行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

何とも見にくい老醜漂う政治家の会談ニュース

2012-06-30 18:51:29 | Weblog

この何日かテレビのニュースで二人の政治家の会談を取り上げている。賞味期限の過ぎた老醜漂う政治家の顔を見るのはうんざりしてきた。中身は衆議院で可決された消費税アップと社会保障改革法案を修正するかしないか、民主党を離党するしないという内容らしい。

まだ結論を出さないで来週決めるという。踏ん切りが悪いという一言に尽きる。今、衆議院議員の頭にあるのは解散がいつか、どうしたら落選しないかということで価値判断はそこに置いている。小沢グループの議員は民主党にいるより新党を作って反増税で選挙をやった方が再選の確率が高いと思いつつも、選挙資金を小沢が手当てしてくれるか、天秤にかけて悩んでいることだろう。

消費税増税でその財源は全て社会保障改革に使うということになったのだからどう改革するかに注目し、マスコミもニュースの焦点をそこに当てるべきだ。消費税増税でいくら負担が増えるというところに焦点を当てているので選挙をひかえた政治家は反増税の方がうけると作戦を練っても不思議ではない。

しかし、前回の選挙では国民年金の問題、高齢者医療の問題から社会保障改革が喫緊の課題となったことを忘れてはならない。また少子高齢化の対策も関連する。与野党の国会議員はそのことを肝に銘じてほしい。

また、財源についてはどこかに埋蔵金が有ると言ってる野党や一部官僚OBがいるがどこにいくら有るのだろうか?国会で明らかにしてほしい。民主党は16兆の埋蔵金があると言っていたが実際は数兆円掘り出しただけだ。それよりも公共投資、補助金など、無駄な税金の使い方を追求する方が財源としては期待できるし、これは永久の課題だ。

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日本はほんとに資本主義国家か

2012-06-28 11:34:44 | Weblog

資本主義の健全な発展・維持には健全な(Justes)企業の存在が必要だ。インドや中国の経済が今苦しんでいて成長が壁に突き当たっているのは政府官僚と企業の腐敗した関係が要因の一つだ。日本では企業を指導しなければいけない大手証券会社のインサイダー取引が何度も起こり、資本主義の基本である株式市場は危機に陥ろうとしている。市場の大半を占める外国の株主は逃げだし、これは日本の資本主義の危機だが金融庁を始め、証券業界は呑気に構えている。

一方、株主総会の報道を見ても、日本の株主は銀行や企業が大半を占め、一般株主の利害には疎い、いや利害に反する会社側提案を唯々諾々と決めている。
電力会社の株主総会を見ても、原発事故で企業価値が減り、東電の株価などは事故前の2000円台から今や150円になっているにも拘わらず何故そうなったかを反省せずに原発再稼働を第一義とする経営方針だ。大株主の銀行はこれからの原発稼働リスクより、当面の燃料代負担増による企業利益の圧迫を恐れているのだろう。

関西電力では大阪市や神戸市などが脱原発路線を提案したがいずれも否決された。今の状況から神戸市、京都市の共同提案した「原発に依存しない電力供給体制の構築を求める」という内容は大阪市単独提案の「可及的速やかな全原発の廃止」に比べれば常識的であり、受け入れ可能なものだが、それも否決した。関電の原発は老朽化しており、今後電力の供給をどうするのか住民は不安を払拭できない。

ソニーについては開いた口がふさがらない。大赤字で株価が暴落しているのにストリンガー会長に4億円も報酬を払うとは、まともな企業ではない。ここも一般株主の声が機関株主に押し切られた図式だ。

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ゴルフ場、練習レンジでは禁煙を

2012-06-26 18:25:07 | Weblog

スポーツの場では禁煙が常識だと思うのだが、ゴルフ場や練習レンジではまだまだ徹底されてない。屋外施設で受動喫煙が少ないという理由のようだ。しかし、最近は子連れのゴルファーも多くなり、身近で吸われると煙は結構くるもので全面禁煙が望ましい。

私が週何回か行く昭和の森GCの練習場では3分の1の打席が禁煙で、喫煙席は空いているが禁煙席は満席の時があり、仕方なく2階席に行かざるを得ない。またクラブの食堂は全面禁煙だがロビーでの喫煙は避けることも出来ない。

昭和の森GCの親会社昭和飛行機(株)の株主総会で、「草かんむりの街作り」を経営方針で掲げている会社にふさわしく全面禁煙を提案したところ、社長をはじめ担当事業部長も良い反応を示してくれたので期待したい。

それにしても最近のゴルファーのマナーはひどい、スポーツは先ずルールを守ることだが練習場のおしぼりでクラブを拭いたり、おしゃべりに夢中になったり、ルール以前のマナーの問題だ。練習場では張り紙で注意を促しているのだが・・平気で無視をしている神経には恐れ入る。

