行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

外国人単純労働者倍増には問題が多すぎる

2018-05-31 22:55:09 | 労働

政府が5年滞在の技能実習制度を更に5年延長し、2025年には倍増の50万人にしたいと検討しているとの報道が日経新聞1面に掲載された。(5月30日)長労働時間、低賃金といった処遇面での問題点がこれまでも指摘されてきた。実際最近は処遇面から中国人からは嫌われていると聞いた。従ってヴェトナムやその他のアジア諸国からの実習生が増加している。

外国人が働く上で日本語が最大の難関で、学力のない単純労働者は簡単に職に就けない制度になっているが、政府はその日本語の難関を緩めても増やそうとし、日本語レベル最低基準を建設や農業分野で適用しようとしている。報道によれば、日本語能力の基準は原則、日本語能力試験の「N4」とする。「N1」~「N5」の上位から4番目で「ややゆっくりとした会話がほぼ理解できる」水準だ。同試験を運営する日本国際教育支援協会によると「300時間程度の学習で到達できる」という。建設と農業は「N4まで求めない」として、さらに日本語が苦手な人でも受け入れるとし、例えば農業では「除草剤を持ってきて」という質問に該当する写真を選択できれば採用するという。

労働安全面を軽視したあまりにも乱暴な改悪で、労働災害が頻発する恐れが強い。特に建設現場では日本語がしっかり通用しないと現場の労働者全てに労災の危険性が増す。ものが落ちてくるとかヒヤリハットを瞬間に理解し合えるか疑問だ。農業といえども最近は機械化が進み、2001年6月に開催されたILO(国際労働機関)の第89回総会は、「農業における安全及び健康に関する条約(第184号)と勧告(第192号)」を採択し、労災防止と労災保険の必要性を訴えている。写真を選択するレベルで日本語合格とは驚きだ。

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南スーダン部隊の真実

2018-05-29 20:50:29 | 政治
 
PKO部隊南スーダンからの無事帰還

最後の40人が無事帰還し、家族だけでなく誰もがほっとした。スーダンは資源の豊富な南スーダンが独立し、北の政府の扇動もあり、いくつかの部族が反乱を起こし内乱状態であった。国連の活......
 

南スーダンに派遣されてた自衛隊PKO、1年経って日報が出てきて真実が判明した。日報によると、心配してたとおり、大統領の政府軍と副大統領の反政府軍が自衛隊駐屯基地をはさみ熾烈な闘いをしていたため、自衛隊基地に砲弾や銃弾が飛び込むことがあり、自衛隊員達は心労で眠れず、トラウマ対策が大変だったようだ。帰国した隊員からは一切職務上証されず、日報が出てこなかったら闇に葬られるところだった。防衛省幹部はこれをどう受け止めているのだろうか?隠し通そうとしたのだろうか?戦前、日中戦争が起きた時にも、前線の帝国陸軍が勝手に戦線を広げたことが原因で、シビリアンコントロールが不可能になった。

今回は国会の中で、防衛省の日報問題が取り上げられたこそ、明らかになった。当時の稲田防衛大臣は南スーダンの実態について把握してなかったことが判明した。シビリアンコントロールができない内閣は失格だ。

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今月のワイン、ラマンチャのテンプラニーニョ

2018-05-27 18:32:37 | ワイン

先月に引き続きスペインのビオワインでしかもワンコインで買えるテンプラニーニョ種がお薦めだ。

ヨーカドーの店頭で山と積まれているが、スペインからバルクで買って山梨のワイナリーで瓶詰めし、白も赤も同じ透明の瓶を使用してワンコインにコストを抑えた。飲んで瓶を空けると安っぽい感じだが、味は若々しいテンプラニーニョ種そのものの味で、先月のレゼルバと違ったすっきり感がある。広大なラマンチャの景色と風車を思い出せるワインだ。このところスペインワインの輸入量が増えてる感じがする。

同じ生産者ヴィのセントからアイレン種の白が提供されてる。ラマンチャ地方はアイレン種生産に最も適していると云われてる。コクはないが辛口で寿司に合う。勿論ビオワインでワンコインで買える。年金生活者としてはチリに続き、世界一の生産量を誇るワイン大国スペインに期待したい。

