行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

WC杯、日本はBEST8.5、健闘を称えたい

2010-06-30 22:45:21 | Weblog
今日は日本人寝不足状態、自分も2時間ぐらい昼寝をしてしまった。まあタラレバがあっちこっちでいわれているが、私に言わせれば「本戦での本田のシュートの曲がりがあれほど鋭くなかったら」につきる。鋭すぎてゴールできなかった曲がりが緩く左端にでも飛び込んでいれば日本はBEST8へ、鍛えた本田のシュートは余人にはできないスピードと曲がりだった。

熱狂をさますアナベル雪の山
サマーランドあじさい園の北米原産アナベルによる雪山は見応えがあった。


山あじさいを改良したもの




日本のあじさいをヨーロッパで改良して再び日本にきた手まりあじさい
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G20の合意は雇用を犠牲にする

2010-06-28 23:48:45 | Weblog
G20の合意「2013年までに財政赤字をGOP比で半分にする」ただし日本は20兆円も歳出削減か増税(消費税換算8%)をしなければならないが、これは不可能なので例外扱いとなった。議長国のカナダとギリシャ問題で苦労している欧州がソブリンリスクを恐れしゃにむに押し通した結果だ。

各国とも高い失業率の解決は先送りで先ず不可能となったと言える。各国の労組はこの結果に怒りをたぎらしている。日本は財政健全化計画を推し進めるとの菅総理の説明を一応了承されたが、日本とて5%に高止まりしている失業率を下げることは容易ではない。

内閣の支持率は本日の読売にしても大方のマスコミが共通して50%へ落ちている。此の原因は消費税10%の一人歩きでこうなることは前々回のブログで指摘した。数字にふれない、無駄の削減優先と菅総理も軌道修正したと報道されたが、消費税のアップ、企業減税、雇用の拡大を同時進行させるのは至難の業で今回のG20でも日本のお手並み拝見となった。
これだけ日本経済がダメージを受けているにも拘わらず、円は89円と円高、よほどユーロやドルへの信頼がない裏返しだ。ニューフェイス中国元もこのG20で切り上げの圧力を受けたが機先を制してG20の前に弾力化を発表、小幅に値上げをして追求を逃れた。

1元は何年か前まで15円で固定されていたが最近では13円とここでも円高だ。円高だと製品輸入、海外生産が増え、その分国内雇用は減る。円のレベルをドルに対して110円レベルまで戻す努力も秘かにすべきだろう。
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久しぶりに日本中が沸いた1日

2010-06-25 22:57:34 | Weblog
理想的な勝ち方でデンマークを破り決勝トーナメントへ、日本中が興奮した。こんなことはトリノオリンピックフィギュアスケートで金メダルを取ったイナバウワー以来だ。
前半のフリーキックでの加点は見事な技術の勝利だろう。テレビ放送のスローヴィジョンで見ると、本田のキックはボールが回転しないナックルボールのようで揺れ動いてキーパーも驚いたようだ。遠藤のキックは反対に落ちるスライダー回転で大きく曲がり外からゴールに入ってきた。

特に注目されたのは本田選手、言葉も満足に話せないままオランダに渡り苦労し、トップ選手にまで上り詰め、今度はロシアで新境地を開こうとしている。まさにグローバルスタンダードの若者で、世界の一流選手が集まるワールドカップでも引けをとらない。
最近の日本の若者は草食系が多く、積極性に欠け、海外赴任さえ忌避するといわれ、今回のように海外で活躍する日本サッカー選手を見てグローバルに活躍する若者が出て来ることになれば沈滞ムードの日本も活性化されるのではないだろうか

個性の強い一流選手をまとめる監督は大変で、岡田監督の苦労が先ず実ったと言える。前回優勝チーム、準優勝チームのイタリア、フランスは優秀な選手を集めながら敗退した。ひとえにチームワークができなかったこととそのことから内紛騒ぎまで起きたことは悲劇であった。帰国すれば期待をしていたファンの厳しいブーイングが待っている。
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菅総理、勘が狂ったんでは

2010-06-24 22:59:12 | Weblog
いよいよ参議院選挙突入だ。今回の立候補者には後段で紹介する友人、後輩が何人かおり、皆民主党なのでその行方が気がかりだ。特に菅総理の消費税発言で10%という数字を言ってしまったのは順序や前提が吹っ飛んでしまい大失敗だ。かつて細川総理が福祉目的税を提案、腰だめで7%だと言ったこととよく似ている。勘が狂ったと言わざるをえない。

10%自体根拠がない数字だし、後付で食料品は軽減税率でといっても具体的に数字がない以上何でも10%になり低所得者は生活苦で自殺まで出るかもと共産党などに攻撃されてる。消費税を導入した故竹下総理、5%にあげた故橋本総理いずれも退陣に追い込まれた。そのくらい難しく以下のように慎重に運ばなければならない。