巨人の原監督がかつて、関係した女性に1億円払ったということで、交渉相手が暴力団団員だったが現でなく元なので、問題ない。監督は続けさせるという渡辺読売新聞主筆のお言葉があった。1億円という金額、元暴力団でなければ実現しない巨額で、スポーツの世界とは相容れないものだ。かつて暴力団が絡んだ八百長事件で選手生活を閉ざされた選手がいたが、原監督の自らのスポーツマン精神はどこへ行ってしまったのだろう。

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昭和記念公園の紫陽花

2012-06-24 23:05:17 | Weblog

梅雨の晴れ間、昭和記念公園の紫陽花や花菖蒲を目当てに出かけた。ここの紫陽花は1箇所に固まっているのでなく、公園全体に植栽されているので散歩しながら最初から最後まで楽しめる。特徴はがくあじさいが多いことだ。

池の畔の「墨田の花火」

菖蒲園近く,紫がシックだ

菖蒲は見納めだ

西花畑付近

東花畑付近

花の木園の時計草は人だかりがするほど人気が有る。花の木園には今年ラベンダーが植えられ期待したのだが、花の色が薄くて残念だ。

 

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東電福島原発事故調査報告書のもう一つの読み方

2012-06-22 22:58:48 | Weblog

東電の事故調査報告書が出されたが、マスコミからは責任回避に終始すると厳しい批判を受けている。特に想定外の高さ15mの津波が今回の事故の根本原因とし、保安院の津波対策への特別な指示がなかったとしている点では責任回避といわれても仕方ない。

同報告書ではチリ津波などから5mぐらいの津波を想定し、対策は充分と当時考え、貞観津波については報告を受け福島県南の地質調査をしたが痕跡がなかったので想定しなかったとしている。ただ、東北電力女川原発の津波想定が13mと記述しているだけで、福島原発の5mとの大きな違いについては触れていない。

この報告書の核心は現場での対応で、吉田所長をはじめ、作業員の苦闘が記されている。地震で外部電源を喪失し、非常用ジーゼル発電機の起動により安全が確保されたかに見えたが、50分後に襲った津波で頼みのジーゼル発電機まで冠水し、全ての電源を喪失した。電気も消え、メーター類も作動せず、通信もままならないなかで、原子炉の状態を把握することは未知の世界だ。水素爆発の恐怖に襲われながらパニックに陥らず、懸命に制御しようとした現場の方々の努力には頭が下がる。

電源がなければ作業も出来ず、重要な弁も開かない。電源探しに車のバッテリーを1411個もつなげたというサバイバル技術はまさに想定外だが、臨機応変に対応した技術者に喝采を捧げたい。

この事故の推移はおよそ判ったが、何故水素爆発を防げなかったのか、各炉の状態はどうなのか、これからの解明に期待したい。我ら日本人だけでなく、全世界の原発関係者が最も知りたい部分だ。

マスコミも批判するだけでなく、もっと丁寧に報告書の核心を報道してほしい。詳しくは東電ホームページから報告書の概要や本文がダウンロードできる。

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ホンダの英断、大型車生産中止へ

2012-06-20 17:50:12 | Weblog

ホンダが高級セダン「レジェンド」の生産を今月末、同「インスパイア」については来月末に、相次いで中止するとの報道。国内セダン需要の縮小に伴って販売が年間1000台を割り込む状況が続いているためで、エコカー補助金や減税の影響で販売が好調な小型車「フィット」や軽自動車に経営資源の集中を図る決断をした。

脱原発にしろ脱原発依存ににしろ、日本のエネルギー政策は省エネの基本に帰ることが重要だ。自動車の省エネはその中の柱で、国会議員の公用車も都知事の乗る公用車も小型車で充分だ。日本の都会の道路は狭く、大型車は不便だ。以前、私の友人で伊丹市の議長になり、公用車が毎朝迎えに来ることになったが、道路が狭く自分の家まで来られないので、自転車通勤を続けていると笑っていたが、東京でも杉並や世田谷に入ると小型車のありがたさがよく判る。

我が家のマイカーは小型車だがエコカー補助金対象外であった。重量が軽すぎるというのが理由で、セールスは重い小型車を進めたが4つ星なら補助金が貰えると思っていただけに不思議なことも有るものだ。リッター当たり20kmも走らない車に補助金を出すことはないだろう。省エネは絶対値で考えるべきで、改善度合いで考える時代ではない。

こうした中でホンダの戦略転換は英断と言える。

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窮余の策 大飯原発再稼働

2012-06-18 22:22:34 | Weblog

国論を割っている原発政策、脱原発では一致してもそのプロセスで対立している。止めてある原発一基も動かすなと言う立場の人と経済の影響を最小限にしつつ脱原発へという立場の人が鋭く対立した。

特に地元では企業城下町のような状況で、原発を動かさないと地域経済が疲弊すると言う訴えと、関電の原発依存度が極端に高く、原発無しでは現状、最低15%の節電となり、工場経営が成り立たないという関西広域の中小企業の訴えが大飯原発再稼働という窮余の策を政府が取らざるを得なかった。

