のガスを外に出し(ベント)、格納容器の爆発を如何に防ぐかは、全く初めての体験だし想定も訓練もしてなかった。吉田所長やコントロール室当直担当責任者の極限の闘いぶりは読んでいて引き込まれる。原子炉建屋の汚染は進んでおり、核燃料が熔解していることは判っているが人間が近づけるかどうかは行って見ないと判らない。ベントは電源があればコントロール室での操作でバルブを開けられるが電源がないと格納容器まで行って手動で開けなければならない。あびる放射能を測定しつつの作業で、要員を交代しながらベントを何とか実行した。

そうした大変な時と場所にのこのこと菅総理がヘリコプターでやって来て、怒鳴り散らして帰って行った。防護服も用意しないで来たので現場はてんてこ舞い。

原子炉の暴走を防ぐにはベントを実行し、冷やすしかないことは自明であったが、冷却水を原子炉まで持って行くにはホースとポンプがなくてはならない。吉田所長は所内の消防車を先ず使うが、絶対数が足りず、自衛隊に協力を要請、関東地域の自衛隊消防隊が出動した。放射能汚染下の自衛隊出動はこれまた初めて、隊員の覚悟は大変なものだった。その間、水素爆発が原子炉建屋の上部を吹き飛ばしたが、その衝撃と瓦礫の飛び散る様は当時の報道以上だった。

福島第一原発に働く東電社員はほとんど福島在住で家族も周囲の市町村に住んでいる。吉田所長をはじめ社員の念頭にあったのは住民のことで、高レベルの放射線をあびてでも格納容器爆発を何とでも阻止しようとした決死隊の経験は今後に活かされなければならない。

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誤解を生む自民党憲法97条改憲案

2013-08-20 23:40:11 | Weblog

いつもの習慣で、朝7時の米軍のニュースを聞いていた。日頃は米国の街での交通事故とか山火事などのニュースなのに本日は安倍政権は先の大戦の降伏を受け入れたがらないというニュース。具体的には、日本国憲法は米軍に押しつけられたもので改憲したい、特に第9条の戦争放棄を改憲したいという最近の動き。これは想定内の米国マスコミの受け取りだが、もう一つの基本的人権に関する批判は看過できない。

このニュース放送の背景に自民党女性議員の日本語の談話が流れていた。「日本古来の伝統的文化や価値観と違う西洋の価値観が現憲法に入っている」という談話で基本的人権を謳った現憲法の97条を自民党改憲案では削除されてることを報じた。

日本国憲法第九十七条を見ると「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」と謳ってある。米国のヒューマニズムはここから出てきており、基本的人権尊重条項を削除するとなると日本は欧米と異なる価値観を持つ特異な国なのかと誤解される恐れがある。

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ニューヨークタイムスが日本の追い出し部屋を紹介

2013-08-18 23:20:36 | Weblog

16日付けのニューヨークタイムスで「解雇できない日本の労働者をboredom(退屈する)部屋へ移動」とやや皮肉交じりにソニー従業員の例を紹介している。「ソニー仙台技術センターの谷さん51歳は2年前に退職を勧められたが拒否をして、小さな部屋いわゆる追い出し部屋に移動させられ、毎日、新聞を読み、ネットを見ているだけの生活だ」

「戦後の奇跡的発展をもたらした終身雇用や年功序列賃金は従業員に忠誠心をもたらしたが、90年代の不況に入り、減量経営の前で風前の灯火であり、かといって厳格な労働慣行で解雇はできず、window seat tribe(窓際族)を生みだし、現在では、要らなくなった労働者をchasing-out(追い出し)部屋に移動させ、他に職を求めるか自主退職を求めている。ソニーだけでなく、NECやパナソニック、東芝でも同様の追い出し部屋を設けている」

会社側は「自主退職労働者には54か月の退職金を払う破格の優遇だ。追い出し部屋に移動させる目的は自分がソニーでは役に立たないと自覚させることが目的だ」と言っている。

米国の場合、簡単に解雇ができるので、陰湿なことにはならない。ニューヨークでも余剰教員を「rubber rooms」ゴムの部屋に押し込めて解雇を試みたが2010年に終了した。自動車メーカーでは労働組合と協定を結び余剰労働者を倉庫に移動という例があるとも報じている。

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不戦の誓いを風化させてはならない

2013-08-16 22:48:24 | Weblog

8月15日が来る度に、太平洋戦争の特番が放送されるが、今年は防衛力の強化が話題となった。尖閣問題が日中の間で起きて以来、防衛力の強化へと世論を誘導する得体の知れな力が働いているような気がしてならない。太平洋戦争への突入ではマスコミの世論誘導が大きな役割を果たしたことは山本五十六の映画を見ても明らかだ。現実に、防衛力強化を唱える人々は沖縄の普天間基地を自分たちの町に移そうと云うことになると反対する。沖縄の負担を少しでも軽減することを先ず第一に考えてもらいたい。基地がなければ防衛自体がおぼつかない。

以前このブログで敗戦色濃い中、赤坂で母の背に背負われ、焼夷弾が雨あられと落下する中、九死に一生を得たことを書いた。(2011年6月30日)母の自分史を読んでいたらその空襲の前の日常の一コマが紹介されていたので掲載する。普通の庶民の家庭で、父が招集された家族の思いが出ている。

「今日が最後の面会日になるかもしれない、と思いながら横須賀まで何回通ったでしょうか。それにしてもこの電車はトンネルが多すぎ、背中の長男はその度に奇声ををあげて喜ぶのです。横須賀駅を出ると、この街は海軍の兵隊さんばかりです。兵門に入れば面会の家族でごった返しでムンムンしていて、それでも主人はこの中から私たちをすぐ見つけてくれました。街を歩けば敬礼責めで、手を顔の横に上げっぱなしなので大変なのかいつも宿をとってくれました。宿の名は今忘れてしまいましたがそんなことはどうでも良いとその時は場所さえも覚えていませんでした。親子のつかの間の逢瀬で明日の命さえお互いに保障されない時世でした。駅のホームでいつまでも見送る主人の顔、これが最後の別れになるかもしれぬとその度に思ったものでした」

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ホワイトカラー・エグゼンプションが狙い

2013-08-14 22:51:19 | Weblog

日経の報道によれば、「政府は1日8時間、週40時間が上限となっている労働時間の規定に当てはまらない職種を新たにつくる方針だ。大企業で年収が800万円を超えるような課長級以上の社員が、仕事の繁閑に応じて柔軟な働き方をできるようにして、成果を出しやすくする。新たな勤務制度を2014年度から一部の企業に認める調整を始め、トヨタ自動車や三菱重工業などに導入を打診した」

ほとんどの企業では管理職に対して時間管理を外してるのに何故こんな記事が出てきたのだろうか?新たな職種とはどのようなものなのかよく判らないが、以前話題となったホワイトカラーを労働基準法から例外扱いにするホワイトカラー・エグゼンプションを蒸し返す狙いなのだろう。

日本のホワイトカラーでは、過労死とか鬱病の問題が依然として残っている。特に管理職には業績成果への追求と部下の管理・育成が双肩に掛かっていて、その重圧は大変なもので毎日深夜帰宅ということになる。かつて、週休二日制が法制化されても、休日にある大企業の工場を訪れたとき、管理職は土曜出勤は当然という雰囲気だった。悲しいかな自分で労働時間をコントロールできないのが大部分の日本の管理職だ。労働時間の中でも休日は心身の疲労回復、生産性への鋭気を養う意味で重要だ。どのような労働時間制度を適用するにしても、休日取得義務が前提となる仕組みにしないと鬱病患者が増えるばかりだ。

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