経営力の差は株価でわかる。この統合でプラスと見られ日産は80円高の417円、マイナスとみられたホンダは39円安の1244円だった。この統合が成功するかどうかは日産のプライドを捨てて、ホンダに任せるかどうかが鍵だろう」と書いた。
経営力の差は株価でわかる。この統合でプラスと見られ日産は80円高の417円、マイナスとみられたホンダは39円安の1244円だった。この統合が成功するかどうかは日産のプライドを捨てて、ホンダに任せるかどうかが鍵だろう」と書いた。
それにしても企業の経営力の差が長い年月でこんな形で出て来るとは誰も予想がつかなかった。統合と云ってもホンダの経営力に日産がすがりつくという形だが、かつては日産・トヨタの両横綱に関脇クラスの各社が取り巻くという形であった。ホンダは一時主力銀行が同じということもあって、三菱自動車に吸収合併という話もあったくらいだ。
経営力の差は株価でわかる。この統合でプラスと見られ日産は80円高の417円、マイナスとみられたホンダは39円安の1244円だった。この統合が成功するかどうかは日産のプライドを捨てて、ホンダに任せるかどうかが鍵だろう。
1966年に入社し、大阪の営業所出入りの仕立屋から月賦で買ったのがユニチカの前身ニチボー製のスーツ、初めて買ったオーダーメイドで長く愛用していた。ユニチカの前身は「東洋の魔女」で有名な日紡で、大阪では超一流の会社だった。その後中国など後進国との競争に繊維産業は直面し、岡山のジーンズのように付加価値の高いものを除き、廃れる流れだった。
寂しいが、新分野で経営の立て直しを期待したい。
政府が女性活躍・男女共同参画の重点方針(女性版骨太の方針)で掲げた「女性役員ゼロ企業0%」の目標期限は2025年に迫っている。
昨年就任した日本航空(JAL)の新社長、鳥取三津子氏は、JAL初の女性社長で、客室乗務員(CA)出身の初の社長として注目を集めている。彼女の評価は非常に高く、特にその行動力と人望が評価されている。株価も鳥取氏の就任後、上昇傾向にあり、彼女のリーダーシップと新たな経営方針に対する市場の期待が反映されていると考えられる。
彼女の出身母体は、東亜国内航空でJALでは本流ではないが、上司は並々ならぬ実力を見抜いていたのだろう。女性役員のロールモデルとして企業各社は女性の能力を見抜く術を磨くことが企業発展の鍵を握る。
女性版骨太の方針は企業価値向上にも寄与
5日の政府の会合では、男女共同参画の推進に向けた重点方針「女性版骨太の方針2023」の案が示され、この中では、東京証券取引所の最上位「プライム市場」に上場する企業の役員につい......
・国が公表を義務付け、1万8000社が対象の見通し
・2025年、管理職増へ女性活躍推進法の改正案提出
米半導体エヌビディアの時価総額が18日、米マイクロソフトを抜いて世界首位となった。生成AI(人工知能)の登場により、スマートフォンの革新を主導したアップルやグーグルなどの米巨大企業から、株式市場の盟主の座はAI時代の新たな基盤企業へと移る。
エヌビディアの株価は前日比3.5%上昇した。QUICK・ファクトセットによると時価総額は約3兆3350億ドル(約526兆円)
振り返ると、22年に入るとエヌビディアの株価は金利の急上昇とコロナ期ブーム後の需要の落ち込みに揺れる他のテクノロジー銘柄と共に低迷した。ところがオープンAIが22年後半にリリースした対話型AI「ChatGPT」は瞬く間に話題となり、ChatGPTや他の生成AI製品に必要なエヌビディアのGPUへの注文が殺到する。同社が23年2-4月(第1四半期)決算を発表したとき、その事業の飛躍はウォール街のほぼ全員に衝撃を与えた。エヌビディアは、平均予測を50%余り上回る四半期売上高見通しを示したのだ。
エヌビディアのデータセンター向け売上高は、23年度に初めてゲームの売上高を上回った。アナリストはエヌビディアの今年度売上高が1000億ドルを超えると予想している。
エヌビディアは台湾生まれの米国人ジェイスン・ファンCEOが1993年に30歳の誕生日に共同設立し、彼の所有する株の資産価値は15兆円程度にふくれあがり、まさにアメリカンドリームを実現したといえる。株価はこの1年間で3倍になっており、1年前に同社に投資をしていたらその人もアメリカンドリームだ。
ところが、ここへ来てEVシフトに変調をきたしている。補助をもらってもEVを買える層は富裕層が中心ということもあり、EUでは補助金を止める動きが出てきた。また、寒冷の冬では暖房が効きにくいという欠点もあり、欧米ではHVやPHVに乗り換える人が続出し、GM,フォードなど米国メーカーもPHV生産に比重を移す動きも出てきた。世界一の自動車メーカートヨタはEVシフトに力を入れ、米国に工場を建設しているが出鼻をくじかれた感じだが、元々PHVが主力で、米国で売上げを伸ばしている。当面はPHVの時代になる感がする。
かつてホンダは燃料電池車を開発していたが、どうなっているのだろうか、最近ではトヨタが次世代車として水素の燃料電池車ミライを開発しているが、水素は燃やしても水が出るだけで環境には最も優しい。EVを追い越して水素自動車に一気に発展する凄いことが起きるかもしれない。
ジャンボ747、半世紀にわたる生産終了
2023年1月31日最後のボーイング747が世界最大の巨大空間を持つボーイングの工場から出荷された。「空の女王」として、またジャンボの愛称をもつ長寿命の飛行機は、空の旅を手頃......
