小樽で行われたニトリレディース、先日NEC軽井沢レディースでモンスターが現れたとこのブログで書いたが、今回も笹生優花が13アンダーで11アンダーの小祝さくらを振り切って2連勝した。昨年は全英オープン制覇の渋谷日向子、賞金女王の鈴木愛が中心だったが、今年は3試合のうち、2勝した佐藤が中心だ。それに小樽では最後までデッドヒートで頑張った小祝も加わり、昨年とは全く景色がかわった。3位が3アンダーということは風雨混じりの4日間、難コースの中で如何に笹生と小祝が傑出していたかが判る。
最近のゴルフ中継はYouTubeが主役だ。私はアマゾンのファイアTVスティックをテレビに接続して見ている。猛暑で一歩も外出せず、1ホールのスタートからかじり付いている。小樽の寒いコース風景を見ていると暑さも忘れた。今回の中継はYouTube→地デジ→BSとリレーされ、笹生と小祝のデットヒートはほぼ全ホール見た。22歳の小祝はニトリの所属プロだし、コースを熟知している地元出身なので19歳の新人笹生を逆転すると予想していたが、見事に外れた。それは前回飛ばし屋のモンスターと笹生を表現したが、それだけではない。ショットメーカーの小祝を凌駕したのは小技とパットのうまさだった。特に12番のショートホールでは20ヤード以上あったと思われるチップインを決めてバーディ、小祝をビックリさせた。雨が強弱と降る中、刻々と変わるグリーンに多くの選手がパットに苦しんだが笹生はミスパットが無かった。
コロナ対策で、スポンサーのお客を招待する前夜祭が省略され、1億円浮いた予算を賞金にまわすというニトリの太っ腹で優勝賞金は3600万円、2位でも1760万円と通常の賞金の倍以上だ。3位が3人三ヶ島かな、李知姫、濱田茉優も各々1200万円獲得し、16度の寒さの中頑張った選手に報いた。来週のゴルフ5レディスでは、全英オープン6位と健闘したベテラン上田桃子も参戦、笹生がどんな闘いをするか楽しみだ。