私は電機連合の政策を担当しているときから物品税の引き下げを要求してきたが、消費税を導入したときに物品税を段階的に廃止することに成功した。そのときの税金をいじくった経験から、もし消費税を西欧並みに20%近く引き上げるのであれば、高福祉を保証し、フランスのごとく3段階の税率としてワインは11%、食料品は5%といった低所得者に配慮をしなくてはならない。財務省がもっともいやがるが名前を福祉目的税としないと国民の支持は得られない。この程度のことは今回の選挙運動中にでも民主党はできるのではないだろうか

私のかつての職場三菱電機労働組合から「加藤としゆき」が、電機連合時代産業政策で協力しあった「直嶋政行」は経験を生かし通商産業相で活躍しているが今回は4回目の挑戦、金属労協(IMF-JC)時代の同志では「津田弥太郎」馬力の固まりのような若者もいまや58歳、今回初挑戦する「石橋通宏」45歳はILOのトリノ教育センターで途上国の労組若手役員の訓練をしていた。その訓練生を最後の1週間、国際労働財団で引き受け教育した。やさしいが芯のしっかりした国際派人材だ。いずれも日本の政治にとって必要な人材でがんばって当選してもらいたい。
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揺れ動く中国政府の労働政策

2010-06-22 18:11:33 | Weblog
中国ホンダのストについて6月7日のこのブログでふれ、「場合によっては独立労働組合が総工会に替わって労働者の代表として労働条件改定を要求し出すことになれば、中国の労働運動に民主化のくさびが打ち込まれることになる」と書いた。それに気がついたのか中国政府が動き出した。

中国ホンダの関連部品工場がストをうって、賃上げを実現して以来、予想通りあちこちでストが発生し、天津トヨタまでストで工場が止まってしまった。二桁の高い成長率、人手不足といった現象は日本の60年代から70年代にかけて毎年ストをうちながら大幅賃上げを実現した時期を想起させる。

経営者は賃上げの必要性を判っていても自分の会社での大幅賃上げは躊躇する。中国のように賃上げのメカニズム(日本では春闘と言った)が確立されてないと今回のような山猫ストが起きることになる。天津トヨタのストが起きると中国政府はそれまで賃上げは良いことと放置していたが経済に大きな影響が出ることを恐れ、またも報道規制に乗り出したようだ。

しかし、単なるそれだけの理由ではなく、冒頭書いたようにストを指導する組織が独立労組化すると既成の正規労働組合中国総工会の存在価値が無くなり、共産党の支配力に影響することを恐れたのではないだろうか
今、人民元問題もこれあり、内需拡大を経済政策の柱にするとしているなら、生産性に見合う賃上げを実現するメカニズムを作り上げることだ。
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イタリアから帰国して

2010-06-20 16:54:06 | Weblog
イタリア雑感といったところだが、これまでと違い総じて何となくがっかりした。その原因は食にある。今回の旅行ではパックツァーの食事は大部分ホテル(4つ星)やごく普通のリストランテであった。高級な店は入っていない。ランチもディナーもメニューはパスタと肉か魚介類といった具合で、量的にはちょうど良かったが、カプリ島でのランチをのぞき共通して塩味が強すぎ、そしてデザートが甘すぎるのには参った。

イタリア料理に学ぶ医食同源といった本を読んだが、今回のような食事だと高血圧と糖尿病になりそうだ。その上、ホテルの朝のパンがアメリカナイズされクロワッサンにジャムが入っていたり砂糖が塗ってある。他にジャムがこってりのったパイもあった。

イタリア経済も財政赤字がGDP比5.3%とユーロの下落に手を貸しているのだが、庶民は気にしている様子はない。医療費が全くかからないので税金を給料の49%とられても暴動は起こらない。今参議院選で話題の消費税、標準消費税は20%、食料品の消費税は10%と高いので税負担は日本より重い。従って脱税が横行しないように税務警察といった特別な組織がある。それでも物価はかなり安く、ショッピングセンターでは2ユーロのワインがたくさんあった。

EUになってかなり経つが共通語である英語のTV放送がホテルでは見られず、英字新聞もなかったのには驚きだ。ニュースはインターネットでしかわからないが、ホテルの無線ランはどこに電波があるのか探すくらい不便でiPodが使えたのは2つのホテルぐらいだった。ブログを送るのはもっぱら携帯電話で、ドコモの携帯は山の中以外は使えた。

最後にトイレ事情、ほとんどチップ制のトイレで清潔なのはよいのだが、便座がないと女性たちがぼやいていた。便座をつける穴は開いているので便座はあったはずだが?携帯便座が必要かもしれない。
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イタリアでは名画に堪能 その2