民間航空機としては信じられない事故で、2018年には、米サウスウエスト航空が運航していた旧型のボーイング737型機で、高度3万2000フィートを航行中、エンジン故障による破片が客室の窓の一つを割り、機体は突然の減圧に見舞われ、乗客の女性一人が窓から外に吸い出されそうになった。彼女はけがを負い死亡した。
米オープンAIの取締役会がサム・アルトマン氏最高経営責任者(CEO)を突然解任し、驚きの衝撃が走った。何故なのか未だ明確ではないが、1.3兆円を投資したマイクロソフトも知らなかったようで、急遽、同氏とコンビのグレッグ・ブロックマン氏をマイクロソフトが雇うと発表した。
オープンAIはベンチャーキャピトルから12兆円の企業価値があるとして、出資が予定されていたが、アルトマン氏がいないとなると、出資もひかえると報道されている。
ところが、同社従業員770人の内730人が同氏の復帰と全取締役の辞任を求める署名運動に賛同し、取締役会が同意しない場合、従業員らはアルトマン氏を追ってマイクロソフトに転職すると訴えている。
まさにこれではオープンAI自体が瓦解し、12兆円の価値も素っ飛んでしまう。かつて、武田信玄は城を作らず「人は石垣、人は城、人は堀」という明言を残したが企業は人なり(松下幸之助)を最先端技術のAI企業がいみじくも証明した。
5日の政府の会合では、男女共同参画の推進に向けた重点方針「女性版骨太の方針2023」の案が示され、この中では、東京証券取引所の最上位「プライム市場」に上場する企業の役員について、2025年をめどに女性を1人以上選ぶよう努め、2030年までに女性の比率を30%以上にすることを目指すとしている。実効性を担保するため、東京証券取引所に対してこうした規定を年内に設けるよう促すとしている。
現在日本の女性役員の比率は15.5%、欧米ではフランスの45.2%をはじめ、イタリアやイギリスなどで40%を超え、アメリカでは31.3%、OECD各国の平均は29.6%だ。日本は欧米と比べて女性役員の比率が低く、男女共同参画の視点から当面30%の目標を立てることは当然だが、もっと大きな利点がある。それは日本企業の価値が高まると言うことだ。
今年に入って、東京証券取引所はPBR1倍以上という数値を示して、企業価値向上へ促し、海外の投資家からの投資増で株価は30年ぶりの高さになっている。さらに新たに女性役員比率を高めるための規定を設ければ企業価値向上につながる。
何故なら、女性役員比率の高い企業の業績が良いからだ。普通に考えても選択する母集団がより多くなればより優秀な人材(役員)が得られると思うのだが、より裏付けとなる事由をAIに聞いてみた。
1、多様性の効果: 役員の多様性(性別、人種、背景など)は、組織の意思決定に多様な視点や経験をもたらすことができ、女性の参画は、組織内の意思決定プロセスを多様化し、クリエイティビティとイノベーションを促進する。
2、収益性と生産性: いくつかの研究は、女性の役員比率が高い企業は、収益性や生産性が高い傾向にあることを示唆している。多様な意見や経験の幅広い範囲に基づく意思決定は、より効果的な戦略の策定やリスク管理を可能にすることがある。
3、長期的なパフォーマンス: 一部の研究では、女性の役員比率が高い企業は、長期的な持続可能性やパフォーマンスの向上に関連している可能性があるとされている。女性の参画は、企業の長期的なビジョンやガバナンスにおいて、よりバランスの取れた意思決定を促すことができる。