 

 

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ブラック大学といわれないために

2018-05-25 22:29:16 | スポーツ

日大のアメフト「潰しタックル」問題、5月6日事件が起きてから長い時間何故真相を明らかにせず、文書で24日に回答するの一点張りだったかの謎が解けた。その切っ掛けは加害選手の勇気ある記者会見だった。率直な宮川選手の謝罪と経過説明は事件の真相を語った。ニューヨークタイムスもこの会見を評価し、「Miyagawa was told to “destroy” the opposing quarterback, or risk being benched」(宮川選手は相手のクオーターバックを潰してこい、さもないとベンチ入りだと言われた)この事件をパワハラと捉えている。日大はこの宮川選手の記者会見で慌てて内田監督と井上コーチの記者会見を開いたが、二人の態度は「選手に相手を負傷させろ等と言ってない」宮川選手が指示を誤解したのではと言った言い訳に終始し、誰が見てもこの会見は不信感が増幅された。またどう言い訳するか長期間かかり、なかなか回答をしなかった背景が明確になった。

宮川選手に「関学の中心選手であるクオーターバックを潰せ、さもないとベンチ入りだと命じておきながら、負傷させろとは言ってない」という態度には驚いた。まるでヤクザの世界のセリフだ。その後、井上コーチは辞任したが、内田監督は監督は辞任するが常務理事は辞任しないと言うのだから驚きだ。先ず監督が常務理事という重役であることにこの事件の特異性がある。関学への釈明書が事件後、2週間以上も掛かったのはあまりにもフェアプレーから離れたスポーツマン内田監督であり、どう言い訳するか誰にどう責任をとらせるか迷っていたのだろう。

危機管理がなってないとマスコミは言うが、危機管理を超えて権力を掌握している内田常務理事をはじめ役員体制を入れ替えないことには伝統ある日本大学はブラックと云われる。教職員組合、OB会が一丸となって改革を進めるべきだ。

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昭和記念公園のイングリッシュガーデン

2018-05-23 18:30:13 | 散歩

西お花畑にこれまではこの時期ポピーが咲いていたが今年はがらりと変わり、広大なイングリッシュガーデンが出現した。公園ではブーケガーデンと称しているが、まさにイングリッシュガーデンそのものだ。当分の間見事な花々のページェントが楽しめる。説明によると「毎年同じ花を開花させて起きていた、連作による障害をさける」とのことで、長い間この公園を訪れたけどこうした試みは初めての体験だ。

2種類のポピーやネモフィラ、カスミソウなど11種類の花々で見事な景色が広がっている

今年は池の周りのマコモが繁殖し、池が狭く感じる

花菖蒲と蓮の池は通常通りだったけど、花菖蒲がこれから見頃になる


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栃ノ心に救われた大相撲夏場所

2018-05-21 18:57:08 | スポーツ

本日まで9連勝、いよいよ栃ノ心の大関昇進が確実になってきた。稀勢の里、高安といった日本人力士が休場し、豪栄道の頑張りに期待したが、本日から休場となり、さみしさが漂うが、栃ノ心の連日の強さが人気を集めている。栃ノ心の体は他の力士とひと味違う。昔、ルーテーズという伝説的な不敗のプロレスラーがいて鉄人と云われた。その鉄人を思わせる筋肉質の栃ノ心、鉄人横綱の誕生が待ち遠しい。

若手では阿炎が豪栄道、白鵬を破って注目を集め出した。一気に押す気っぷの良い相撲ぶりで多少荒っぽいが、今場所は先ず勝ち越しが目標だろう。

人気の遠藤は巨漢の逸の城を破り、喝采を浴びたが、怪我でまたもや休場した。本日の報道では全治3週間と診断されたが再出場するとのこと、遠藤の技能相撲は体が小さいだけに中途半端な体では力が発揮できない。照ノ富士(怪我を押して出場し横綱候補が今や十両で、休場したことから幕下陥落濃厚)の二の舞を避けるべきで、営業政策もあるが親方は遠藤の出場を許すべきでなかった。

