行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

スズメ急速減少「絶滅危惧種」に?

2024-10-16 17:02:22 | 環境
環境省・日本自然保護協会の調査でスズメなど16個体数が絶滅危惧種の基準に相当するペースで急速に減少と発表、受けて以下の報道がされた。
「人々が口々に姿を見なくなったと話すのは、“スズメ”です。最近はカラスとかムクドリとかそういう方がね、断然目にしますよ。本当にスズメは危機ですよね」、認定NPO法人「バードリサーチ」 植村慎吾博士はによると、その原因は2つ、1つは「スズメが巣として使う場所が減少している」こと。もう1つは、「スズメが餌にしている動物が減っている」という、この2つが考えられます。

2020年6月2日 我が家の2羽の子スズメの食事風景

2021年5月29日子スズメは1羽になった
2023年5月3日
確かに最近は瓦屋根が少なくなり、巣を作るスキマがない。我が家は毎日残飯をまき、スズメの愛らしい仕草に癒されている。春と秋の子育て時には注意してみている。数年前には子スズメが2羽3羽と来ていたが最近は子スズメは1羽のみで、少子化が進んでいる。

スズメがいなくなるとどうなるか、上記の報道でも「減少進むと農業にも影響か」と専門家の意見が紹介されていた。
以前ブログで紹介したニューヨークタイムズの記事を参考までに
「1950年代、毛沢東の手で進められたネズミ、蚊、ハエ、スズメの4種類を標的とする駆除運動により、米を食べることで知られていたスズメが大量に殺害されました。害獣が減ったことにより本来であれば米の収穫量が増加するはずでしたが、実際は大凶作を引き起こす悲惨な結果となってしまいました。
基本的に、スズメは農作物に害を与えるイナゴを含む多くの昆虫を捕食する動物です。捕食者であるスズメを排除することは、イナゴの大量発生を招き、米の生産を中心に大凶作を招き、中国国内で1500万~5500万人の死者を出してしまいました。 その後、中国は生態系の崩壊を食い止めるためにソ連から25万羽のスズメを輸入することになります。スズメが生態系に戻ってきた結果、イナゴの個体群は減少し、凶作は収まっていったとされています」



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昭島の銀杏並木は最高潮

2023-12-09 23:16:05 | 環境
前回昭島の紅葉は無念の状態と書いたが、モリタウンの銀杏並木はようやく色づいた。銀杏は暑さにも強い。
大勢の子ども達が銀杏の落ち葉を投げ合って遊んでいた。
江戸街道など街路樹の銀杏は無残に伐採され、葉は残っていない。COP28には岸田首相まで参加したのに、行政のやることは実際は反環境政策だ。多くの小さい緑地がCO2を吸収することが今注目されているだけに残念だ。
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昭島の紅葉、無念

2023-12-07 16:17:38 | 環境

昭島の小さい秋

快晴の昨日、つつじが丘団地の西側に点在するもみじを訪ねた。いつもの散歩コースでもある。公民館の対面にはカナダメイプルの巨木が何本かある。交差点を渡ると、まず最初の......

昨年、2022年11月26日 昭島の小さい秋として、近所のカナダメイプルや楓を紹介した。ところが今年は12月になってもカナダメイプルは青々として色づいてない。同じ場所の楓は下の部分は見られるが、上の方は枯れて縮んでいる。
ひとえに9月までの高温状態が原因だろう。
身近に気候変動の気配がひたひたと感じられる。NHKでは「世界で何が起きているのか」桑子が行く“気候変動”の現場で、ギリシャの史上最大の森林火災やアフリカセネガルでの砂漠化を報道していたが、人ごとではない。
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グテレス国連事務総長「気候野心サミット」で、岸田文雄首相の演説を拒否

2023-09-30 18:08:04 | 環境

国連総会に合わせた「気候野心サミット」では、岸田文雄首相の演説が拒否された。温暖化ガスの削減が進んでいないためとみられる。というニュースにショックを受けた人は多いと思う。

その後、日経の9月27日トップニュースで下記のグラフが一面で報じられ,なるほどと思った。

再生エネルギーで日本は惨めなくらい遅れていて、努力義務を怠ったといわれても仕方ない、恥ずかしいくらいだ。

何故こんなにさぼったのか?おごりと油断があったことが原因だろう。

先ず,二酸化炭素排出量削減はこれまで、大量に排出する中国と米国の問題だと思っていた。それはこのグラフが表に出ていたからだ。日本は優等生と思い上がっていたのではないか。