2010-06-18 18:44:07 | Weblog
初めてアッシジを訪れた。旧市街はウンブリア州の豊かな平原を見下ろす丘の中腹にある。周囲の山から取れた石がピンクがかった色をしているため、石造りの街は明るく、他のイタリアの街とは趣が異なる。ここの観光の目玉は聖フランチェスコ大聖堂、フランチェスカの鐘が鳴るといった歌謡曲を思いだし、親しみを感じる。アッシジ出身のフランチェスコ修道士は説教の旅に出て、その様子が聖堂の中の28枚の絵に描かれている。すべてジョットの作品でそのうちの1枚が「小鳥への説教」だ。この絵がここにあるとは見るまで知らなかった。何の教科書に出ていた絵か記憶が定かでないが懐かしい絵だ。
聖フランチェスカ大聖堂


ローマでは、バチカンにあるシスティーナ礼拝堂へ必ずよるべきだろう。ミケランジェロの超人的仕事ぶりにはいつも驚かされる。システィーナ礼拝堂の巨大な祭壇壁画「最後の審判」や天井画、壁面画は全てミケランジェロが数年かけた傑作だ。1990代、日本のテレビ局がスポンサーになり修復が終わり、鮮やかな色が蘇った。巨大なサン・ピエトロ寺院のドームを設計し、有名なピエタの像もミケランジェロは残した。ミケランジェロ自身は彫刻家だと自負し、絵を描くことは消極的で時の法王の命に逆らえず書いたとのガイドの説明だった。
ピエタ像
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イタリアでは名画を堪能

2010-06-16 18:45:21 | Weblog
世界遺産についてはこれが世界遺産?と首をかしげるものが結構ありユネスコも見直すと聞いている。名画についてはその価値の普遍性は決定的で当たり外れはないだろう。

世界遺産の宝庫、イタリアを旅する楽しみは旅先で人類の遺産的名画に会えることだ。今回はミラノで「最後の晩餐」に再会、修復がされ鮮やかな壁画となった。教会の食堂に描かれたダヴィンチの作品で、第2次世界大戦時、連合軍に爆撃され、教会はがれきになったがこの壁画だけは無傷だったという奇跡の絵だ。ガイドによると小説ダヴィンチコードのこの絵に関する解釈はでたらめだと憤慨してた。

フィレンツェにはイタリアの世界遺産の8割があるがそれもダヴィンチ、ミケランジェロをはじめラファエロ、ボッティチェリといった天才達のおかげだ。
フィレンツェには多くの美術館があるが時間の限られた旅人にとってウフィッツィ美術館をゆっくり見ることが賢明だ。ここにすごい絵が集中している。昨年日本で公開されたダヴィンチの「受胎告知」、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」「春」ラファエロの「ヒワの聖母」等、ここだけでも充分堪能できる。
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イタリアの自販機事情

2010-06-15 01:35:34 | Weblog
駅の切符の自販機で格闘しているイタリア人はよく見かける。私も切符が出てこないので駅員に助けて貰ったことがある。
今回はヴェネツィアからフィレンツェまでユーロスターを利用した。カッコは新幹線だが速度は在来線の特急並みで3時間かかる。ヴェネツィアの駅に自販機を探しジュースを買ったが、機械式でコインのみ対応でお札はだめだった。

イタリアは人手をかけてやるのが基本で機械やロボットをあまり信用してないようだ。高速道路のコンビニでスマートな多種類のエスプレッソ用自販機を見つけてコインを入れようとしたらそばにいた店員が制止し、レジでチケットを買えと言う。チケットを買ったら、くだんの店員がレジからコインを受け取り、自販機に入れてできたてエスプレッソを私に渡した。何が起きたのか理解するのに時間がかかった。
これは店員の失業対策なのかお客を信用してないのか?

イタリアで自販機を見つけて自分でコインを入れるのは難しいのだろうか!
日本はあまりにも自販機が多すぎ、対面販売を重視すべき商品があるとの教訓と捉えるべきか!?
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ヴェネツィアでの心配

2010-06-14 15:35:45 | Weblog
10年ぶりでヴェネツィアを訪れた。サン・マルコ広場は各国の言葉が飛び交い、大変な賑わいだ。中国語が加わったせいか東洋系がなんとなく目立ち、時代の流れを感じる。

初めて、ゴンドラ船に乗ってみた。細い運河の中まではいれるのでヴェネツィアの暮らしぶりがのぞけると思った。
朝早い時間のためゴミの収集船にまず出くわした。各家庭からのゴミ袋を手押し車で運河まで運び、ゴミ収集船で処理場へ運んでいた。
車が使えないということは人手がかかり費用がかかることになる。
飲料水から食料まで商品の仕入れも船で小分けしてやっていた。これも費用がかかる。

ガイドがこの島は25年で1m沈んでいると言っていたが、もっと現実の問題がある。それはゴンドラで回った水路沿線に廃屋が結構あることで、そこから水路が毀損される恐れがある。またネズミや鳩の巣になっているのではないだろうか

ゴンドラの船頭達の休むことなく続くおしゃべりを聞きながら世界遺産で生計を立てているヴェネツィアの将来を思った。
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