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辻井伸行の米国ファンからのコメント

2018-05-19 23:13:19 | 芸術

昨日のブログに,米国人ファンM.Liuさんから以下のコメントが寄せられた。私と同じように辻井伸行の健康について心配している多くのファンがいることが判りました。

コメント

辻井伸行さんの大ファンです(^^)I am a big fan of Mr. Tsujii in U.S.A.
Please forgive me for not being able to write in Japanese.
また辻井のスケジュールはかなり過密で健康管理は大丈夫なのか? 」  I share the same concern! 
http://mlliu2006.blogspot.com/2018/05/concerned-nobus-may-14-suntory-hall.html 

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辻井伸行のチャイコフスキー、感動再び

2018-05-18 22:41:48 | 海外

昨年のブログで初めて辻井のラフマニノフのピアノ協奏曲をロンドンフィルとの共演を聴き感動し、この次はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を聴きたいと書いた。それが16日、オーチャードホールで実現した。指揮者ヴァシリー・ペトレンコ、ロイヤル・リヴァプール・フィルでの演奏だったが、あまり指揮者や楽団には正直興味が無く、辻井がルビンシテインが演奏不可能と言わしめた難曲をどうこなすかに興味があった。

しかし、実際の演奏を見て聴くと、辻井の凄さを際立たせた指揮者と楽団の素晴らしさに感動した。ペトレンコや楽団はその後のチャイコフスキー交響曲第4番で、管楽器の美しさと、弦楽器のピツィカートで、リバプールサウンドのクラシック版と思える演奏だった。

オーチャードホールは満席の盛況で,若い聴衆は興奮していた。杖をついた高齢者も多く辻井伸行の幅広い人気が判るが、このホールエレベーターもエスカレーターもなく、2階席でも、3階分の階段を上らなくてはならず、改造が待たれる。また辻井のスケジュールはかなり過密で健康管理は大丈夫なのか?

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シェアハウス問題は異次元金融緩和政策の副作用

2018-05-15 23:13:24 | 経済

2月にこのブログで「シェアハウスに1億円投資した多くのサラリーマンが約束の家賃が取れず、融資を受けた銀行に返済ができなくなっている事件もこのマナス金利が背景に有るのではないか?」と指摘したが,その後の推移でスルガ銀行の不正融資が明るみに出た。


女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」の運営会社スマートデイズ(東京)が破綻した問題で、スルガ銀行は、複数の行員が審査書類の改ざんを知りながら物件所有者に融資していたとする社内調査の結果をまとめ、多くの行員が不正を認識していた可能性があると発表した。金融庁はようやく腰をあげ、スルガ銀行が問題の経緯を知る役職員の恣意的な解雇、退職が検査忌避になり得ると伝え、実態解明への協力を求めた。

ごく普通のサラリーマンが1億円も借りられるというのも不思議な話だし、名も知れない不動産会社が簡単にシェアハウスというビジネスモデルを実現したという背景にはスルガ銀行が融資をするという前提があったのだ。スルガ銀行によれば、投資トラブルを起こしているシェアハウスへの融資が総額で約2000億円、借り手は計1200人あまりに上る。

多くのサラリーマンや家庭の主婦が犠牲者となった。くれぐれも「家賃保証」という魔術に引っかからないように。

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昭島くじらを見るチャンス

2018-05-13 22:51:03 | 昭島

通常は群馬県立自然史博物館に収蔵され、原則非公開となっている「昭島くじら」普段はレプリカが飾ってある市役所に本物の昭島くじらが見られる。昭島くじらは現存するコクジラの化石とされてきたが、この度、新種のくじらと認定され、学名「Eschrichtius akishimaensis エスクリクティウス アキシマエンシス」と命名され、そのためか今月中展示されている。時代も160万年前から200万年前に、長さも13.5mに訂正されてる。

2本の肋骨が展示されてるがその長いこと、両手を広げたくらいだ。

やはり、レプリカと違い迫力がある

このくじらの化石が発見されたときは周囲から貝の化石が採れ、拾いに行ったものだ。

また小学生の頃、拝島貝塚があり、土器など拾ってきたが今はどうなっているのだろうか

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