しかし、1人当たりの排出量となると、中国や欧州の国々より多い、再生エネルギーへの取り組みが官民挙げて必要だ。

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ツバメはどこから来るのか

2023-09-14 22:37:40 | 環境

今日のロータリー例会の卓話「バードリサーチ活動について」では、NPOバードリサーチ研究員、神山和夫様から日本の渡り鳥について興味ある話を聞いた。渡り鳥は小さいのでGPSを付けられない。世界各国の人々がバードウォッチングしてその記録で渡り鳥の軌跡が判ることになる。日本での会員は約3000名、各会員の報告でデータが蓄積されてる。

ツバメはフィリピンのルソン島のコーヒー園一帯の森林から沖縄、奄美あたりの島々を経由して日本に渡ってくると判明し、神山さんも現地調査したとのこと。
従って、フィリピンのルソン島のコーヒー園が廃れると、ツバメも住めない。同NPOはコーヒー生産の農家支援をしつつ、日本に輸入することまで支援している。

逆に、折角渡り鳥が来ても肝心の日本に来て、巣を作れないと困るだろう。最近ニューヨークタイムズがブルー プラネット賞を 2006 年に受賞した日本の植物生態学者の宮脇昭氏が提唱した小さな森運動を報道し、干ばつを防ぎ、野生動物の生息地を提唱している。事実、昭島のつつじが丘団地には所々に小さな森があり、多くの野鳥がいる。冬になればツグミ、ジョウビタキなどの渡り鳥、春になれば鶯の鳴き声が散歩の途中で観察出来る。そのおこぼれで我が家の庭先にもツグミ、ジョウビタキが訪れ、季節を感じさせる。ヒヨ、シジュウカラ、スズメは毎日のように我が家で見られ、スズメには毎日ご飯を提供している。一方、昭島で見かけなくなったのはツバメだろう。かつては各駅に燕の巣があったものだが、寂しいかぎりだ。

何回かブログで報告している市民会館の池のカルガモだが、昨日現在二羽が巣立ちして、八羽が残っている。

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世界が海藻に注目、食からプラスチックまで

2023-03-25 21:50:34 | 環境

和食では出汁用昆布は日常から使われてきた。和食がグローバル化して、フランスでは昆布や鰹節での出汁はフランス料理に取り入れられ、普及している。この傾向は世界に拡がり、ニューヨークでは日本の乾物屋のような出汁専門店が開店したとの報道、和食といえば寿司だが、欧米各国では
寿司屋が繁盛している。当初はカリフォルニア巻きのようなものが出現したが今では本物のにぎり寿司が当たり前になっており、海苔は韓国での主な輸出品の一つだ。私もかつてフランクフルトやニューヨークで寿司をご馳走になり、舌鼓をうった。

この海藻類が環境に寄与する研究が各国で進んでいるとの報道にふれた。
ロンドンでは、新興企業が海藻からプラスチック代替品を開発している。植物由来のプラスチックにこれが加われば、海洋汚染防止になるだけでなくウニの餌にもなるかも。

オーストラリアとハワイでは、家畜に与えると牛のげっぷからメタンをカットできる海藻を育てる研究をしている。牛の飼料にアスパラゴプシスという赤い海藻を入れると、げっぷからのメタンを82~98%削減できるとしている。そして海藻養殖場によってどれだけの二酸化炭素を隔離できるかを研究している。投資家は温室効果ガス排出量を相殺するための新しい炭素クレジット源として海藻養殖場に注目している。

かつて、日ソ漁業交渉で日本側が北方領土で昆布をとらせろというので、当時のフルシュチョフが試しに昆布を食したが、こんな紙みたいなもの食えないとして、日本に採取を認めたとの笑い話があった。しかし、海藻はいまや各国がその重要性を認めだした。漁獲量が年々少なくなっている日本も養殖の中に海藻を加える時が来たのではないか。

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ここまで来た気候変動、欧州は今、初夏

2023-01-07 17:50:20 | 環境

欧州から初夢かと思えるニュースが飛び込んできた。スペインの地中海に面するマラガで海水浴をしている映像だ。「スペイン北・バスク州のビルバオ空港の気温は25.1度。スイスからポーランド、ハンガリーまで過去数日の気温は過去最高に達し、ハンガリーの首都ブダペストの元日の最高気温は摂氏18.9度に上昇。フランスでも昨年12月30─31日の気温が統計開始以来の最高となり、地中海、南西部は元日に25度近くまで気温が上がった」