安全性確保という点では、福島原発の事故が電源喪失という事態の中で起きたことを踏まえて暫定的に基準を決めた。隣の女川原発が無事だったのは偏に何とか電源が確保できたからだ。

しかし、検証作業の過程であるがこれまでの各種事故調査委員会の内容から安全神話に取り込まれ、事故が起きた時の訓練が皆無であったことが今回の事故を起こした後の東電や政府の泥縄対処の結果をもたらした。戦前の日本神国不敗論と同じ思考停止のなせる結果だ。

今回の福島原発事故の中間総括はこのブログでも何回かに分けて4月に書いたが、その後、あまりの放射能汚染被害の大きさや、2号炉のようにまだ現状がどうなっているのか解明できてないことから総括はなかなか出来ない。

今後も地元や経済界の要望で政府が安全という判断の基、再稼働する原発が出て来ると予想できるが、稼働すればするほどウラン燃料の燃えかす(放射性廃棄物)が増えることになる。まもなく核燃料リサイクルを継続するのかしないのか政府は判断しなければならないが、リサイクルして生み出されるプルトニウムの処理が出来ない以上リサイクルは意味が無くなる。実にやっかいな問題は放射性廃棄物をどこにどうやって保管するかで、決めないことには当初から指摘された危険な「トイレなきマンション」となる。この問題は今原発を廃炉にしても背負わなければならない。


一方、政府は原発再稼働を含むエネルギー政策を議論しているが、数字で何パーセントという目標を決めるとそれで終わりのようなことになる。原発城下町の経済をどうするか、避難経路や方法をどうするかなど多くの課題を議論してもらいたい。

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中国からちょっぴり仕事が戻った

2012-06-16 14:35:51 | Weblog

米国では雇用対策でものづくりを海外生産から戻せという動きが強まっている。大統領選挙の影響もあるが、アップル社も中国で生産しているiPhoneを米国生産も考えるとティム・クックCEOが言い出している。

オハイオ州、イースト・リバプールはかつて日本の有田のような陶磁器生産のメッカだった。300もの工房があり、住民も11,000人だったがこの40年でわずか二つの工房しか残っていない。そこに、スターバックスからマグカップの注文が入ったというよいニュースが報道された。陶磁器メーカーのパイオニア、アメリカン・マグ&ステイン社にオーダーが入り、8名の雇用が増えたというだけだが、ニューヨークタイムスのニュースになった。

スターバックスは中国製品のマグカップは米国への輸送に3ヶ月かかるがオハイオ州のアメリカン・マグ・ステイン社で生産すれば4日で済むというメリットがあると言っているが、中国から仕事を戻すという政治的な意味もある。メイドインUSAのマグカップはインディブジブル(写真)という名の実にシンプなのデザインだ。

 

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米国地方自治体で公務員の年金カット

2012-06-13 22:38:29 | Weblog

リーマンショック以来財政が悪化した米国地方自治体では公務員の年金カットに踏み込みはじめた。まさに貧すれば鈍ずるで、警官や消防士の組合は反発をしている。私の友人達は定年退職してフロリダに移住し、ハッピーリタイアメントを楽しみにしていたがいまやそれも危うい。

カリフォルニア州、サンジェゴとサンホセで地方公務員の年金カットについての住民投票が行われたが圧倒的多数で可決された。GMが倒産し、レガシーコストとして年金が問題となり再建策としてカットされたことは記憶に新しいが、公務員の年金は多くの法律で守られているため、労組は法廷闘争に持ち込むことは確実だ。

サンジェゴでは節約するため、各地域の消防署をローテションを組んで閉鎖したり、サンホセでは四つの新図書館は建設したけどオープンしないといったことを実行して年金財源をひねり出そうと努力している。

しかし、他の地方自治体も年金コストが膨らむことに四苦八苦している。その原因は株式ブームの時、資産運用収益が大きく、年金を手厚くしてしまったからで、その後の運用益はマイナスとなっている。民主党のブラウンカリフォルニア知事は「このカリフォルニアの事例はこれから年金改革の嚆矢となる」と言明している。

民主党のエマヌエルシカゴ市長も退職者に適用していた生活費自動調整の中止を実行しようとしているし、イリノイ州知事も何とか退職者の年金カットが法的に出来ないか州議会議員と議論をしている。

 

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静かなムクドリの巣立ち

2012-06-11 22:46:12 | Weblog

本日、毎日賑やかだったムクドリが巣立った。早朝ムクの声が聞こえたが毎日のことなので寝入っていたが、朝食の時、庭で親子のムクがいて、口移しに餌を与えていた。隣の家の2階の戸袋を巣にしていたのでうまく飛べるか心配していたが、今年はスムーズに巣離れをしたようだ。
親が餌を採りに行ってる間、不安そうにしている。全体的に色は灰色っぽい。

昨年は、戸袋から出たがうまく飛べず、したの車の屋根に落ちて、ギャーギャー大騒ぎだった。今年は静かな巣立ちで、これで周囲の鳥は全て巣立ったと思うと寂しくなった。

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