行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

言論の自由なき国の侵略はいつまで続くのか

2023-02-25 17:26:09 | #戦争
 
ロシアの蛮行でウクライナの命運は

ウクライナゼレンスキー大統領は孤独の闘いだと嘆いた。米国を含むNATOもロシアの蛮行を止めることはできなかった。国連は事務総長がロシアを強く国際法違反と避難しても止めることは......
 

NATOや日本の支援があったとはいえ、ウクライナは良く闘っている。ミサイル攻撃も最近では8割方撃墜しているというが、短期間で国民が協力して迎撃技術を磨いたからだ。ロシアは30万ともいわれる人海戦術で攻勢をかけているが人的損失はかなりのものだろう。かつて朝鮮戦争で中国人民軍が人海戦術で米韓を主体とする国連軍を追い詰めたが、現代では精密誘導ミサイル等で狙い撃ち標的となる。

しかし、言論の自由なきロシア国民は戦争の実態は知らされてないし、反戦論者は投獄されるか、亡命せざるを得ない。SNSも規制され、世界の世論は届かない。ロシアの一方的なミサイル攻撃でウクライナ国民は地獄のような毎日だが、ロシア国内では戦時色がない。NHKのインタビューでも「スーパーにはコカコーラもあるし不自由してない。戦争前とあまり変わりない」とモスコワ市民は答えている。これからウクライナ軍のミサイル、ドローン攻撃で戦争が拡大して初めて戦争を身近に感じることだろう。プーチンの恐れは国民が事実を知ってしまうことで、言論の自由をなんとでも押さえ込むことだろう。

ロシアの盟友中国でも、SNSの規制で少しでも共産党に不利な投稿は即座に削除されている。習近平も言論の自由を最も恐れていることが昨日のニュースでも判る。それはAIチャットGPTの利用禁止を早々と打ち出したことだ。人間は何をしゃべるか想像がつくし、また中国国内では忖度してしゃべるがAIチャットはそんなことはお構いなしに結果を出す。独裁者は怖がっている。

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世界に無力感が漂う

2022-08-23 22:53:32 | #戦争

ロシアによるウクライナ侵攻が開始されて6ヶ月、戦闘は激しさを増している。国連での非難決議、ロシアへの経済制裁、ウクライナ難民の受け入れなど欧米や日本などの努力もむなしくウクライナの国民は毎日犠牲者を出している。常任理事国の侵略など国連はもとより世界は想定してなかっただけに無力感が漂う。最近のマスコミはプーチンの戦争と言いだしたがまさに言い得て妙だ。報道統制でロシアの国民は真実を知らない。だから観光に出国する。ロシアと国境を接するエストニアは欧州へ観光に行こうとするロシア人の入国を拒否しだした。フィンランドも追随した。こうしたことからロシア国民に侵略の不当性を認識させられる。少しでも真実をロシア国民に知らせる手段を日本を含め各国がとるべきだ。

一方、米中関係が悪化し、台湾周辺で武力衝突が起きる物騒な雰囲気だ。日本の政治家や評論家は「台湾有事の備えを」という議論が多くなってきた。米国の国会議員が台湾を守ると言いだしてからそうした議論が出てきた。日中関係もそれに比例して悪化の一途だ。有事になる前にどうしたら平和を守れるのかという議論があってしかるべきだ。17日、秋葉剛男国家安全保障局長と楊潔篪共産党政治局員の日中外交トップが夕食を挟み7時間協議をしたとのことだが、こうした地道な努力が今こそ必要だろう。

 

 

 

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ウクライナへ各種の支援

2022-03-01 15:19:14 | #戦争

ついにSWIFTが発動され、ロシア経済は大打撃、もちろんロシアとの取引のある日本企業も損害を受けることだろう。ロシア企業の株や投信は暴落したので、これを何らかで保有している人も被害を受けることになる。ウクライナで日々攻撃を受けている人々が1日も早く安心出来る平和が訪れるためにはやむを得ない。

それにしてもウクライナ人はコサックだから戦闘DNAがあるのか、粘っている。ヨーロッパ各国は対戦車ミサイルなどの支援に動き出した。その内の一国ドイツは武器援助としてヘルメットを給与してひんしゅくをかったが、ついに対戦車ミサイルなどの武器給与に踏みきった。デンマークのように義勇軍を許可する国も出てきた。

ロシアのサイバー攻撃で、ウクライナ政府のいくつかの省のサイトが見られなくなったが、フェドロフ副首相がサイバー攻撃の受けにくいイーロン・マスク氏が運営するスターリンク衛星サービスを嘆願、マスクは直ちにウクライナで稼働させた。米国の衛星はロシアの軍用車列の写真を公開ししているが近代戦の偵察活動の典型だ。

これまで多くの難民が発生しており、今後増え400万人と推定される。ポーランドは100万人、ルーマニアは50万人受け入れを準備していると報道されている。日本は武器の支援はできないが、こうした難民を受け入れている国々に資金援助を最大限官民挙げてしてもらいたい。

国連総会ではウクライナ大使が戦死した若きロシア兵の母とのSNSでのスマホ画面でのやり取り(注)が下記紹介された。演習訓練のつもりが戦争にかり出された悲哀が何ともやりきれない。


戦闘で死亡したロシア兵から回収したスマートフォンに残されていた母親とのテキストメッセージのやり取り
母:どうしてこんなに返事が来ないの?本当に訓練中なの?
兵士:ママ、私はもうクリミアにいないんだ。訓練じゃないんだ。
母:それなら、どこにいるの?お父さんが小包を送れるかどうか聞いているの。
兵士:ママはどんな小包を送ってくれるの?僕は今すぐにでも首を吊りたいんだ。
母:何を言ってるの? 何があったの?
兵士:ママ、私は今ウクライナにいるんだ。ここでは本当に戦争が起きているんだ。怖いよ。
私たちはすべての都市を同時に爆撃しているんだ。民間人さえも標的にしている。
彼らは私たちを歓迎すると聞いていたけど、装甲車の下に倒れ込み、車輪の下に身を投げ出して、通さないようにするんだ。
彼らは私たちをファシストと呼んでいる。とてもつらいよ。

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