ガス、石油が節約できると喜んでいるが、氷河が溶け洪水になる危険性もある。昨年はパキスタンで氷河が溶け、史上最大の洪水が襲って被害が大きく未だ立ち直れず多くの人が避難生活を強いられている。

2016年にスイスのローヌ氷河を訪れ、2003年当時氷河が大きく後退しているのに呆然とした記憶がある。2003年に訪れた時は氷河のトンネルに入れ、グレーシャーブルーの宮殿みたいだった。写真で見るとおり、手前の氷河は2016年には跡形もなく岩だらけだった。

2003年7月、手前の氷河の中に氷の宮殿があった

2016年7月、氷河の宮殿は跡形もなく岩だけ

気候変動対策は待った無しだ。

 

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森は泉だ

2021-07-20 17:08:04 | 環境

熱海の土砂災害犠牲者が発見されつつある。これまでの報道では、認可以上の盛り土が原因とのこと、しかし、元はといえば木を伐採し、残土置き場にしたことが原因だ。隣には太陽光発電所があるが、これも伐採した後に建設したもので、グリーンエネルギーがグリーンを犠牲にして建設されている見本だろう。森は保水能力があり、泉が形を変えたものだ。木を切れば大雨はそのまま流れ、土砂崩れを起こすことは自明のことだ。

かつて、林間都市ということで大和市に居を構えたことがあった。子供の小学校にも林があり、近くには女神の森とか小さな林もあった。何よりも泉の森が素晴らしい散歩コースで、その時初めて泉の森が神奈川県の水源地だということを知った。水源地と聞いていたのでダムでもあるのかと思い込んでいたが鬱蒼と茂る森がダム替わりとなっている。

NHK朝ドラでも、森の保水能力と清らかな水が豊かな海を生み出し、漁業に貢献しているというシーンがあった。グリーンエネルギーがこれから原発に替わるという新エネルギー政策が策定されつつあるが、太陽光発電所の無秩序な設置が森を破壊しないよう留意しなければならない。

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1年で大きな変化、日本の環境政策

2020-12-09 21:16:41 | 環境
 
日本の環境政策、ガラパゴス化しているのでは

ニューヨークの国連での気候変動会議では近所に居ながら安倍首相は出席せず、小泉大臣は英語の言葉遊びで注目を集めたが肝心の温暖化対策では鳴かず飛ばず、環境問題後進国に日本は分類されるど......
 

菅首相は11月22日開催された20カ国・地域(G20)オンライン首脳会議の2日目の討議に出席し、「成長戦略の柱に『経済と環境の好循環』を掲げ、グリーン社会の実現に最大限注力する」と強調。2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする政府目標の実現に向けた決意を表明した。1年経つとかくも変わるものか、心なしか小泉環境相も元気で張り切っている。欧州を初め諸外国も驚きながら歓迎をしている。EV車の導入も1930年代半ばと具体的なプロセスに入り調整している。

新しいものにはすぐ飛び付く小池都知事は8日、都内で新車販売される乗用車について、2030年までにガソリンエンジンだけの車をなくし、すべて電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの「非ガソリン車」(電動車)にする新たな目標を明らかにした。さらに「100%非ガソリン化することを目指して、世界の潮流を牽引していく」と述べ、政府を引っ張ってゆく姿勢だ。

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CO₂2050年ゼロ菅首相はぶち上げたが、自治体は環境破壊

2020-10-28 17:23:06 | 環境

昭島市の繰り返される環境破壊、何のための街路樹なのか?排気ガスはどうなる。

江戸街道のでくのぼう並木、まもなく諏訪松中通りの銀杏もこの姿になる

せっかく、新内閣が「温室ガス2050年ゼロ」という素晴らしい方針を出し、国連でも大いに評価され、外国のマスコミでも欧州、中国に次ぐ快挙と久々に日本が注目された。
走る自動車が全部EVなら、排気ガスはゼロだが、日本はそこまでまだ踏み込んでない。森や林や街路の木々の役割は大きい。また、企業もゼロエミッションの目標年度を決め、宣言しているケースも出てきた。今年に入り、投資先の選択はESG基準が重視されてきた。工場の緑化は当たり前で、水の再循環利用、風力・太陽光発電、燃料電池発電など2050年ゼロ目標には官民挙げての取り組みがなければ達成できない。

先日の市長選挙で、臼井市長は「地球環境の保全へ向けた循環型社会の形成を目指します」と公約している。昭島の街路樹をこのような無残な姿にすることは公約違反と言われても仕方がない。

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